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領主(クズ) の結末 ・・・ そんなのバッドエンドに決まってるだろうがー!!!  作者: Taさん
間章Ⅲ ~王国一の鍛冶職人アレックス・ロドリゴの栄光への道?~
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218話目

「ぷはぁ~!!これうっまぁ♪」


おっさんみたいな発言をする10代の女の子・・・


中・・・おっさんが入っているんじゃないか?



「そうだそうだろ!これはうまいんだよぉ!!」


自分が買ってきたお酒を褒められたことで

上機嫌になるスカイ。


・・・というか、



「お前ら・・・やっぱり合言葉はどうでもいいんだな・・・。」


「「・・・あ!?」」


俺に言われてやっと思い出したようだ・・・


っていうか、本当に数秒前まで合言葉のことを

俺に聞いてきていたはずなのに・・・


こいつらは鳥頭か?


3歩歩いたら忘れる・・・


いや、3歩も歩いていないから鳥に失礼だな。



「とっとと言ってください!」


「そうだそうだ!早く言えよ!!」


「・・・いや、お前たちが話を折ったんだが・・・。」


「「記憶にございません。」」


「・・・仲がいいなお前ら・・・。」


どこぞの政治家のようなセリフを

息ぴったりで返してくる二人に呆れてしまう。


その後も



「早く言えや!!」


「とっとと言わねえとしばくぞ!ワレ!!」


・・・どんどんチンピラぽくなっていくんだけど・・・



「いや、まあ別に出し渋っているわけじゃないんだが・・・

 俺がマリから聞いた合言葉は・・・


 “3バカ”だ。」


そういい終わる前に、ギロっとマリを睨もうと鋭い目つきで首を回すスカイだが、

すでにマリの方は立ち上がって御者の方へと向かっていた。



「ちょっと待てマリ!!」


「ポテトさん、交代しましょう!」


笑顔で御者をしているポテトに・・・その手に持っている物は言った何でしょうか?


御者台と馬車の中にある幌をめくったため

御者台から風が流れてくるのだが・・・



「・・・お前!?盛りやがったな!?」


そう叫んだと思ったら、スカイが立ち上がっていたにも関わらず

片膝をついてしまう。


というか・・・


俺の身体にも異変が生じる!


なぜか身体に力が入らない。

というか、手足がしびれてくるような感じに襲われ始めた。


その痺れは徐々に大きくなっていき・・・



「ぐ・・・こ、これは・・・。」


俺は座っていた態勢だったのだが、

その態勢を維持できずに思わず前のめりに倒れてしまう。


その横ではスカイも叫ぶのだが



「ぐぞがぁ!!!ま、マリ!!おまべ、なにじてるがわがっでるのがぁ!?」


しまいには舌がうまく回らなくなり始めていた。


幌の中がそんなカオスの状態になっているとは知らずに

ポテトがマリと交代してもらえたことで嬉しそうに入ってくるのだが、

すぐに・・・



「ぐ・・・こ、これは・・・。」


そう言いながら片膝づき、その後前のめりに倒れてしまう。



「に、にいぢゃん・・・。」


プルプルと腕を振るわせてスカイの方へと手を伸ばしていく。

それに応えるようにスカイも震える手を必死に伸ばしていき、



「ぽ、ぽでど・・・。」


感動する光景だ・・・


お互いがお互いを求める光景・・・


だけど・・・


その状況を作り出したのは仲間による毒なのだがな・・・


意識はいまだに奪われていない。

ただ手足がしびれているためマリが俺たちに使ったのは

しびれ薬の一種なのだろう。


・・・味方から逃げるのにしびれ薬を使うか普通?



「じ、じぬ時は一緒だよぉ・・・。」


震える手を、体の自由がきかない中で必死に伸ばす。



「あ、ああ。お前ど一緒なら・・・ぼんもうだ・・・。」


それに応えるようにスカイもまた震えた手を伸ばす。


・・・これが・・・味方による攻撃でなければ良かったんだけど・・・


そんなことを思っていると、


カラン!ゴロゴロゴロ・・・


御者の幌の入り口から一つの瓶が転がってきた。


・・・あれ?


これ・・・見たことあるぞ・・・



「ああ!?マリ、おばえ!!!」


スカイが怒りの目をして姿が見えないマリの方を睨む。


それもそうだろ・・・


スカイの買っていたお酒をすべて飲み干して

空瓶を馬車の中に転がしてきたのだから・・・


っていうか、今の間に飲んだのか!?


・・・の、吞兵衛だったのか・・・


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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