表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
73/266

72話目

バリティッシュ男爵は逃げ出した!!


しかし、サーターに回り込まれた。


・・・


バリティッシュ男爵は逃げ出した!!


しかし、サーターに回り込まれた。


・・・



「・・・ど、どうして逃がしてくれないんだよ!!

 いいだろう!!もう逃げても!!」


「ダメです。」


「いやいや、サーター!お前も見ただろう?

 さっきのジョセフィーヌ王女様による尋問をさ!?」


「はい、それが何か?」


「いやいや、それが何かじゃない!!

 どんな性格してたらあんなにいたぶれるんだよ!?

 何でじわじわと血を抜いていくような尋問をするわけさ!?

 しかも徐々に苦しんでいくさまが見たいからって

 どうして尋問方法にあんな手法を選択するんだよ!?

 見ているこっちがおびえてしまうわ!!」


「そうですか?素敵な尋問方法だと思われますが・・・。」


「どこら辺が!?」


「じわじわと追い込んでこそ、人間は口を割るはずですからね。」


「・・・百歩譲って、苦しませながら尋問するのを認めたとしてもだ・・・

 今回は暗殺者に向いたが、それが俺に向いたらどうなるよ!

 俺の精神ではあんな拷問受けて耐えれる気がしないぞ!!

 恐ろしすぎる・・・。」


「大丈夫でございます。

 それとも何か領主様は、ジョセフィーヌ王女様に反感を買うような

 何かをされるおつもりなのでしょうか?」


「い、いや、そんなことは・・・。」


「ああ、浮気ですか?それは許されないでしょうね。」


「ちょ、ちょっとまて!!浮気なんかするか!!」


「え?あの王都にあるご令嬢とせこせこと

 手紙のやり取りをなさっているではないですか?」


「ぶほぉ!?・・・な、なぜそのことをサーター、知っている!?」


「それと王都に向かう途中の村の・・・。」


そこまでサーターが言うと慌ててサーターの口塞ぐ!!



「落ち着けサーター。まずは深呼吸をしよう!

 吸って~、吐いて・・・、よし、落ち着いたな!」


「・・・私はずっと落ち着いておりますが・・・。

 落ち着いていないのは領主様ではないですか。」


「・・・もうお前には何も聞かない。

 聞けば何か触れてはいけないものをガンガンと抉ってきそうだからな。」


「よい、心がけだと思います。」


「・・・。」


まだ、俺は弱みを握られているのか・・・

どの件だ?あそこの道具屋の娘の件も知られているのか?

それともあそこの未亡人の件まで・・・



「すべて把握しておりますので、警戒など無用でございます。」


「ぶふぅ!?今、俺は心の中で考えていたいたんだぞ!?

 どうして、俺の考えていることが分かるんだよ!?」


「・・・それで、なぜ逃げ出そうと?

 ジョセフィーヌ王女様は、まだ婚約者でもないですし、

 気にする必要はございませんが?」


「そ、それはそうだが・・・明らかに俺を狙ってきているだろう?」


「いいえ。」


「違うのか!?」


「ソウルイーターを狙ってきているのです。」


「・・・何だろう、お前の言い方に悪意を感じるのは気のせいだろうか?」


「事実を述べたまででございます。」

 悪意などと・・・何かそんな風に感じる邪な心があるのではないですか?」


「俺側に問題があるとでも!?」


「・・・。」


「・・・まあ、いい。ジョセフィーヌ王女様の狙いは俺で、

 あと・・・アーサーの方だが・・・。」


「そちらは領主様狙いですね。」


「ふご!?な、なんでそっちは俺なんだよ!!

 そこはソウルイーター狙いではないのか!?」


「うすうすとは理解されているのでは?

 アーサー様の尋問は・・・領主様を想定されていることを。」


そんなことを言われる思わず尻の穴を両手で覆ってしまう・・・


サーターに言われることなく、俺自身もそう感じていた・・・


俺の貞操が狙われていることを・・・



「大丈夫です領主様。

 あの尋問で限界の感覚は掴まれたと思います。

 ですので、死に至ることはございません。」


「・・・まったく安心できる情報じゃないけどな・・・。

 だいたいあいつはどんな趣味趣向をしているのだよ。

 男まで大丈夫だとは・・・。

 あいつにとって人生は選択肢が2倍になって、本当に幸せだろうが、

 その範囲に入れらた日には、こっちは貞操の危機に瀕してしまうというのに・・・。」


「・・・少々誤解があるようですが・・・。」


「何がだ?さっきの尋問を見て、噂は本当だという確証を得たではないか?

 アレは完全に男との戯れを想定した尋問であったではないか?

 それでもあいつは男は範疇外だとでも?」


「いいえ、そこの点は間違いないでしょう。」


「だったら、何が違うのだ?」


「先ほど領主様は女性だけではなく、男性も範囲内だから

 人生の楽しみが2倍あると言われておりましたが・・・・。」


「うん?だから、それはあっているのだろう?」


「いいえ、範囲内にいるのは人間だけではございません。」


「・・・は?」


「獣も範囲内でございます。

 アーサー様は愛すことが出来るものすべてが範囲内でございます。」


・・・


バリティッシュ男爵は逃げ出した!!


しかし、サーターに回り込まれた。



「頼む!見逃してくれ!!一生のお願いだから~!!!」


だけど、俺の悲痛な叫びはサーターの心には届かなかったのであった・・・


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ