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第3話 国王の計らいと姉の沙耶の心の声

女子高生として人生を送っていた、妹の彩華さいかと姉の沙耶が突如として時空の歪みに飲み込まれてしまう。そして、そこで待ち構えていたのは…。

ノーゼンカムイ王国の国王の計らいでなんと・・・沙耶と彩華の家ごと、城の空き部屋に転移させた。


だが、次に待っていたのは、沙耶たちの能力解放という課題であった。


沙耶たちが、部屋でくつろいでいると扉をノックする音が聞こえて、妹の彩華が扉を開けるとそこにはアストが立っていた。


「お休み中申し訳ありませんが、()()()()()()()()()()()()()()()()()。内容としましては、王座の間にて能力解放の訓練をするというものです。では、私はこれで失礼します。」


アストは、二人に伝えると足早に部屋を後にした。


すると、姉の沙耶が妹の彩華に話しかける。


「ねえ。彩華?()()って何だろうね?問い会えずさ、王座の間に行ってみようよ。」


姉の沙耶の言葉を聞いた妹の彩華は、”うん”と頷き反応する。


そして、二人は王座の間へ向かうのであった。


            ―王座の間―


カムイ陛下が、何やら忙しそうに準備をしていた。


少々鼻歌交じりではあるが…せっせと何かを用意して炬姉妹を待っていた…。


そこへ、炬姉妹が到着して姉の沙耶が、カムイ陛下に声をかける。


「カムイ陛下!お待たせしました。()()()()()()()()()()()()()()()?」


姉の沙耶の言葉に反応して、カムイ陛下が答え始める。


「ちょっと待ってよ。訓練の前にこれを二人に渡したい。受け取ってくれたまえ。話はそれからでも遅くはない。」


そう言うとカムイ陛下は、キャスター付きのハンガーラックを引いて持ってくる…。


そこには・・・()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


すると、姉の沙耶がそれにいち早く気付き声を上げる。


「これってもしかして…。あたしたちの服?えっ?どうしてこんなところにあるの?しかも、()()()()()()()()()()()()()()…。」


姉の沙耶の疑問を聞いたカムイ陛下が答える。


「あー。これね。君たちが普段着ている服だけど…どうやら、家ごと転移させたときに発生したバグによって、少々破れたりしていたみたいだから、我が修繕しておいたぞ。そして、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。」


なんと、カムイ陛下は破れたりほつれたりした炬姉妹の普段着を、カムイ陛下自ら修繕して更に魔導回路を組み込むことによって、戦闘時に破れたりしないようカムイ陛下の計らいを目の当たりにする。


それを目の当たりにした炬姉妹は、カムイ陛下に向かって、お礼を申し上げた。


「カムイ陛下!服の修繕までしてくださりありがとうございます。心より感謝いたします。」


そう言う炬姉妹の言葉に対して、カムイ陛下が反応する。


「まあまあ、御二人さん。堅苦しい言葉を…。もう少し普段通りで構わないぞ。我は、あまり堅苦しい言葉に耐性が無くてな・・・ある程度嚙み砕いてくれないと重々しくてつらいわ。だから、普段通りで頼むこの通りだ。」


()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()…。


そして、本題からずれそうになるも姉の沙耶が、カムイ陛下に訓練の内容を尋ねる。


「カムイ陛下?アストさんから、伝言で聞いた訓練の内容について教えてくれませんか?一応何をするか聞いておこうと思いまして…。」


沙耶が、カムイ陛下にそう尋ねると、カムイ陛下はコホンと咳ばらいをしてから、話始める。


「訓練な。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()…。流石に我が、二人の相手をするわけにはいかないから、とりあえずこちらで用意した的を使ってくれ。あ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()から、部屋で着替えてきてくれよ。我は、その間に的を用意しておくからよろしくな。」


カムイ陛下からそう言われた炬姉妹は、修繕してくれた服とキャスター付きのハンガーラックを引いて、部屋に戻っていった。


            ―炬姉妹の部屋―


二人は、カムイ陛下に言われた通りに修繕してくれた普段着に着替え始める。


「いやまさか…。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。」


妹の彩華がそう言いながら、カムイ陛下が修繕してくれた服に着替える。


それに反応するかのように、姉の沙耶も着替え始める。


「えーと…。気分的には、これがいいかな?彼岸花のイラストが入った、セーラー襟のワンピース。一応、下には一応ドロワーズを履くから…。これにする。」


そして、二人は着替えを済ませてから王座の間に向かった。


           ―王座の間―


炬姉妹が着替え終わり王座の間に到着するのとほぼ同時に、カムイ陛下は訓練用に的を用意していた。


そこへ、炬姉妹が到着する。


「お待たせしました。カムイ陛下!この的を使って何をするのですか?」


妹の彩華がカムイ陛下に尋ねると、カムイ陛下は炬姉妹の方を向き話を始める。


「御二人さん。とても似合っているじゃないか。流石は、我が修繕した服…コホン。失礼した。少し自画自賛してしまった。よし、それでは訓練を開始する。とりあえず、()()()()()()()()()()…。」


そんな言葉を聞いた姉の沙耶が驚く…。


「殴る?え?それだけですか?カムイ陛下。」


姉の沙耶のそんな疑問に、冷静に反応するカムイ陛下。


「そうだね。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。」


カムイ陛下のそんな返答に、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


「怒りとか、不満か…。」


そう言葉を漏らした沙耶であったが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


だが、カムイ陛下の言う全力で殴れの本当の意味が、分かるのはすぐ後の事だった。


果たして、炬姉妹は訓練によって能力開花するのであろうか…。

日常から急転して、非日常へと落ちていくがふたりは無事に乗り切れることができるのか…。そして、もといた世界に帰ることができるのであろうか。

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