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30話目

目が覚めるとそこにはきらびやかな装飾がされている部屋が目の前に広がっていた・・・


俺は・・・どうしたのだ?


体を起こすと沈む床?・・・いや、ベッドに寝かしつけられていたのか・・・


体を起こすのだが、今まで着たことがない滑らかな衣服を着ていた。


今まで着たことがない衣服のためか、ちょっと、服に張りがないというか、

もっと固いのじゃないと着ている感覚が変なんだな・・・。



「お目覚めですか?」


その時、部屋の扉があいたと同時に見知った顔・・・サーターが入ってくるのであった!

何だか、あいつの顔を見るとホッとする。



「ああ・・・。それで俺は結局どうなったんだ?」


「・・・覚えてらっしゃらないのですか?」


「拝命式に参加して、魔人?とか言うのに襲われたところまでは覚えているのだが、

 それ以上のことは覚えてないのだが・・・。」


「それはいけない!

 領主様が起きられると皆様から間違いなくその続きを尋ねられると思います!」


「・・・なぜだ?」


「・・・本当に覚えてらっしゃらないんですね・・・。」


「だからそう言っているじゃないか!!」


「では・・・


 魔人を討伐したことも?」


「・・・はぁ?・・・お、俺がか!?」


「はい。」


「何かの間違いではなく?」


「はい。私の目でキッチリと見ておきました。」


「・・・そう言えば、俺が意識をなくそうとした時に・・・


 お前・・・


 俺を見て大爆笑してなかったか?」


「あんな命がけの状態で笑うなんてないですよ。

 たぶん、夢でも見られていたんじゃないんですか?

 人間死ぬ間際には走馬灯を見ると言われてますし。」


「・・・たしかに・・・何か緩やかに周りが流れていくような光景だった気がする・・・。

 そうか、あの時にすでに夢を見ていたんだな・・・。」


「そうでしょう、命がけの極限状態でしたから・・・。」


「そうだな・・・。だが・・・俺はなぜ生きているんだ?」


「それは・・・


 魔人を討伐したからだと何度も言っているじゃないですか。」


「俺がか?」


「・・・ボケてらっしゃいますか?そうですか・・・。」


そう言いながら俺に近づいてくるサーターに俺は嫌な予感がする!


何か、俺・・・この光景を前にも見た気がする!?



「ちょ、ちょっとまてさー・・・。」


そこまで言いかけたところで、気がつけば右手のビンタが俺を襲うのであった!



「ま、ま・・!」


すぐに右手が返ってきて逆の頬を叩くのであった!!



「ま、まて・・。」


パン!



「ちょ!」


パン!



「ま。」


パン!


俺が言葉を発する暇もなく、往復ビンタをされるのであった!!

さらに・・・


俺が倒れることを許してくれない!!


サーターの左手は俺の胸倉を掴んでいるのだから!?


ダメだ!!


これを受け続けていると逆に大事な記憶がなくなっていく気がする!!!


慌てて、両手でサーターの右手を制する!!



「ちょっとまてサーター!!ちゃんと意識は戻っているから!

 ボケてない!ボケてないぞ!!自分では理解できなかったから、

 二回聞いただけじゃないか!!何回も聞いてない!!

 だから、もう大丈夫!大丈夫だから!!」


「・・・チィ!」


舌打ちをして、渋々俺からやっと・・・やっと手を離してくれるのであった。


・・・舌打ちしたことは・・・・聞かない方がいいな・・・

何かにつけてまたビンタをされそうだ・・・



「私が見た光景をお話してもよろしいですか?」


「ああ・・・頼む。」


「魔人を相手に領主様は剣を抜かれて、


 “このソウルイーターの餌食にしてくれるわ!!”


 と叫び、魔人へと切りかかったのです!」


「ちょっとまて!?俺はそんなことを叫んだのか!?」


「はい。そして、魔人が放った魔法を交わしつつ魔人へと近寄って行き、

 その胸元へと剣を突き刺したのです!!」


「そ、そうか・・・。」


サーターに説明を受けても全く実感がわかない・・・


だが、事実としてはそうなのかもしれない・・・


だから、俺はこんなところで寝かしつけられているのだろうから・・・


いや・・・


きっとそうだ!!


そうに違いない!!


思い出してきたぞ!!


俺は剣を抜いて、魔人へと切りかかっていったのだ!!!



「そうだ!俺は魔人にこのソウルイーターを突き刺したんだ!!

 さすがはソウルイーターだ!たとえ魔人相手でもその力を発揮したんだ!!

 そして、一撃のもとに魔人を俺が討伐した!!」


そうだ!思い出したぞ!!


・・・で、なんで笑ってるんだサーターよ?



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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