92話目
「それじゃあ、聞いてみるとしますか。」
そう私に行ってくるアーサーに対して、
私は睨んだままで返事をすることはなかった。
そんな私に、
「僕としては一緒に謎を解いていただきたかったのですがね。」
そういいながら肩をすくめるアーサー。
ああ・・・
この場で殺したい!!
今すぐにでも殺したい!!
だけど、武器はこの屋敷に入った際にすべて回収されている
私の武器だけではなく、アンジェリカの武器も念入りにチェックを受けて、
すべて回収されていた。
そして・・・魔法も・・・
すでにここに入ってきて、数回魔法の発動をさせようとしていたのだけど、
一度も魔法が発動することはない。
たぶんだけど、この部屋自体に魔法封じがかけられているかもしれないわ。
まあ・・・それならアーサーとは条件は五分だけど、
アーサーには腰に長刀を装備している状況である。
こちらは武器なしで、アーサーが武器アリでは、
間違いなく私が殺されてしまうわ・・・
覚悟を決めるしかないと思うけど・・・
それでもどこかで王家直属の暗殺部隊のことに期待していた。
彼らはどんな拷問を受けても本当のことを話すことなどないように
訓練を受けてきているからだ!
だから、捕まったとしても・・・
その淡い期待が・・・
マッハで崩されるのである!!
「さてと・・・それじゃあ、彼らに質問をしてみますか。」
そういうアーサーの言葉を固唾をのんで見守る。
お願いよ!!
そう心の中で願うのだけど・・・
「君たち。」
そうアーサーが倒れている男たちに声をかけると、
一斉にアーサーのほうに向きなおって、
「「「「「「「「「「何でしょうか?アーサー様♪」」」」」」」」」
・・・無理かもしれない・・・
一糸乱れないその動きと返事に絶望を感じてしまう。
そして、
「お前たちの雇い主は誰だい?」
アーサーが尋ねると・・・
「「「「「「「「「「ジョセフィーヌ王女様です♪」」」」」」」」」
はい!ハッキリと私の名前が出ました!!
お前たちにちょっとでも期待した私がばかだったわよ!!
何、普通に雇い主の名前を出してるのよ!!
ふつうはそこは死んでも守るものじゃないわけ?
なのに、嬉しそうに答えてるんじゃないわよ!!
あなたたちの主は私であって、
アーサーなんかじゃないのよ!!!
そんな私の思いは一切暗殺部隊のメンバーに伝わることはなく、
我先にと知っている情報を暴露していく暗殺部隊のメンバーたち・・・
最初は唖然としていたけど、
途中から私は笑うことしかできなかったわ・・・
その後すべての情報を絞りだした後で、
「・・・で、何か反論はありますか?ジョセフィーヌ王女様?」
そう尋ねてくるアーサーに私は、
「・・・特に・・・なにもありませんわ。」
そう答えることしたできなかったのである。
だけど・・・
「覚えてなさいよ!!アーサー!!
今こことでは、あなたに従うことしかできないけど、
ここを出ればどうとでもなるのよ!!」
そう・・・
アーサーが私に向かって、笑みを浮かべて言ってきたのである!?
私はその言葉を聞いて呆然となりながら、
「・・・あなたが考えそうなことは簡単に思いつきますよ。」
そういいながら、私に近づいてくるアーサー。
そんなアーサーを睨みつけながら、
「なら、私を見逃さないことね。」
「ええ、もちろんですよ。」
そういって、私に触ろうとしたので、私は一歩下がって、
「アンジェリカ!!」
侍女のアンジェリカの名前を呼ぶ!!
「はい!」
そういって、アーサーに向かってくれる!・・・と思った!!
「な、なに!?」
なぜか私を羽交い絞めするのであった!?
「一緒に・・・
気持ちよくなりましょう・・・
アーサー様の手によって。」
そんなことをアンジェリカが言うのであった!?
「う、うそ!?アンジェリカあなた!!!」
・・・この後は・・・
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです




