送られてきたメイド服は超ミニスカートでした
そして、数日後、放課後に、荷物が届いたと担任が呼びに来てくれたのだ。
見に行くとデミアンが馬車に乗って持ってきてくれたのだ。
オーガストらに手伝ってもらって教室に運んでもらった。
「本当にリアさんのポーションで命が助かりました。ありがとうございました」
デミアンは頭を下げてきた。
「ううん。私のポーションであなたの命が救われたなら、これほど嬉しいことはないわ。でも、デミアンも気をつけてね」
「まあ、リアさんの超特級ポーションがあれば死んでも生き返りますって」
「ちょ、ちょっと待って。リア、あなたついに超特級ポーションまで作れるようになったの?それじゃあ、あなた今や世界一の薬剤師じゃん」
ベッキーが食い込んできた。
「いや、母にはまだまだ追いつかないわよ。今回のポーションもたまたまジルおじさんがドラゴンの角をくれたから出来ただけで。超特級じポーションじゃないと思うわ」
「それでも凄いわよ。そもそもあなた、この学園の薬剤師コース学ぶことあるの? だってあなた、ポーションなら薬学のアシュトン先生よりも作れるわよね」
「でも、塗り薬とか他の飲み薬とかわからないことも多々あるし」
「そんなのあんたところのハンスが作るんでしょ。どう考えてもあなたポーションさえ、作っていたら良いじゃない。その腕があればどこの国に行っても十分通用するわよ」
「うーん、そうなのかな」
ベッキーの言葉に私は考え込んだ。
「ちょっとベッキーさん。止めて下さいよ。リアさんが他国へ行ったらどうするんですか」
デミアンが慌てて言った。
「やだ、デミアン。私が他国に行くわけないじゃない」
「お願いしますよ。それでなくても帝国の奴ら虎視眈々と狙っているんですから」
「えっそうなの?」
私は思わずデミアンを見た。
「あっ、いけない。あんまり話すなってジル様に言われていたんだ」
デミアンが口を閉じた。
「えっ、どういうことよ」
私が聞こうとしたときだ。突っ込みたかったが、それどころでない事実が判明した。
「えっ、何これ」
箱から出て来たメイド衣装を見てハンナらが固まったのだった。
「えっ、どうしたの?」
私もその衣装を見て固まった。
まず、色がけばけばしい水色で、これはどうかと思う色なんだけど、それ以上に胸元が大きくわれていて、なおかつ、スカートの丈が殆ど無い、超ミニスカートだったのだ。
「デミアン。これ何なの?」
私らはデミアンに詰め寄った。
「えっ、メイド服でしょ。なんか、昔、スカートの丈を短くしすぎたみたいで、メイド達に総スカン食らって倉庫に眠っていたそうですよ。学園祭に人寄せに着るなら丁度いいだろうとジル様がおっしゃっていらっしゃいましたけど」
「ジルおじさん。どういうつもりよ」
私はプッツン切れた。
「こんなの着れるわけないじゃない」
「えっ、いや、リアなら似合うよ」
「なわけ無いでしょ」
オーガストの言葉に私の怒りの張り手が炸裂した。
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スマホ慣れないので指が大変です。
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