表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
領主(クズ) の結末 ・・・ そんなのバッドエンドに決まってるだろうがー!!!  作者: Taさん
間章Ⅲ ~王国一の鍛冶職人アレックス・ロドリゴの栄光への道?~
213/266

212話目

「しっかし、こんな夜中に大変だな・・・よっと。」


「そうだね兄ちゃん!わざわざ夜に逃げるなんてさ・・・ほい!」


「・・・。」


「あ、ああ、だけど・・・逃げるには夜のほうが・・・いいだろう。」


「なんで?」


「どうして?」


「・・・?」


3人の男が小首を傾ける。


先ほどから俺の心配をしてくるのはありがたい。


妻を俺が背負っていて、

子供2人をそれぞれ大男が肩に担いでくれている。


そして4人で歩いているのだが・・・


歩いていいのだろうか!?


先ほどから会話をしながら、襲ってくる騎士を切り伏せている。

完全にこっちに視線を向けて、心配そうな顔でこちらを見てくれるのは

心配してくれるのはありがたいが、

その状況に俺はむしろ心配するのだけど・・・


どうあがいたってミスマッチなんだから!



「いや・・・逃げる時に見つかりにくくなるだろう。」


「頭いいな!」


「ほんとだ!!」


「・・・・。」


3人からの尊敬の目で見られるが・・・


普通のことだからな・・・

俺は普通の言葉を言っているだけのはずだからな?


・・・まあ・・・


この3人なら人目を避ける必要もないか・・・


俺の目の前にはモーゼの海割りのように

騎士たちが俺たちが進むべき道を開けてくれていた。


・・・そりゃぁ、こんな化け物たちの前に立ちたくはないだろうけど・・・


それでもこの国最強の近衛騎士団の面々だろう?

ならその面目のためにも立ちはだからなきゃダメだろうに・・・


そんな俺の思いが届いたのか、

一人の騎士が3人の前に立ちはだかる!!



「お前たちの蛮行はここまだ!!

 これ以上の狼藉は許さんぞ!!!」


そこには取り囲んでいる騎士たちよりも

上の騎士なんだろう。


出てきた騎士を見て騎士たちから歓声が上がった。


・・・歓声を上げるなよ・・・


ただ・・・


それも束の間で、



「我こそは!!・・・って、卑怯だぞ!?」


自分の名前を叫ぼうとしていた騎士に

まずは素早い男が一瞬で距離を詰めたかと思たら

鋭い一撃を騎士に加える!


ただ、それは素早い反応でふさがれてしまうのだが、



「これは・・・どうだ!!」


大男がその腕力にものを言わせて

戦斧を振る!!



「くぅ!!!」


それを持っていた戦斧で防ぐ騎士!!


ただ、そこで生まれたすきを見逃すことがなく、

最後の一人の大男が、



「これで・・・終わりだ!」


鋭い勢いで戦斧が騎士の懐へと刺さるのであった!!


鮮やかな3人組の連携に俺は呆然としてしまう。



「き、汚いぞ!!」


「さ、3人がかりなんて!!!


「しかも名乗り中での奇襲なんて騎士の風上にも置けん!!」


騎士たちからの罵声が飛んでくるのだが、



「何を言っているんだ?

 お前たちは聖人君主でも相手をしているつもりか?

 隙があったら突く!これは常識だろう?」


・・・まったくの正論だ・・・


さらに大男は、



「それにお前たち卑怯だというが、

 俺たち4人に対して囲んで襲ってくるお前たちこそ

 卑怯だと思うがな。」


・・・正論だよ・・・


まったくの正論だけどさ・・・


それをお前が言うかぁ!?


え、だってモノすっごいバカじゃんか!?


さっきまで朝ご飯でもめて奴だぜ?


それがこんな正論を言うなんて・・・


ちょっと今までこいつを見ていた目を変えなくてはいけない・・・

そう思っていたのに・・・



「ところで・・・


 名乗りってなんだ?」


「さぁ?兄ちゃんが知らないことを

 俺がしってるわけないじゃん!あはははは!!」


・・・うん・・・


安定のバカさだな。


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ