表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
263/266

262話目

迫りくるゴブリンに対して、我々の一歩前へと進むアイリーン。


そして一番早くこちらに近づいてきたゴブリンライダーに対して、

相手が武器を目の前に現れたアイリーン様に振るうよりも早く

フルートを掲げた手を振り下ろす!!



「グギャァああああ!!!」


ゴブリンが叫び声をあげる!


それもそのはずで、振り下ろされたフルートは

ものの見事にゴブリンの肩に刺さっているのである!


そして、ゴブリンはその突き刺さったフルートで

前に進むことが出来ずに寸止めのような形になり、

その下にいたオオカミは、そのままゴブリンからすり抜けて

こちらに向かって走ってくるのだが・・・



「あなたはもう・・・死んでいますわ・・・・。」


そう言った瞬間に破裂!?


・・・はせずに、

いつの間にか刺したのかオオカミの身体にはフルートが

刺さっており、そこから・・・


ピューーーーー!


っと、血が漏れだすのであった・・・


そもそも・・・


フルートって刺さるんだ・・・


そして、フルートって・・・


噴水みたいに水・・・この場合は血だけ・・・

それを噴水みたいに出すものになるんだねぇ~・・・


初めて見る光景にただただ目を見張るだけである。


それはそうですよね・・・


だって、管楽器を武器に使う人なんて見たことないしな・・・・


動くたびに激しく血が流れるオオカミは

その場に倒れこみビクビクとしたと思ったら

完全に動かなくなった・・・


さてさて、ゴブリンの方はと言えば・・・


アイリーン様におびえているのと、

そのあまりの痛みのため動くことが出来ていない。


そんなおびえて震えるゴブリンに対して、



「私は長年の修行の成果で

 経絡秘孔を付けるようになりましたわ・・・。」


そう言って静かに目を閉じるアイリーン様。

そして腕を自分の前で交差させて、



「私の・・・フルート百裂拳を受けなさい!!!!」


その声と共にその巨体には似合わない

素早い動きを見せるアイリーン様。


・・・ゴブリンって・・・


経絡秘孔ってあるんですね・・・


私は知らなかったですけど・・・


アイリーン様は素早い動きで、

ゴブリンの身体に向かって・・・は、特に何もせずに

ゴブリンの肩に突き刺さっているフルートに

手をそえる・・・そして・・・


いきなりフルートに顔を近づけるのである!!


なんで!?


そして、ギュッとフルートを握ったかと思ったら、

穴に向かって口をつける!!!


・・・


・・・


・・・特に何も起きないな・・・


っと思った瞬間、ゴブリンが、



「うぎぃいあいいあ!!!!」


悲鳴を上げだして、アイリーン様に殴りかかろうとし始めるのだ!

そして、その時になって何が起きているのかが理解できた!!


徐々にゴブリンの肩が大きくなっていく!?


なんで!?


あ!?


マジですか!?


私は思わず目を見開いて驚いてしまう。


何とアイリーン様は、息をフルートに吹き込んで

ゴブリンの身体の中へと空気を送っているのである!!


人間じゃない!!


その光景を見た瞬間にそう思う!!


そんな人間がいてたまるモノですか!!


だって、アレが人間だったら同じように

肩が風船のように膨らんでいくってことですよ!?


どんな肺活量をしてるんですか!?


っというか、その間も進んでいて、



「ひぎぃぃいいいい!!!」


悲痛な叫びをあげるゴブリンは、

もう殴りかかる気力など存在はせずに

そのあまりの痛みに叫び声も徐々に消えていき、

口からは泡を吹き始めていた。


だが!!


それを見て止めるアイリーン様ではない!!


まだまだ吹き込んでますよ!!!


そして・・・



パーーーーーん!!!


当然弾け飛ぶのであった・・・


ゴブリンは絶命して、その場に倒れこむ・・・


その光景を見ていた周りのゴブリンライダーたちは

固まってしまうのであった・・・


その気持ち・・・わかりますよ・・・


いまだに理解ができない光景でしたからね・・・



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ