憧れの人が死んだ。
掲載日:2024/03/10
憧れの人が死んだ。
分かりたくない現状に心は反応しなくなった。
なんにもしたくない。無。
憧れの人が死んだ。
僕にとってその人はまさしく生きる意味だった。「貴方が生きてるから生きていた」
憧れの人が死んだ。
遠いようで近く近いようで遠い、不思議な不思議な僕のたった1人の大事な人。
憧れの人が死んだ。
「りょうちゃん。」
だめだ。聞こえるはずもない声が聞こえる。
涙が溢れる。動かないはずの心は寂しさだけに反応する。
憧れの人が死んだ。
「りょうちゃんは死んじゃいやよ」
言いそうなセリフ。死んじゃいやよなんてもう死語だよ。あ、不謹慎だね。
憧れの人が死んだ。
「さっきからりょうちゃん暗い〜。つまんない」
しょうがないだろだって、あ、もう、いなくなってくれよ。俺の中から。
憧れの人が死んだ。
そうか。俺が死ねば俺の中のお前も死ぬのか。
じゃあ俺が死んだときがお前も死ぬときなのか。「そうだね、だから私まだ死んでないし」
憧れの人が死んだ?
僕の目の前に君がいた。当たり前のように。
イマジナリーでもいい。ああそこにいる。
それでいい。
憧れの人が死んでいない
まだ死ねないかもしれない。だって。君がまだここにいるから。




