お散歩と登場人物紹介
子どもとの会話はひらがなを多めに使っています。
読みにくかったら、すみません!
前回までのあらすじ
ちびもふたちとお散歩に行きます。
「ミツキみてみてー!ネズミのまものとったー!」
ハーブを採っていると
フィリップが泥まみれになって戻ってきた。
うす茶色の耳をピコピコさせて、満面の笑みで、尻尾を振っている。誉めてほしそうな時の忠犬みたいだ。みたいというか、もはや忠犬そのものだ。
「「僕らはウサギのまものとったよ!」」
ウィルとウィズも泥まみれになってる。尻尾をピンとはって、こちらもかなりのどや顔だ。たぶん、フィリップよりも捕った獲物が大きかったことが嬉しいんだろうな。
ちなみに耳の淵が黒い方がウィル、灰色の方がウィズだ。
「三人ともすごいや!今晩もごちそうかな?
あ、泥はちゃんと落としてね。」
「うん!」
「「はーい」」
そういって三人とも草の上をゴロゴロする。
あの、犬が背中を掻くときにする仕草だ。。
やばい、ちょー可愛い!
どさくさに紛れて、三人のお腹を順番こにわしゃわしゃする。
「「「きゃははっ、くすぐったいよー!」」」
「可愛いなぁ、このこのー。」
反応が可愛くてついデレデレしてしまう。
「…三人とも、フィリーのハーブ採りてつだえよ。」
少し諦めたように、レオが注意する。
でも、本当は混ざりたいんだよね、きっと。
言いながら、尻尾の先が、転がる三人に合わせるように揺れている。耳もピクピク動いているし。何より顔に少し出てる。
可愛い。
レオの頭をもふもふする。
白い毛がほわほわして気持ち良い。
「や、やめろよ…//」
うんうん。可愛いなあ。
「…ミツキ!ハーブ、おしえるやくそく。」
「ごめんごめん。フィリー、これとこれだっけ?
スープに入れると美味しいんだよね?」
「うん。ピリッとするのと、サッパリするの。あと、こっちのは乾燥させるとおいしいおだしになるんだって。」
「そうなんだ。フィリーは物知りだね。」
言いながら、フィリーの頭を撫でる。
うす茶色の羽毛が柔らかくてもふもふだ。
フィリーも少しくすぐったそうだけど、気持ち良さそうにしてる。
ああ、幸せだ・・・。
でも、そろそろ戻らないと。朝ごはんの時間だ。
「そろそろご飯の時間だから、戻ろっか!」
「…うん。」
「「えー、つまんなーい」」
「しかたないだろ。」
「はーい。。」
みんな少ししょんぼりする。
項垂れた姿も可愛い。
でも、こういう時ははっきり言わないと。
「今日はおしまい。
続きはまた明日!ね。楽しみだなぁ。」
「「「「「…はーい。」」」」」
みんな渋々といった感じで返事をくれる。
私も寂しいよ。
でも、明日からも毎日会えることを思えば!
みんなを沢山もふもふ出来たことだし。
残念だけど仕方がない。お姉ちゃんだからね。
私がしっかりしないと。
こうして私たちは、初めてのお散歩を無事に終えた。
しかし、こんなに懐いてくれるとは思わなかったなあ。
最初の狩りでみんなの好奇心と胃袋を掴んだおかげかな?
もふもふ計画はいたって順調だ。
…げふんげふん。早くも町に馴染めそうだね!
うん、町に馴染むためには、子どもたちと仲良くすることも大切だからね!
ちなみに、今日みんなで採ったハーブは、少し量が多かったらしい。。
数日は保つみたいだから、明日は採らない方が良さそうだ。
ごめんよ、フィリー。
代わりに何か面白いこと考えとくから!
あんまり期待しないで待っててね。
~ 登場人物 紹介 ~
ミツキ
転生前は感情が希薄だった。
魂がどうのこうのして、感情が戻ったらしい。(一話参照)
もふもふ大好き。自覚はないがかなりヤバイ顔で笑っているとか。
驚くべき順応力を持つ。(本人いわく普通)
魔法が得意。というか、超強いっぽい。
神様(自称)的な存在
ミツキを転生させた。
転生前のミツキの感情の希薄さは、この存在のせいだったらしい。
今はミツキを見守っている。(ミツキは気づいてない)
レイ
狼の獣人。毛色は濃紺、毛先が白い。毛はしっかりしているが、触るとふわふわ。耳は長め。
ミツキを町へ案内し、家に泊めることになった。
出会っていきなりもふもふされたが、ミツキを女性として気遣うジェントルマン。
子どもたちに慕われる優しいお兄ちゃんでもある。
気が弱いのがコンプレックスで、俺様口調で喋るようにしている。
隠せているかは、よくわからない。
レイの姉 レナ
犬の獣人。毛色は藍色。流れるように美しい毛並みだ。
カナさんに似てすらっとした美人さんである。
少し気が強いが、気遣い上手で世話焼き。
レイのお母さん カナ
犬の獣人。毛色は黒に近い藍色。しっぽも髪も長くてさらさら。耳も細長い。若い頃はかなり美人だったらしい。
しっかり物のおかみさんである。
町のまとめ役。
レイのお父さん ライ
狼の獣人。毛色は明るい紺色で、レイよりも毛質がごわごわしている。しっぽや耳は短く大きい。
大柄な体型だかが、かなり優しい。
体格は違うが、どこかレイに似ている。
昔は狩りの天才と呼ばれていたようだ。
レイの弟 カイ
犬の獣人。毛色は明るめの紺色で、毛先が少し白い。毛がふわふわしていて、しっぽも耳も短かめで大きい。
繊細なサーチや保存等の魔法が得意。
ザ・弟。好奇心旺盛で人懐っこい。
フィリップ
犬の獣人。毛色はきつね色。毛質も全体的にもふもふしてる。耳は立ち、しっぽがくるんと丸まっていて、柴犬のようだ。
素直で人懐っこい。
しっぽが良く動いている。たまに千切れないか心配になる。
言われたことをちゃんと守る、忠犬君。
レオ
獅子の獣人。毛色は白。毛質はしっかりしてるが柔らかい。たてがみはまだなく、どちらかというとまだ猫に近い。耳は丸く尖っていて、しっぽは先が毛玉のようになっている。
背伸びしたいお年頃のツンデレ君。
しっかり者のリーダー気質。
ウィルとウィズ
鼬の双子獣人。毛色はうす茶色。毛質は少しごわごわしているが、まだまだ柔らかい。丸い耳とまっすぐなしっぽが特徴。耳の淵が黒い方がウィル、灰色の方がウィズ。
お調子者のイタヅラっこ。
二人の息はぴったりである。
フィリー
鷹の獣人。灰色とうす茶色の模様があり、お腹は白い。羽はとても柔らかく、ふわふわしている。とても目が良い。お尻にしっぼらしきもふもふがある。
将来きっと美人さんになる。
つり目だが、性格は温厚。
本が好きでかなりの博識。
大人の会話を聞くことも多いので、結構なおませさんである。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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