254話目
「もちろん・・・バリティッシュ男爵様は、
私の主様でございます。」
「いやいや、それだと俺の味方だとは答えてないからな!!」
俺の質問に、斜めな回答を返してくるサーター。
だが、そんな俺の言葉にも素知らぬ顔をするサーターは、
「残念ながら犯人・・・逮捕には至りませんが・・・。」
本当に残念そうに話すサーター。
女性陣は俺を犯人だと決めつけたような目でこちらを見て来るのだが、
それでも証拠がないというサーターの言葉に
渋々従ている様子で、俺に手を出してくることはない。
「本当に残念です・・・。」
「・・・ルイス様・・・これからは、アイリーンが
バリティッシュ男爵様の欲望を満たしてみせますわ。」
「・・・罪人を問えないとは・・・
この国の法律は間違っています。」
それぞれが思い思いの言葉を言うけど・・・
イリスは本当に苦々しい顔をするなぁ・・・
アイリーンは・・・ちょっと何を言っているのかが分からないのだけど・・・
ただ、心に決めたことがある・・・
査問官たちの仕事を終えて王都に帰る時には・・・暗殺者を放とう・・・
じゃないと、きっと俺は獰猛な肉食動物に
食われてしまうだろうな・・・
その危険が分かってしまったのなら、
やられる前にやってしまわないと・・・
あと・・・
モーニングスターを握り締めて、こちらを睨んでくる修道女さん。
法律・・・あってよかったな・・・
なかったら、今頃モーニングスターが真っ赤に染まることになっていただろうな・・・・
証拠がないので罪ではないはずなのに。
「・・・それでどうするつもりだ?」
俺は無理やり話を戻す。
だって、これ以上はいたたまれないじゃないか!
「そうですね。工事を行って、囲いを作るようにしましょう。」
「なぁ!?」
俺は思わず目を見開いてい驚いてしまう。
だって、そんな囲いができるとなると・・・
侵入できないじゃないか!!!
温かみの残った赤い、時には白い下着が手に入らないじゃないか!!!
俺が愕然としていると、
「・・・何か困ることでもあるのですか?」
それはそれは冷たい声で俺に聞いてくるイリス。
俺はその瞬間に背中に寒気を感じるほどだ!
「あ、いや・・・そ、それは・・・いいこと・・・だ。」
俺は目から血の涙を流しながら
サーターの案に賛同してみせる。
ど、どうして・・・こんなことに・・・
「・・・本当によろしいのですか?」
念を入れるように尋ねてくるサーターに、
「ああ・・・ああ・・・も・・・もちろんだ・・・。」
震える声を紡ぎながら返事をする。
どうして・・・俺は・・・
男の夢を打ち破る発言をせねばならないのだ!!!
どれほどの夢があそこに詰まっていると思っているのだ!!
どれほどの希望があそこにあると思っているのだ!!
あの勇気の象徴があるからこそ、
俺たちは生きていけるというのにぃーーー!!
「是非ともお願いします!」
切に願う修道女、それに
「もしお金が足りないというのであれば、
私が寄付をいたしますわ。」
そう断言するのはアイリーンだ。
「そ、そんな・・・。」
修道女がその申し出を断ろうとするのだが、
「だって・・・もし私がお世話になることがあった時に
私も同じ目に合うかもしれませんから・・・。」
・・・ないよ!ないから安心しな!
もしアイリーンが脱衣所に近づいたなら
狩人達は、みんなその場から逃げ出すからな!
見てはいけないものだからな!!
見たことで地獄に落とされること間違いなしだ!
それが分かっていて挑む勇者なんて、
いるわけがないんだ!!
・・・いや・・・一人だけ俺は知っているな・・・
あの勇者を・・・
あいつ・・・生物学上分類がメスであれば
なんでいけるんじゃない?かって感じだからな・・・
ストライクゾーンが広すぎる!
いや、まあ、ある意味助かる存在だけどな。
この間の合コンでも皆が美人の親友の般若をどうしようかと思っていた時に
そりゃ~もちろん褒めるけどさぁ~。
美人に悪い印象を持たれたくないし、
だけどさぁ~、その般若がそれで調子に乗りやがって、
「・・・ふ・・・私って罪な女ね。」
って言った時には殴りそうになったが、
それをスカイがどうして迫るますます迫るから、
“勇者”
とみんなで呼んだな~・・・
あいつとは今度の土曜日の合コンにも一緒に行こう。
・・・外れの相手をしてもらわないと困るからな。
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




