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243話目

「・・・一応、その方はこのバリティッシュ領の領主様なんですけどね。」


サーターの言葉を聞いて、まずは・・・



「さ、サーター様!?」


親分が目を見開いて驚く!

そして、その驚きと共に弟子たちも驚いたのだが・・・


・・・あれ?今、俺の紹介をしたはずなのに・・・



「・・・バージョン34!サーター様専用ダンスでのお出迎えだ!!」


「「「「「おお!」」」」」


完全に俺はむしされているんだけど・・・


そして・・・


・・・サーター専用の歓迎のダンスってなんだ?


しかもさっきまで陽気に踊っていた弟子たち・・・もうダンサーズでいい?

ダンサーズが緊張した顔に変わる!



「お前ら!わかってるな!!」


親方からの怒声に、



「「「「「わかってます!!!失敗には・・・死を!!!」」」」」


・・・なんで失敗でしななきゃならないんだ?


しかも君たち本業は鍛冶職人だよね?

ここって鍛冶屋だし・・・


気合と緊張が入り混じった表情をする6人の弟子たち。


・・・それもそれでどうかと思うけどね?


君ら今からダンスを踊るんだよね?

鍛冶職人なのに?

しかも失敗したら死って・・・


そんな俺の悩みが尽きない俺を気にすることもなく、

ドンドン準備が整って行ったのだが・・・



「・・・なあ、サーター。」


「はい?何でございますか?」


「最近の鍛冶職人って・・・タキシードを着るのか?」


「・・・。」


サーターは俺の言葉に返事をできずにいたのだが、

目の前のダンサーズは、それはそれは見事な早着替えを

俺たちに披露してくれた。


俺たちはもちろんのこと

この辺りを歩いていた街の人たちはその足を止めて

その芸に見入っており、拍手をしている。


気がつけば人だかりがそこに出来ていたのである!



「レディース!エンド!ジェントルマン!!」


どこから現れたかはわからないが、7人目の弟子?が現れた。

一言いうたびにポーズを決める7人目の弟子。


そのポーズをとるたびに観客が大きくわくのである!


・・・もうこの町の中でも十分に有名なんだろうな・・・


気がつけば人だかりの中で、



「芋!揚げた芋はいかがですかぁ~?」


「飲み物あるよ!アルコールもあるよ!!」


・・・売り子までいるし・・・


観客が囃し立てていく中で、



「我らが誇るシックスメンズダンサーズによる世紀のエンターテインメント!!」


・・・あ、ダンサーズって言いきった!


俺の記憶では鍛冶職人だったはずなのに・・・



「題目は・・・



 『われらがサーター様に捧げるダンス!!!』」


その掛け声と共にどこから取り出していたのかはわからないが、

太鼓を持っていた親方がリズミカルに太鼓をたたき始めた!!


そのリズムと共にシックスメンズダンサーズによるダンスが始まるのだが・・・


それはそれは見事なものである!


一糸乱れぬラインダンス!


・・・個人的には女性にやってもらいたいが・・・


その後もめぐるましく変わるダンスに

観客は大声をあげて盛り上がっていく。


気がつけば俺も大声を上げていたし、

イリスたちも



「うわぁ~すごい・・・。」


感嘆を上げていたのであった。



「そろそろフィナーレに向かいますよ。」


サーターがそう告げるのだが・・・


お前・・・このダンス見たことあったんだな?

というか、そもそもサーターに捧げるダンスっていったい・・・


そんな疑問が次々と沸いて来るのだが、

俺はすぐに頭を目の前にいるダンサーズに戻す!


ここまですごいダンスのフィナーレだ!


それを見逃すなどあっていいことではない!


ダンサーズのダンスもいっそう激しさが増す!

飛び散るあせもまたかっこいい!


その酒樽体型からは、まったく想像できないキレキレなダンス!!


それも一糸に乱れぬ動き!!


な、何だこの沸き上がる感動は!!


いよいよクライマックスを迎えたようで

鳴る太鼓は一段と速いモノになる。

そしてそれに合わせるようにダンスも早くなっていくのだ!!


それでも止めるところはきっちりと止めて踊っており

見事としか言えないダンスがそこで披露されるのであった!!



「「「「「ウェルカムサーター様!!!」」」」」


最後にその言葉で締めくくりポーズをとるダンサーズに

割れんばかりの拍手、叫び声、口笛が鳴り響くのであった!!


俺もイリスたちもつられて大声をだして、割れんばかりの拍手をする。


いやぁ~、いいモノをみたな!


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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