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96話目

何がどうなってこうなった・・・


今俺の目の前には・・・



「ルイス、どうした?」


そういって、俺に優しい手を差し伸べてくる・・・



アーサー!!!


しかも・・・


なぜか俺の部屋のベッドの上でである!!!


何がどうなってこうなった!!


そう思って声を出そうとするのだけど・・・・



「か・・・から・・・・ぐぅ・・・う・・・。」


なぜか言葉が出てこないのである!


いや!言葉だけではない!!


先ほどから体を動かそうとしているのだけど、どこも動かない!

というか、指一本すら動かすことができていないのだ!!



「ふふふ、なにをそんなにもがいているのかな。」


まるで語尾にハートがついているような声で

俺に語り掛けてくるアーサー。


どんなに体を動かそうとしても動かないのだけど、

意識だけはある・・・というか、明確にある!



「ふふふ、どうだい・・・この薬の効果は?」


そういいながらベッドに横になっている俺のほほをさするアーサー!


薬を盛られたのか!?


そういおうとしても声にならない。



「・・・大丈夫だよ。なんの心配もいらないからね。」


そういいながら俺のほほをまたさすりながら、



「痛いのは一瞬で、そのあとは・・・きっとルイスは気に入るよ。

 快楽の世界へ一緒に行こう・・・。」


そういって、夜で部屋の明かりはほとんどないというのに

日中見てきたアーサーのどんな目よりも爛々としていたのであった・・・






「・・・。」


とりあえず目の前のことを整理しましょうかね・・・


いや・・・


まあ、整理する必要もないでしょう。


すでに私は昨日、夕飯の時点で気づいていました。


アーサー様と領主様が昨日、夕飯を食べらている際に、

一瞬目を離した領主様の料理に何やら怪しげな薬を盛っているのを!!


・・・そこで止めるべきだった?


・・・なぜ?


え?だって、領主様の命がって?


大丈夫です!


命は絶対にあると思ってましたよ!


・・・ただ・・・


精神が無事かどうかは・・・不安でしたけどね。


それによく言うじゃないですか!



“亭主元気で留守がいい”って!!


亭主ではないですが・・・


留守でもないですが・・・


ちょぉおおっと、精神的におとなしくなっていただいたほうが、

今後の領地運営にはちょうどいいじゃないですか!


それに体は元気なんですからね!


少し・・・トラウマを心に抱えられてしまったかもしれませんけどね。


それに、その傷?トラウマ?を少しでも癒そうと

先ほどからその傷やトラウマをつけた張本人であるアーサー様が、

領主様にご飯を食べさせておりますから!


まさにマッチポンプ!!


詐欺ですね!!


・・・うらやましいと思いますよ。


え?じゃあ代わってほしいと?


いや、残念なのですが・・・


今、ちょうどおなかいっぱいなので!


本当に残念ですが・・・


それに領主様、同じテーブルに控えているジョセフィーヌ王女様、アイリス様、

さらには立っておられるアンジェリカ様からの視線・・・


あんなに嫉妬に満ちた視線を向けられるなんて羨ましいですね!


・・・え?


その視線はアーサーに向けられているのではなくて、

領主様に向けられているって?


それは愛しのアーサー様に食べさせられているのが領主様だから・・・


違いました!!


食べさせたいのですよ!皆様!領主様に!!


・・・え?絶対に違う?


・・・違うのは領主様ですよ!考え方が違いますよ!


アーサー様の立ち位置を皆様羨ましがっているのですよ!!


そう考えましょう!


じゃないと、現実がつらいでしょう!!


・・・え?


その割には口元が笑っているって?


・・・ダメですね、心が駄々洩れ・・・・


おっほん!違いますよ!


最近、口元のしまりが悪いだけですよ!!


いやぁ~、年を取りたくないものですね!だから決して笑っているわけでは・・・・


さてと!アーサー様から言われたのでお代わりをもってきたのですから

しっかりと食べさせていただいてください。



「・・・領主様?」


・・・


返事がない、ただの屍のようだ・・・


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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