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〜方虎武神伝〜 戰國転生物語  作者: 蒼井玉薔
天文の章
11/11

拾之巻 天文の乱③ー藤資


久々に続き描きました。大方は天文の乱終わりました。

謙信全く出てきませんでしたが、とりあえず次回で今度こそ天文の乱おわりです。


天文16年正月 西山城にして新年の挨拶並びに稙宗方の本拠地奪還を祝した盛大な宴が催された。


上機嫌な稙宗は功を立てた家臣達を褒め称え、酒を振る舞った。


しかしここで調子に乗った田村が蘆名を煽り、喧嘩が勃発してしまう。

次第に周りを巻き込み大喧嘩になった事で、新年を祝う祝事の宴会はたちまちお開きとなり、田村・蘆名両名の謹慎が伝えられた。


そして数ヶ月後

陸奥 西山城 

「殿!申し上げます!蘆名殿をはじめほか数名謀反!!御嫡子・次郎様の御味方として米澤城に入ったとのよし。」


「な、なんだと!ふざけるなクソッタレ(あばたれ)!おのれ田村ぁ!!ワシの前で恥を晒した挙句謀反だと!!今すぐ奴の領地を襲って(あばかって)こいや!!」


「お、落ち着いてください。謀反したのは蘆名です。」


「んなぁ事はわがっとるわ!!このボケェ!!」



ー蘆名の寝返りを発端とし、この後徐々に優勢だった稙宗方は次第に数の優位がなくなり膠着するようになる。


陸奥 大森城

「まさか長尾の姫君の予言が的中しようとは…」


越後中条三浦氏当主 中条藤資は蘆名が寝返った事で越後に帰国が出来ず苦虫を噛む状況に陥っていた。


「失礼する。ここに居られたのですね、中条殿」


なんとかする手立てを探してる中条の前に大森城主 上杉実元が現れた。


「どうなさいましたか?若…やけに深刻そうな面をされておりますが……」


目の前の藤五郎は悲しそうな顔をして静かに呟く。


「先程越後より使いが参った。あなたの嫡子が守る鳥坂城が、降伏したらしい。」


「んな!馬鹿な…」   藤資は衝撃を受けた。


越後鳥坂城は中条氏の本拠。


そして中条氏は藤五郎の家督継承を推進する派閥の長。


つまり、鳥坂城の降伏は越後に稙宗派の人間がいなくなった事を意味していた。


「越後の守護代が間に入り、命までは取られなかったようで」


守護代…長尾の姫様か……そうか、ここにきた時点で最初からこうなる事を…ならば!!


「若、いえ殿!短い間でしたが、大変お世話になりました。」


「中条殿?何を…」「鳥坂が落ちたという事は、越後において貴方様を当主に添える気があるものが途絶えた事を意味します。」


「今兄上君には勢いが御座います。越後に味方がいなくなった以上、今の状態で仮に奇跡的に勝てたとして越後に入府するは不可能でしょう。」


恐らく未だこの若君を越後の国主にしようと思う族はまだ多いはず。

だが我が一族が敗れた以上、もはや守護代の長尾に勝てるものはいなくなった…


だが絶望ではない。少なくともあの長尾の姫君は他とは違う。


もしかしたら息子は築いたのかも知れない。

ならワシがすべき事は一つのみ。


「殿!某は裏切り者の蘆名に一泡吹かせる為、残った越後の兵、それと死戦に挑む勇気のあるものと共に蘆名を攻め討死仕ります。」


「な!馬鹿な事はよせ!はやまるな!」「どーせおいさき短い命、せめて裏切り者に一泡吹かせとうござる。たとえ大森の味方が得られなくても、たとえ一人でも蘆名の兵を一人でも多く道連れにいたします。」


実元は藤資の強い意思に圧倒された。そして渋々 「相分かった。」 と了承した。



ー後日、中条軍数十騎が蘆名軍に奇襲をしかけ全滅したという報せが越後、陸奥、出羽に轟いた。ー


 お読み頂きありがとうございます。

謙信のif戦記なのに全く謙信が出てこないのは本当ごめんなさい。

もう暫くしたらうまい具合に続きを出せると思います。

このペースならどのくらいかかるか分かりませんが。すいません

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