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領主(クズ) の結末 ・・・ そんなのバッドエンドに決まってるだろうがー!!!  作者: Taさん
間章Ⅲ ~王国一の鍛冶職人アレックス・ロドリゴの栄光への道?~
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209話目

「お迎えにあがりました。」


俺はその声を聞いてぞっとした!


音もなく急に牢屋の前からその声が聞こえてきたからだ!!


その声の主はそのまま、

俺たちの牢屋の鍵を開けると扉を開けてくれた。


俺たちは促されるままその扉をくぐり牢屋から出る。



「暗くて申し訳ないですが、

 私の後ろをついてきてください。」


そういってスッと前を歩きだしたその者に従い

俺たちは歩いて行った。


途中で俺はさっと妻と子供たちの目を隠す場面があった。


そこにはここの警備をしていた者であろう者の遺体が

転がっていたのであった・・・


俺たちのために・・・


なんともいたたまれない気持ちになるのだが、



「どうぞ、早く。」


そんな感傷に浸る暇を与えてもらえるだけの時間はなく、

俺たちは促されるままに歩いて行った。


どのくらい歩いたかは定かではない。

牢屋に連れ込まれるまでも数十分は歩いたかと思うが、

今は、暗闇の中で、明かりもつけるわけにはいかない。


所々に設置されている松明による明かりを頼りに

俺たちは進んでいるため1時間近くかけて、

やっと外へと歩き出たのであった。



「・・・星空が・・・。」


思わず目から涙がこぼれそうになっていた。



「・・・まだです。これからが・・・本番です!!!」


俺たちをここまで連れてきてくれた者が

短い言葉を掛けてくれたと同時に、俺の妻を突き倒した!?



「な、何を!?」


その瞬間である、



トン!トン!トン!!


短い音共に先ほどまで妻が立っていた場所に

棒状の短い暗器が突き刺さったのであった!!



「・・・ちぃ!さすがは王ですね・・・。」


暗器が飛んできた方へと歩みを進める黒い服、黒いフードをかぶった者が

つぶやきながら俺たちと追手との間に立つ。



「ど、どういうことだ!?」


「私たちが今日助けに来なければ、

 今日のうちにこの暗殺者の手によって

 あなた方は亡き者にされていたのです。」


そこまで俺に言うと、小さな声で何かをつぶやきだした黒い者。


俺は・・・黒い者の言葉を聞いて唖然としてしまう・・・


俺を・・・俺たちを亡き者に?


それが現実かどうかの判断に一瞬分からなかったのだが、

それもすぐに氷解していく。


間違いなく俺たちは殺されていた


それは目の前に飛んできた暗器でわかる。

暗闇の中で暗器らしき影はわかるし、

何よりその暗器から水が垂れているのが分かる。


毒を塗ってやがる・・・・


俺たちを確実に殺すための処理までしているんだ。

間違いなく俺たちを殺したいのだろう・・・


ただ自分の思い通りにいかなかったがために・・・



「すぐに立って、門の所へ進みなさい。

 そこに3人組のあなた方の護衛の者がいます。

 その者たちと共に逃走してください。」


「お、お前はどうするんだ?!」


「私は・・・少々お相手をしなくてはいけない方々がおられますので。」


視線を闇の方へ向けたまま、

一切の油断なく俺と会話をしていたのからも

間違いなくこの黒い者が追手と戦ってくれることが分かる。


だが・・


黒い者は間違いなく女だ。


その声色でわかるし、何よりその影の大きさからも

そんな成長した大人の人間とは思えない。


女を・・・それにガキを置いて逃げるなんて・・・



「あなたが大切なのは家族でしょう?早く行きなさい。

 私は、ここで一人でも大丈夫です。」


「!?・・・わ、わかった・・・。」


俺はその黒い者からの言葉を聞いて決断した。

俺にとっては大切なのは家族なんだ。


だから、家族を逃がしさえすれば、

門にいるという3人組に家族を預けてここに戻ってくると決意した。


決意したのならすぐに行動だ!!



「行くぞ。」


俺は家族の手を引いて走りだしたのであった。


そんな俺たちが走りだしたことで、

戦況が変わったのだろう


後ろでは声を張り上げて、



「私がここを通すなんてことはありませんわ!!」


その声と共に魔法が発動していた。


あの女・・・・魔術師か!?


女の周りをうごめく黒い影が一斉に

闇の中へと向かって行くのをチラリと目におさめながら駆け出すのだが、



「合言葉を!合言葉は・・・


 3バカです!!!」


・・・・せっかくの緊迫した空気だったのに・・・


3バカ?3バカってなんだ??

気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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