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領主(クズ) の結末 ・・・ そんなのバッドエンドに決まってるだろうがー!!!  作者: Taさん
間章Ⅲ ~王国一の鍛冶職人アレックス・ロドリゴの栄光への道?~
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207話目

「・・・うぐぅ・・・。」


おもわずうめき声をあげてしまう。


いったい何が・・・



「あなた!?」


「パパ!!!」


俺がぼんやりとする意識の中で、

妻と子供たちの声を耳にした・・・。


どうして・・・


俺は・・・



「大丈夫!?あなた・・・。」


そういって俺はギュッと抱きしめられていた・・・


ああ・・・


俺は亡くなったのか・・・


それでこんな幸せな夢を見せてもらっているのか・・・


俺はその柔らかさに包まれながら

その最高の幸せを甘受していた・・・


だが・・・そんな俺の思いは蹂躙される!?



パン!!


いきなり頬に激しい音が聞こえたかと思ったら

俺の頬に痛みが走るのだ!



パン!!


今度は逆サイドで走る痛み!


呆然とその痛みの意味を考えていると、



パン!!


また痛みが頬を襲う!



「あなた!!!」


その声と共に



パン!!


また頬に痛みが走るのであった!


・・・あ、これ・・・


そう思った時には遅くって、



パン!


パン!!


パパン!!


あ、うまいな!連続で叩くのがうまいぞ!妻よ!!!



「って違う!!!やめろ!!意識は戻った!

 だから、これ以上のビンタはいらんわ!!!」


大きな声で叫ぶのだが、

そんな俺の声を聴いて振りかざされた手は止めることはできなかったようで・・・



パン!!!


最後に思いっきりビンタをされたのであった・・・



「・・・あなた・・・無事でよかったわ・・・。」


「・・・今の俺の顔を見て、本当にそう思うか?」


思わず俺はそう尋ねてしまう。


ジンジンする俺の頬・・・


間違いなく腫れているだろうな・・・


しかも両頬が・・・


そんな頬を腫らした俺が無事?


・・・どうやら妻と俺の中での無事の認識に齟齬があるようだ・・・



「私たちは無事よ。」


俺に自分たちの安否を伝えてくるのだが、

俺の顔についてはスルーするつもりなんだろうな・・・



「・・・よかったよ。」


俺はそう言葉を告げる。


ただ・・・その後に“今は”の言葉を頭の中でつけていた。

俺たちはこれから・・・いったいどうなるというのだろうか・・・


妻と話をすると、

どうやら俺の作った剣でカリグラは

錯乱してしまってあのようになったということになったようだ。



「そんな・・・カリグラを錯乱させるような理由はないのに・・・。」


「あなたは・・・グンテ様のことを慕っていたから

 その腹いせにカリグラに仕込んだということになっているわ・・・。」


俺は妻の言葉を聞いて呆然とする。


俺が何を言っても理不尽な理由をつけて

俺を間違いなく謀るつもりなんだろうな・・・


そもそも錯乱させる剣など作れるはずもないだろうに・・・


魔法の剣と呼ばれるものはこの世界に存在するが、

それは神々が作った剣であり、

人間である俺が作った剣では魔法を付与するようなことはできない。


だから、当然そんな仕掛けなんて剣に付けることなどできないのに・・・



「・・・すまなかった・・・。」


俺は妻たちに謝る・・・


この先に待ち受けていることを考えれば

謝って済まされることではない。

だが、俺には謝ることしかできない・・・


そして俺の弟子になった者たちにも謝らなくてはならないが、

それは・・・死んでからあの世で謝るとしよう・・・


死を覚悟していた俺に妻は、



「謝る必要などありませんわ・・・。

 私たちは助かりますから。」


「・・・ど、どうやってだ?」


妻が何を言っているのかを理解できなかったのだが、

そんな俺の考えていることなど理解しているのだろう。


何も言わずに俺の背後に回ったかと思ったら、

カチャリ なんと俺の手錠を外したのであった!?


気づいた点は・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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