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59話目

「・・・いやいや、そっちが本命じゃなかった!!」


「他に何か?」


小首を傾げて、何かほかに疑問の点が?と

本当に思い当たる点がないような態度をとるサーター。


だけど、俺の中では最も大きな疑問が生じている!


それはソウルイーターがあったったグンテがここで、

亀甲縛りされていること!!


・・・じゃなかった、駄目だ気になる点が多すぎてブレてしまう。



「どうしてグンテが生きているのだ?」


そう!

なぜグンテが生きているのかが気になる!!


当然俺は死んだと思っていた。

それにあの決闘の時も死ぬような痛みを訴えていたし、

更にはあの時意識を失っていた姿を見た!


・・・満面の笑みの王様の姿もあったことは・・・忘れておいた方がいいな・・・



「ああ、その点ですか?

 その点は何のご心配もいりませんよ。」


「・・・って、それで説明終わり!?

 いやいや、サーター、俺とお前の会話がかみ合ってないぞ!?

 どうして俺はグンテが生きているのかって尋ねたのに

 心配いりませんってどういことだ!?」


「ああ、そちらですか。

 私は、てっきりグンテをこちらに連れてきたことについて

 王様の反感を買わないのかと心配されているのかと思いましたので。」


「・・・そっちもあった!?

 おい、大丈夫なのかよ!?」


そうだ!!

王様があれだけ忌み嫌っていたグンテを連れて来たというのは

王様に恨みを買ってしまうことになるんじゃないか!?


あの王様に恨みを買うって・・・


確実に俺は殺される・・・


それだけは絶対に避けねばならないじゃないか!?



「はい、とりあえず、あそこに転がっていた遺体で

 グンテ殿に似通った体型の遺体を探して、

 代わりにグンテ殿の服を着せておきましたので。」


「お、お前!?あの現場で何をやってるんだ!?」


「え?ああ、少々金銭や金属が、装飾品が転がっておりましたので

 拝借してきましたよ。」


「・・・遺体から!?なんか俺の聞いた質問と違う回答がきた上、

 聞き捨てならない言葉が聞こえたのだが・・・」


「ええ、それ以外にどこから拝借しろと?

 もしかして・・・お城から拝借した方がよろしかったでしょうか?」


「いやいや、そんなことを言っているわけじゃないんだ!!」


「のちほど領主様にお渡しします。」


「・・・う、うむ。それなら・・・いやいや、良くないからな!!

 誰かにその姿が見つかっていたらどうするんだ!?」


「大丈夫です!皆さんはなぜか、お休みになられていたので。」


「・・・サーター・・・何かしたな?」


「え?いや、私は何も・・・。」


「・・・分かった、もうこの件はこれ以上聞かないが・・・

 どうしてグンテが生きているのかだけは、ハッキリさせないといけない!」


「ああ、それは私の見立てた解毒剤を服用させてですね・・・。」


「何で解毒剤!?」


聞き捨てならない言葉がサーターの口から聞こえてきたため

思わず食い気味でサーターに尋ねると、



「・・・ああ・・・ええっと・・・あ!そんなこと言いましたかね?」


「いやいや、そこはもうちょっと何かい言い訳を考えてくれ!サーター!!」


「・・・私の必死の看病の元で無事に、

 生き返りましたので、こちらに連れてきております。」


「生き返った!?そっちの方が問題ではないか!?

 そんな秘術的なことをお前がしたのか!?」


「・・・とりあえず、今生きてここにおられるでいいのではないでしょうか?」


思いっきりため息をつきながら、

俺に対して投げやりな言葉を返してきたサーター。



「あ!?お前、もうめんどくさくなって、説明するのをあきらめたな!!」


「・・・そんなことはございません。

 そう言えば、やはりソウルイーターの後遺症が出ておりまして、

 切られた左腕は麻痺が残ってしまっているようです。」


「な!?それじゃあ、グンテのあの武力はつかえないって事か!?」


「いえ、これからリハビリをしていけば、動くなるようになります。

 それに利き腕の右腕が残っておりますので、

 そこら辺の騎士や魔物に後れを取ることはないかと思います。

 これで、領主様を狙う刺客が来ても大丈夫です。」


「刺客!?」


「当然です。これだけ名声を得たのなら、

 殺したい輩がごまんと出てくるでしょう。

 それに王様に気に入られているのもありますから、

 貴族からの刺客はわんさかと送られてくるでしょう。」


「なんだと!?そんなの聞いてないぞ!!

 だいたい味方だろう貴族は!?」


「表面上は。」


「なんだよ表面上はって!?怖すぎる!!うぉ~どうすればいいのだ!!」


「逃げるしかございません。

 そして、守りを固めればいいかと思います。

 そのためのグンテ殿です。」


「ぐずぐずしてられないな!!過ぎに領地へと戻るぞ!

 何をしているサーター!!急がないか!!」


「・・・さきほどまで邪魔をしていのは領主様ですが?」


「そんなことはすでに忘れた!さあ、我が故郷に帰るぞ!!」


「・・・かしこまりました。」


不承不承の顔をしながら業者台の方へと向かい、

馬車を出発させるサーター。


サーターが手配していた通行証明書ですぐに王都から出て行くことが出来たのだが、

この数時間後に俺に対して、王都から退出不可の号令がでていたらしい・・・


そんなことを知る由もない俺は無事に自分の領地まで戻ることが出来たが、

俺を通した門兵は・・・



「死刑じゃ。」


王様から死の宣告を受けたらしい・・・


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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