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95話目

「そうだね、ルイス、その言葉は・・・


 “僕たち”


 にこそ、ふさわしいと思うのだけど。」


そういって、私たちのやり取りを見ていたアーサー様が

私たちの話に加わってくる。


・・・それなのに・・・


一切そちらの方向へと顔を向けない領主様。


むしろ、現在、涙目でこちらを一層見てくるのですけど・・・


現在、まるでチワワのように震えている領主様・・・


ですけど・・・


ここは現実を直視していただかないといけないでしょう!!



「・・・私も決めました。」


「な、なにをだ!サーター!!暇ならやないぞ!!」


「まだ暇をもらおうと思ってませんよ。」


「ま、まだってどういうことだよ!!!

 俺は一生お前に暇を与えようなんて思ってないからな!!」


「・・・そこに食いつきますか・・・。

 ですが、現状はそこの点に着目するのは的外れなので

 割愛させていただきますけど・・・。


 婚約はまだ先となるかもしれませが・・・


 この辺りでその候補をしっかりと選んでいただきたくことを

 ここに決めたのでこざいます!!」


その言葉に・・・


明らかに狼狽し始める領主様!!



「な、な、なな、な、な・・・。」


「・・・“な”しか言葉を知らないのですか?

 その続きをしっかり言ってもらわないと・・・。」


「な、な、なな、な、な・・・。」


それでも“な”で続きの言葉が出てこなくなってしまった領主様。


・・・そんなに動揺することなのでしょうかね?


私からすれば、現実問題逃げられないのですから、

すぐに心を決めて行動するべきだと思いますけどね?


それにハッキリ言って、明らかに各が違う相手から

懇意にされているのですから、むしろ玉の輿?権力万歳?的なことになるので

喜ぶべきことだともいますが・・・


領主様の目の前には・・・


四大侯爵の一家であるシエロ侯爵家のご令嬢である・・・



アイリス様!!


そして、この王国を収めている王国の王家の第二王女であられる・・・



ジョセフィーヌ王女様!!


そして、その侍女である・・・



アンジェリカ様!!


そしてなぜかそれを率いるような立ち位置にいて、

今も領主様の対面に座られている・・・

っというか、そこが不思議でなりませんけど、

なぜ・・・



アーサー様!


だけが、座られているのでしょうか?


その後ろに控えるようにジョセフィーヌ王女様、そしてアイリス様、

そこからまた一歩後ろにいるのがアンジェリカ様・・・


何が・・・


どうなって・・・


すでに序列が決まっているのでしょうか?


いや、そもそも・・・


なぜ筆頭がアーサー様?


その位置は・・・


本妻になれる方のいる位置ですよね?


あれ?違いましたかね?


・・・いや、序列をまとめ上げていただけるのは

大変すばらしいことで、どこの貴族の家でも

序列争いはそれはそれは大問題になると聞いております。


だから、アーサー様の行動は大変すばらしいのです・・・が!!


そもそもアーサー様にそんな権利ありましたかね?


・・・男性ですよね?


・・・フエゴ侯爵家の長男ですよね?


嫡男ですよね?


・・・何をとち狂ってしまわれているのでしょうか?


その方が・・・


なぜ本妻に?


いや・・・まだ決まったわけではないですけど、

なる気が満々なのは伝わってきます・・・。


だって・・・



「ルイス・・・。」


「・・・な、なんだ?」


恐る恐る聞く領主様に対して、



「僕たちは・・・


 いつでも伽するからな。」


そう言ってにっこりと笑う!


そんな直球のセリフを貴族や王家の人間が言ってはダメでしょう!?


というか、僕たち?


・・・それは・・・アーサー様も含まれてますよね?


・・・あ!!


おびえた表情でこちらを領主様が見ているようですね・・・


だけど・・・


面白そうなので気づかなかったことにします。


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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