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37話目

「どうしてこうなった・・・。」


控室まで案内された後、ここまで連れてきてくれた衛兵たちは

すでにこの部屋にはいない。


そして俺は控室で俺は頭を抱えていた。


え?あの流れだと断るんじゃないのかな?


王様だってそう思っていたはずじゃないか!?


それなのに・・・


どうして空気を読まないんだ!あのグンテという奴は!!


俺が控室内を速足でぐるぐると回りながら、

あの愚者グンテのことを考えていると、



“コンコン!”


ドアからノックがされる音が聞こえて来たのである!



つ、ついに来たのか!?


決闘の準備が整って、その使者が来たのかと思って身構えてしまう。

そのせいで、一瞬言葉を失って、返事が出来なかったのだが、

何の躊躇もなく扉が開かれるのである!



「ちょ・・・え!?」


こちらが何も返事をせずに扉が開いたことに驚いて、

それを指摘しようと思ったのたが、入ってきた人物を見て、その言葉は驚きの言葉へと変わった!



「・・・お、王・・・様・・・。」


何と俺の控室に入ってきたのは王様とその取り巻きの宰相や大臣、兵士達だったのである!?


俺は慌てて王様の前で跪こうとしたのだが、



「かまわない。それよりも・・・。」


俺が跪こうとするのを制止したかと思えば、

後ろに控えていた兵士に扉を閉めるように指示をする。


その支持に従って、数人が扉の外へ、そして残りの兵士が扉を閉めて、

扉の前に立ちはだかる。


・・・逃げれないな・・・


まるで、俺が逃げ出すのを防ぐような配置となっていた。

俺はその光景に驚きと、少しばかりの緊張を感じていた。


いったい俺に何が・・・


そんな不安を知ってか、王様は笑みを浮かべて俺に近づいてくる。

そして優しく、ポンと肩に手に置くのであった!



「お、王様!?」


そんな親密な態度をとってくれることに驚いてしまうのだが、

その驚きはすぐに・・・


畏怖へと変わるのである!!


肩に置かれていた手にグッと力が込めらる。


何事か!?と思っていると、ゆっくりと王様はこちらを見て口を開く、



「ブリティッシュよ、此度はお主の力を見せてもらうのを楽しみにしておるぞ。」


「・・・え!?は、はい。」


意外な言葉に驚き返事をする。


ただ気になる点も湧いてくる・・・



「わ、私の力・・・ですか?」


そう!俺の力を楽しみにしているといったのだ!!

というか、決闘を止めるためにここに来たのではないのか!?


てっきり、俺に辞退をしろと脅しに来たのかと思っていた!


だって、騎士団団長が命を落とすかもしれないのだから!


で、俺に恥をかかせてしまうが・・・なんたらかんたらと言ってくるものだと思っていたのに

俺の予想は完全に裏切られてしまう!


・・・・は!?


もしかして、決闘はするけど俺に手を抜けと?

それともソウルイーターを使うなということか!!


なるほど!!


それならあの近衛騎士団団長を殺すこともないしな!


そして、まあ、死なない程度にして欲しいってお願いに来たのか!なるほど!!


だけど・・・そうなると俺の方が確実に殺されそうな感じがするのは気のせいかな?


・・・だけど、そんなことは言えないし・・・


・・・もう俺の選択肢は一つだけだな・・・



「承知しました。私の力をご覧にいれましょう。」


そう返事をするのである。

その言葉に満足したようにうなづく王様。

どうやら・・・俺の返答は正解だったようだ・・・


これで俺・・・死なない程度にボコられてしまうのか・・・



「宜しく頼むぞ。しかし・・・・


 ソウルイーターの力を間近で見ることが出来るとが楽しみで仕方がないな。」


「・・・え?」


鳩が豆鉄砲を食ったよう顔を俺は今しているだろう。


・・・何て言った?王様は?


ソウルイーターの力を見れるって言った・・・よね?


え?え?・・・えぇ!?


だ、だって!ソウルイーターを使ったら近衛騎士団団長死んじゃうよ!?


いいのかい!?


っていうか、そんなの駄目でしょうに!?


俺の驚きを察したようにゆっくりと笑みを浮かべて、



「このことでグンテが死ぬのもまた・・・本望だろう。」


・・・この人・・・


殺すことを容認しちゃってるんですけど!?


え?いいの!?


だって、この王国最強の騎士って評判の方がいなくなるって

大問題になるんじゃないんですか!?



「こ、殺すのは・・・。」


思わず、殺すのはちょっとっと言おうとしたところで、

俺の言葉を制止するように、



「何だ?お主は先ほど私がお主の力を見せろと言った時に、


 “承知しました”


 そう返答したのではないか?」


「し、しましたが・・・。」


「お主・・・私にウソを言ったというのか?」


「め、滅相もございません!!」


「そうだよな。お主は嘘など言う男ではないと私は信じておるよ。」


・・・ダメだ、俺がここで出来ないと言おうものなら、

俺が殺される!!そんな殺気がプンプン臭ってきたぞ!!


しかし、この国の大黒柱を殺すって・・・


そんな大事をしていいのか!?


そんな不安に駆られている俺に王様は一言告げる・・・



「グンテを・・・確実に殺せ!!!」



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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