93話目
・・・誰が想像できるでしょうか・・・
少なくとも・・・
私には予想だにしていませんでした・・・
私の主人である領主様は・・・
先ほどからピクリとも動いておりません・・・
その気持ち・・・
十二分にわかりますけどね・・・
どうして・・・
こうなったのでしょうか?
今朝早く、私はいつものように領主様を起こしにいきました。
「起きてください。」
「ねむぃ~・・・ZZzzz。」
返事をしたかと思ったら、また眠りに落ちていく領主様に対して、
ため息をつきながらも、しっかりと起こさねばならないと思い、
領主様のそばへと歩みより、布団をはぎ取ろうとするのだけど・・・
「サーター!!後生だ!!」
「・・・そんなに一大事ですか!?」
「俺にとって、布団は命よりも大事なんだよ!!」
そういって、布団の中ら、必死につかんでその手を放さない。
・・・命よりって・・・
命のほうが大事じゃないですかね?
魔物に襲われた時も布団をかばって死ぬとでも言うのでしょうか?
・・・絶対にそんなことしないな・・・
むしろ布団を投げて、相手の司会を奪ってでも必死に逃げるでしょうに・・・
・・・先日も魔物が領内に出没したとのことで、
領主様が討伐に向かうのかと思ったら、
また私にソウルイーターを渡そうとして、
「俺!!もうすぐ風邪をひきそうだから!!行ってくれ!サーター!!」
って、言ってしましたしね・・・
まあ・・・
這ってでも行かせましたけどね・・・
「さ、サーター!?」
そんな目を見開いて驚いた顔を浮かべていましたけど、
そのまま有無も言わさずに首根っこをつかんで、
現地にまで連れて行って、魔物の囮に使いましたしね。
「正気か!?」
そんな声を上げてましたけど、そこは単純バカ・・・おっほん!
ちょっと語弊のある言い方でしたね!
ちょっと、傍にいたシエロ侯爵令嬢であるアイリス様が
傍にいると伝えれば・・・・
もう一発!
すぐに行動に移って、ソウルイーターを構えて、
森の中へと入っていかれました。
いやぁ~、どこにいるとか聞かない単細胞・・・おっほん!
ちょっと言葉の語彙が違いますね。
まっすぐ目の前にある目標に向かって頑張る性格であられる領主様でした!!
・・・我ながら良い言い回しですね・・・
そんな正確なためすぐに森に入られて、
いやぁ~持ってる男は違いましたね!
すぐに魔物に遭遇!!
そして気絶!!
・・・遭遇しただけで?
しかも最下級の魔物と言われるスライムに対して?
・・・気絶?
・・・なんで?
木の上から襲ってきたりして、不意を突かれたとかなら
まあ、まだ百歩譲ってわかりますけど・・・
いや、普通に森の中を歩いていて、
その先にスライムがいただけですけど?
むしろ、先制攻撃ができるチャンスでもあったのですけど?
ちょっと青いねばねばした水たまりのようなものが、
少し先にいただけなのに・・・
小便垂らして気絶ですか?
村の子供たちが、そこらへんに転がっている枝で
核をつぶして遊んでいる魔物に対して・・・
泡を吹いて倒れるとはどういうことでしょうか?
・・・ああ!そういうことですか!!
実はあのスライムは、新種のスライムであり、
何か私にはわかりませんでしたけど、
何かを出していて、それを領主様が受けてしまって気絶したと?
「そ、そうだ!!サーターの言うとおりだ!!
あのスライム・・・俺に対して、魔法的な何かを出してきたんだ!!
そこから俺は記憶がなくなってしまったんだ・・・。」
そういって、深刻な表情をするのですが・・・
それはただ気絶しただけでは?
だから、記憶がないかと思いますよ。
・・・よく先日ドラゴンを前にして気絶しませんでしたね?
今まで、魔物と遭遇した時には気絶していたことが多かった気がしますけど・・・
いや、不可抗力もありましたね・・・
「あの時は、女性が観客性にいるのがわかっていたからな!」
そういって、胸を張る領主様ですが・・・
ほんと・・・理由が浅はかですよ・・・
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




