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258話目

「ああ、おっほん!」


俺がわざとらしいほどの咳ばらいをして、

この刺さる視線と先ほどから口々に漏れている

クズという言葉のオンパレードを遮る。


そして遮りながら、



「ところで、イリスとアイリーン・・・。

 二人の武器って・・・間違えてないか?」


俺は先ほどから気になっていたことへと話題を振る。

この話題はきっと俺だけが不思議に思っていたことじゃないはず!


だって、サーターもメイドのルーとサラもすぐに

イリスたちのほうへと視線を向けているし!


俺に名前を呼ばれて、先ほどまで冷たい視線をこちらに向けていた

イリスは顔を戻すとともに、



「何がですか?」


小首を傾けるイリスなのだが、

彼女の容姿は黒髪で長髪、まっすぐな髪が腰まである。

それに査問官の制服を着ている。


その他の特徴としては小柄なのに

その巨乳が・・・むほぉ♪



「・・・なんですか?」


ギロリとこちらを睨んでくるイリスから

慌ててある一点を見ていた視線をはずしながら

その手に持っている物へと視線を移す。



“ハルバード”


イリスの身長の二倍はあろうかという戦斧を

持っているイリス・・・


斧の部分のサイズなんて、イリスの胴回り以上のサイズだぞ?

っていうか、イリス、その部分に隠れるんじゃない?


片やアイリーンのほうを見ると、

こちらはこちらでまた特殊な武器を持っている。



“フルート”


・・・そもそもフルートって武器だったかな?


俺の知っているフルートって楽器だった気がするけど・・・


そもそも穴の部分をちゃんとアイリーンは抑えることが出来るのか?


アイリーンが指に力をこめるとフルートを簡単に折りそうなのだけど・・・


・・・無残なフルートの姿が想像できるわ・・・


やっぱりさ・・・


逆じゃない?二人の持っている武器?が・・・


アイリーンにはハルバードがピッタリだろう!


逆にフルートなんて、清楚な感じのイリスにピッタリなんですが!!


俺がそんなことを考えているとは露知らず、

イリスたちはサーターたちが到着すると



「それでは出発しましょう!」


そう言ってハルバードを担ぐのだが、



「おおっととと。」


そう言いて担ぐとイリスはよろめきだしたのであった。



「やっぱり!!」


思わず声が出てしまう。


支えるようにサーターがハルバードに手をかけて、

イリスはサーターの方を向いて、



「ありがとうございます。

 いやぁ~、お恥ずかしいですが、

 いまいちこの戦斧ハルバードを扱いきれていないのですよ。」


そう言って頭をかこうとして、

片手を離したせいでまたバランスを崩してしまうのであった。



「・・・ほかの武器にしませんか?」


そんな光景を見るとさすがにサーターも

イリスにはこの武器が適していないと判断したのだろう。

武器を変えることを提案する。


だが、ここでイリスではなくアイリーンがなぜか答えて、



「イリスはこのハルバートを使わせたら

 王都一とうたわれていおります。

 “旋風の斧使いイリス”は王都では有名です。」


・・・マジ?



「それは・・・片手斧とかではなくてですか?」


サーターが尋ねると、イリスとアイリーンは首を横に振る。



「お恥ずかしながら、その二つ名を貰ったのは、

 このハルバードを使っての戦功によってです。

 いや、わかるんですよ!

 私がフラフラしているというのは・・・。

 ですが、私はこのハルバードを使わせたら王都一だと

 自負もしております!!」


力強く宣言するように右こぶしを握ってこちらに力強さを示すのだが、

それをするためにまた片手を離したせいで

またまたハルバードの重量でよろめくイリス・・・


それを今後はアイリーンが片手でハルバードを受け止めて

支えるのだけど・・・やっぱりアイリーン専用じゃないか?


アイリーンなら片手斧の要領で使えそうな気がするし・・・



「・・・そうですか・・・。」


困惑した表情をするサーターを久しぶりに見たな・・・


どうしたものかと思案している中、

イリスのほうはすぐにでも出発したいようで



「行きましょう!すぐに行かないと娘さんの身が!!!」


そう言われると断れないようでサーターは

渋々といった表情をしながら、

イリスたちと共に魔物討伐へと向かうのであった。



・・・何気に・・・


俺は残ってもいいようだ♪


有耶無耶になってくれたみたいで何よりです!!!


さぁ~て!


目の上の瘤がなくなったので、

ちょっと男の欲望を満たしに行こうかなぁ~!


もうすぐ欲望を満たせなくなるみたいだし・・・


俺はスキップをしながら執務室を出ていくのであった。


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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