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238話目

「・・・とりあえずわかりましたわ。」


今回の首謀者は、エトワール王の取り巻き大臣の一人であるエーザン。


どうしてこんなことをエトワール王に進言したのかと言えば、

どうやら最近フワスの父上であるグノウル財務大臣に

その立場がを脅かされているらしい。


そんな時にエーザンと懇意にしているという商人であるクーズから

バリティッシュ領にグンテとアレックス・ロドリゴがいるという情報を入手したらしい。


エトワール王にとって、グンテとアレックス・ロドリゴが生きているのなら

面白くはないはずだし、この情報はクーズによると誰にも伝えていないとのことだったので

これはいいお土産になると判断したエーザンがエトワール王に進言した。


ただ、当初はグンテとアレックス・ロドリゴが生きているわけがないと

まったく聞く耳を持たなかったエトワール王。


・・・あれ?アレックス・ロドリゴに関しては

どうして死亡していることになっていたんだろう?


とその話を聞いた時に思ったのだが、

フワスが教えてくれたのだが、

バリティッシュ男爵様との決闘において

見事に尽きたという名誉の死を迎えたことになっていたらしい。


しかもご丁寧に遺体も葬儀にだしたとのことだ。


・・・なんで死体?


だって、グンテは普通に生きていますけど?


まあ、たぶんグンテの代わりに罪もない似た人を殺して

その遺体を葬儀に回したんじゃないかな~・・・ありえる・・・


とりあえず・・・確認を・・・って、それならグンテの奥さん知ってんじゃねえ?


だって、国葬を行ったと言っているから

その伴侶が参加しないなんてことはないでしょう?

あとで聞いてみるか。


・・・今頃バリティッシュ領に査問官たちが到着しているのかしら?


先ほどの定時連絡時にはまだ査問官たちは到着していないとのことでしたが、

そろそろ査問官たちが到着してもおかしくないことですし。


・・・その前にしなくちゃいけないことを思い出しましたわ!!



「ピューーー!」


ある魔道具の笛を吹くと、すぐに



「ピーーーピーーーピーーー!」


っと同じような音で返事が返ってきたのである。

私は、その返事を聞いて少しの間その場にとどまっていると、



「・・・呼んだ?」


ひっそりと背後の影から現れたのはオルアシである。



「・・・それ・・・あなたならいいですが、

 ほかの人がやると犯罪者と思われて殴られますから

 ほかの人にはやらないようにと注意しておいてくださいね。」


オルアシはイケメンであり、

歩けば通り過ぎた女性が振り返るくらいである。


そんなイケメンだからこそ

背後にいきなり現れてもちょっと驚いてしまうけど、

すぐにイケメン効果で動揺が少ないけど・・・


ここでほかのポテトとスカイが背後に立っていたら

思わず叫んでしまうはず!


だって、犯されそうじゃない!!


あの顔・・・絶対に犯罪者顔だしさ・・・



「・・・お前、絶対にろくでもないこと考えているだろう?」


「ひぃ!?」


いきなり背後から聞こえてきた声に思わず、



「・・・普通に死ぬぞ・・・。」


私は腰に帯びていたナイフを一瞬で抜いたかと思えば、

そのナイフでもって後ろから声をかけてきたスカイに突き刺そうとしていたのである。

その行動を難なくいなすスカイ。



「・・・残念ね。」


「・・・お前とはとことん離さないとダメみたいだな・・・。」


額に青筋を立ててこちらをにらんでくるスカイに対して、



「・・・その顔をまず整形してから出直して来てもらっていいかしら?」


「・・・ちぃ!!これ以上話してもお前の口からでるのは

 謝罪の言葉じゃなくて、侮辱の言葉しかでないようだな。

 もうこの話はなしでいい。」


「最初からそう言えばいいじゃない。」


「こ、このアマ・・・。」


プルプル震えるスカイだが、

筋肉だるまの強面男がプルプルしても

全然可愛らしさなんてないし・・・



「・・・まあいい、それでそっちの仕事はどうだ?」


「とりあえず情報は入手したわよ。

 大臣のエーザンが今回の首謀者みたい。」


「・・・エーザンか・・・なかなかめんどくさい奴に狙われたな・・・。」


「知っているの?」


「噂だけだけどな。

 商人どもとつるんで色々と悪いことをやっている奴だ。

 賄賂も当然で、商人のために他国に戦争を吹っ掛ける奴だ。」


「・・・ねえ。じゃあ、エーザンの周りにいる商人って

 賄賂とかを渡しているの?」


「ああ、もちろんだ。あいつはクズだからな。

 賄賂や女を渡してくる商人以外は相手にもしないはずだぞ。」


「ふ~ん・・・じゃあ、今回の情報源はクーズとかいう商人らしいけど、

 クーズは賄賂を渡しているってことになるんじゃない?」


「ああ、クーズか。それなら確実に黒だろう。

 あいつは貴族とか、権力を持っている奴らには

 必ず賄賂を渡す奴だからな。その力で大商人になったやつだ。」


納得顔でうなづくスカイだったが・・・



「そういえば・・・うちの領にもクーズって出入りしてなかった?」


その言葉を聞いた瞬間勢いよく首をそむけるスカイ・・・



「・・・ねえ、スカイ。あなたよくクーズと取引してなかった?」


その言葉を聞いて、すぅ~と闇に消えようとしたので、

逃げられる前に思いっきり掴む!!



「お前もか!!!」


「ば、ばか!!!俺だけじゃない!バリティッシュ男爵様もだぞ!!

 俺はちょっとお姉ちゃんを美味しくいただいただけだ!!!」


「・・・最低。」


普通に自分の上司を売るスカイ・・・


こいつは本当に暗殺者には向いていないな・・・


普通はそこは黙秘するなり、しゃべらないっていうもんじゃないの?

気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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