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領主(クズ) の結末 ・・・ そんなのバッドエンドに決まってるだろうがー!!!  作者: Taさん
間章Ⅲ ~王国一の鍛冶職人アレックス・ロドリゴの栄光への道?~
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214話目

ただ、俺の決心が揺らいだとして、

それを許してくれるような現状ではない。


俺たちは門を出てすぐに、妻が準備したという馬車へと乗り込む。


疑問は・・・あるけど・・・


なぜすでに馬車が用意されていたのか、

妻が隠していたはずなのでは?と思うけど、

すでに食料も載せてある馬車だ。


それに俺たちを騎士たちから助けてくれたのは事実・・・


ここで俺たちをだます必要などないはずだ・・・


だけど・・・


俺は一つだけ確認をしようと思う。



「・・・あ、合言葉を。」


「うん?なんだって?」


3人のうち、兄ちゃんと呼ばれている男がこちらへと

顔を向けてきて聞き返してきた。



「いや、合言葉を・・・。」


「うん?合言葉?・・・いや・・・知らないぞ。」


「え!?」


「合言葉なんて決めてなかったはずだからな・・・。

 おい、ポテト!合言葉なんて聞いてたか?」


業者台で馬を操っている大男に尋ねるのだが、



「合言葉?そんなの聞いてないよ兄ちゃん。」


「そうだよな・・・、おいオルアシ、お前は何か聞いてるか?」


その質問にオルアシと呼ばれた男は

首を横に振るのであった。


ここので微妙な空気が俺たちの中で流れだす。



「・・・もしかして俺たち助ける奴を間違えたか?」


大男が恐る恐るといった感じで俺に尋ねてくる。



「いや・・・俺はわからないけど・・・。」


「確か・・・鍛冶屋を助けるとか言っていたはずだし・・・。

 名前は・・・何だった、ポテト?」


「知らない!」


「・・・ロドリゲス。」


オルアシと呼ばれる男がそう呟くと、



「そうそう!ロドリゲス!!ロド・・・リゲス?

 いや、なんか違うぞ・・・ロドノール!!!」


「いやいや!オルアシの言った名前のほうが近い!!

 若干遠くなってるぞ!?」


「じゃあ、ロドノールゲス!!」


「とりあえずつけるなよ!!

 違う違う!遠くなってる!」


「ふぅ~む・・・何だったかな・・・。」


「・・・ロドリ・・・ア!」


「おしいぃいい!!」


「惜しいのか?ふぅ~む・・・わかった!

 リクシア!!これだ!!!」


「違うわ!!“ア”のほうがあってんじゃねえ!!!

 そっちが違うから惜しいって言ったんだ!!」


「あ、そっちか!なら・・・ロドリ・・・イ!!どうだ!!」


「ただ、それは次の文字を入れただけだろうに!?」


「こうすれば必ずいつか当たるからな!!」


自慢げに胸を張るスカイに、ポテトとオルアシは

尊敬の目を向けていた・・・。


いや、確かにそうだが・・・


そもそも俺はなんでこんなことを言うことになったんだったっけ?


俺は最初の流れを思い出そうとするのだが、



「じゃあ、次はロドリ・・・ウ!どうだ!」


「違うわ!!」


「じゃあ、ロドリ・・・エ!お、これなんか響きがいいな!」


「違うし!!

 っていうか、響きとか関係ないわ!!

 今は俺の名前を当ててるところだからな!!」


「・・・オ!」


「いやいや、おとりあえず次の文字を言うなよ!

 っていうか、言うならせめてロドリも言ってくれ!

 そこをめんどくさがるな!!」


・・・


・・・


そんな言い合いもすぐに終着点にたどり着く



「ロドリ・・・コ!!これだ!!」


「惜しい!!惜しいぞ!!」


「惜しいのか・・・わかった!!


「そうだろうな・・・ここまでくれば当たるよな。」


さっきまでケの次はゲになっていた

だからここでコまで来たのなら次は・・・



「ロドリサ!!」


「そこはまず濁れよ!!!

 次の文字に行く前にコでゴっていう風に濁れよ!!」


「あ!ロドリゴかぁ!!!惜しいかったなぁ~!」


本気で悔しがっているスカイに対して、



「・・・A・ロッド。」


オルアシがそう呟くと、



「めちゃめちゃイケてる名前じゃなえかよ!!」


本気でうらやましそうな感じスカイが言ってくるのだが、



「俺はどこぞの野球選手じゃないわ!!」


緊張感がまったくない亡命を続けていくのであった・・・


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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