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240話目

「・・・彼女たちはどこに行けば会えるんだ?マリ嬢。」


・・・いまだに紳士キャラが抜けきれないポテトに

満面の笑みでマリは、



「学園に行けば会えるけど・・・

 ポテト・・・あなたは愛されているのよ。」


そう言って、ポテトの肩に両手を乗せるマリ。

その手は力強く、ポテトの肩に食い込んでいる。


・・・絶対に逃がさない気だ・・・



「ポテト・・・あなたは彼女たちから愛されています。」


「ああ!!もちろんだぜ!!」


・・・言葉が重い・・・重いよマリさん!!!


というか、ポテトよ・・・どうしてそんなにお前は自信満々なんだ!?


お前が今まで一度でもモテたことがあったか?


・・・いや、一度はあったな・・・


いやいや、違う!今はその点をいうのではない!


今までモテたことがないのに

当然沸いて来るとおもうか?普通に?


俺がそんな疑問を思い、口に出そうとするのだが、

そんな余裕を与えてくれるわけもなく、



「彼女たちの・・・家に行くというのもありだと思いますよ。」


「な、な、な、なんだって!?

 マジか・・・マジかよ・・・そんなこと・・・あっていいのか?」

 

「いいんです!!

 ここは・・・頑張っていいんです!!!」


ポテトの肩から片手を外して、

親指を立てて見せるマリ。



「・・・わかった・・・わかったよ!マリ嬢!!!」


・・・何が?何が分かったのかなぁ~ポテト?


「わかってくれましたか!!

 さらに相手の家に行くということは・・・。」


「・・・い、行くと・・・いうことは?」


ゴクリと唾をのんで、次の言葉を待つポテトに・・・



「OKということですよ。」


「お、OKだとぉおおおお!!!!

 そ、それは・・・俺が考えていることか?」


「・・・ええ。」


「いえっすすすすぅううぅぅうぅうううう!!!!」


膝をつき、両手を上げれ歓喜の声を上げるポテト。


・・・何がお前をそこまでさせるんだ・・・


そもそもお前が考えているソレってなんだ?


いや、まあ、俺もいい大人なんだからわかるけど、

それは普通に恋人でもないお前がするのは犯罪だぞ?


そう忠告しようとしたところで、



「行かなくちゃ!すぐにでも行かなくちゃ!!

 大勢の俺のカワイイバニーたちが待っているからな!!!

 ひいやっほほほぉおおぉおおおお!!」


いきなり立ち上がったポテトは、

勢いそのままに街中を走りだしたのであった。



「ちょ、ちょっと待て!!」


俺は慌ててポテトを止めようとするのだが、

そんな俺を制止する手が添えられる。



「離せマリ!あいつを止めねえとヤバいからな。」


「・・・どうして?」


「何をそんな白々しい!!お前が犯罪まがいのことを

 ポテトにさせようとしているんじゃねえかよぉ!!」


「・・・まがいじゃない。」


「分かってんじゃねえか!!!そうだ犯罪だ!

 嫌がる女を襲っていいなんてのは、犯罪者だけだ!!」


「・・・犯罪顔なのに?」


「顔で人を決めつけてんじゃねえよ!!

 これは生まれつき!生まれつきの顔なんだよ!!!」


「・・・可哀そうに・・・。」


「憐みの目で見てくんじゃねえよ!!!

 俺を生んでくれた両親に謝れ!!失礼だろう!!」


「・・・両親だってこんな子に生まれて欲しくなかったはず・・・

 ・・・ああ!オルアシは腹違い?もしかして・・・。」


「一緒だ!一緒の両親だよ!!!

 っていうか、本当に喧嘩打っているのかよ!?

 まあ、今はお前の相手をしている暇なんてない!

 オルアシ!ポテトを止めに行くぞ!」


俺の言葉を聞いたオルアシが動き出そうとした瞬間、


ドサ・・・


オルアシの前に一つの皮袋が投げ出される。

それを無言でオルアシは中身を確認して・・・



「・・・一人分?」


「ええ、それはオルアシの分です。」


マリがそう言うとオルアシは・・・



「・・・今日は・・・俺・・・お腹が空いた。」


そう言ってポテトを追いかけるのを辞めるのである。



「金で買収されてんじゃなねえよ!!!

 しかもなんだその理由!?

 せめて理由くらいはちょっとはまともに考えろよ!!

 途中で投げ出してんじゃねええ!!」


そう叫んだ瞬間俺の目の前にも皮袋が・・・



「・・・俺のか?」


「ええ。」


満面の笑みを浮かべるマリ・・・マリ嬢に俺は従うことにした。

これも・・仕事だ・・・仕事だから仕方がねえ・・・・。


ちなみにだが、この数日後から王都内の警備の人数は

10倍にまで膨れ上がることになったのだ。


そして数人の生徒たちが登校拒否というか、

家から出れなくなったとの噂を聞いたマリ嬢が

ニヤリと黒い笑みを浮かべていたのは言うまでもない・・・



「俺は手は出してない!!会いにだけ行っただけなのに!!!

 そ、そりゃぁ・・・愛し合っている者同士・・・き・・・キッスくらいは・・・

 したけどさ・・・。」


・・・ポテトよ・・・その顔で夜に部屋に現れたら、トラウマにしかならないからな・・・


ちなみに嫌がる相手にキスしても犯罪だからな・・・

気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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