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229話目

「い、イリス様!!!」


大慌てで、ほかの査問官たちがタオルを差し出したり、

イリスの身体を拭いてあげていた。


・・・そっか・・・彼女はイリスって名前なのか・・・


イリス・・・良い名前だ。


すでに俺の中でイリスの名前を何度も連呼していた。

それも代わる代わるいろんな状況下でだ。


料理をするイリスに後ろから声をかけて、

振り向いてくるイリス・・・


手をつないで二人で歩いている時にふとイリスの名前を呼ぶと、



『なぁにぃ?』


そう言って上目遣いに俺を見てくるイリス・・・


いいな・・・


さらには・・・



『イリス・・・。』


『ルイス・・・。』


お互いベッドの上で一糸まとわぬ姿で抱きしめながら・・・



「それは犯罪ですよ。」


「うわぁあああ!?」


耳元でささやかれたサーターの言葉に慄きながら

現実に引き戻された。



「ど、どうして俺の考えていることがわかるのだ!?」


「・・・それを知りたいと?」


「ああ!!!どうしてだ!?」


「・・・その股間の部分を隠してからおっしゃってください。」


「・・・え?」


サーターに言われて気づいたけど、

俺の股間は見事なくらいテントを張っていた・・・


その時、するどい殺気を感じて

俺はギシギシと首を上へと向けると・・・


そこで待っていたのは査問官たちの冷たい視線・・・


イリスが肩を震わせて、顔を真っ赤にしてこちらを睨んでいた。



「・・・あ、いや、これは・・・。」


なんと言ったらいいのか必死に言葉を探すのだが、

そんな簡単に言葉なんかが浮かぶわけもない!!

ど、どうしよう・・・



「これは男性なら仕方がないことかと思います。

 ご自分の姿をご確認いただけますか?」


「・・・え?」


サーターがイリスに言葉を掛ける。

その言葉に従って、自分の身体へと視線を向けるイリス。

そこで顔を真っ赤して驚くのである!


部屋に入るまでは外套を羽織っていたのだが、

部屋に入って、ソファーに座るまでの間に脱いでおり、

そこにはたわわな胸がこれでもかというほど強調されたシャツ、

下はロングスカートといった格好であった。


そんな強調されていたシャツが、

俺の噴出した水分でどうなるかと言えば・・・


ハッキリとその形にに強調されるのであった!


デカい!!


しかも白のシャツであり、薄手の素材なのであろう、

完全に肌の色が透けて見えているのではないか!!


・・・イリス・・・白の可愛らしいブラジャーを付けてるんだ・・・


思わず頬が緩んでしまうが、

すぐに俺の顔は引き締まっていく!


イリスがすぐに自分の両腕を回して隠すと同時に

こちらに親の仇のような視線を向けてきたのである!



「しょ、少々・・・お待ち・・・ください。」


怒りで震えながらそこまで言ったところで、イリスは立ち上がると

自分の荷物の中から上に羽織るモノを取り出し、

羽織ってからまたソファーに戻って来た。


・・・ちょっと残念・・・


もうちょっと目の保養をさせてくれても良かったのに・・・


そんなことを考えていたのが、完全に見破られていたのだろう。

先ほどの鋭い視線がいまだに俺に降り注がれていた・・・


その差すような視線を向けられて俺は委縮、

イリスの方は、怒りで視線を向けてくるだけで

本来の仕事を忘れているようでジッとこちらをにらんでくるだけだ。


そんな中で、その空気を切り裂いてくれたのは、サーターで



「それでグンテなる人物がこちらにいるということでしょうか?」


その言葉を聞いて、一瞬ハッとした顔をしたイリスであったが、

すぐに俺を睨む視線は元に戻ったのだが、言葉を発してくれた。


・・・俺を睨むのはデフォかよ・・・



「・・・はい、目撃談もうかがっておりますし、

 商人のクーズ氏をご存知でしょうか?」

 

「え?知らない。」


そんな商人なんて知らないため即答で返事をする。

すると、



「・・・知らないことはないと思いますが?」


なぜか味方のサーターが俺にそんなことを言ってきたのである。



「うん?そんな奴を俺は知らないけどな?」


「そうですか?・・・『むちむち未亡人を欲望のままに貪る男』・・・。」


「・・・え?」


「『未亡人との欲望に満ちた密会』」


「・・・あ!?」


俺は先ほどからサーターが言っている言葉であるモノを思い出した!!!



「それ!俺のエロバイブルじゃないか!!!」


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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