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領主(クズ) の結末 ・・・ そんなのバッドエンドに決まってるだろうがー!!!  作者: Taさん
間章Ⅲ ~王国一の鍛冶職人アレックス・ロドリゴの栄光への道?~
201/266

200話目

妻との出会いも暴漢に襲われそうになった妻を救ったことである。


・・・というか、俺・・・何気に運も悪くないか?


暴漢に襲われる人間を何人も出会うことなんて

そうそうないと思うのだが・・・


まあ、もう今更なので嘆いても仕方がない。


妻との出会いは、それはそれはステキな出会いであった。


俺は作った剣を武器屋に納めに行く途中で遭遇してしまう!



「ちょ、ちょっと離してください!!」


そういって抵抗する将来の妻!



「いいから来い!」


そういって強引に引っ張ろうとする暴漢に

俺は見過ごすことはできずにすぐに駆け寄るのだが、



「あ、あなたが親玉ですね!!」


そういって、なぜか妻に睨まれるのであった!!


・・・そこは・・・先に暴漢のほうが、



「邪魔すんじぇねえ!」


とか、



「何だこら?やんのかこら?ああん!こら!!」


・・・“こら”って、奴らにとっては死ねみたなものなのか?


・・・違う違う!話が脱線した!


妻にあらぬ誤解を突き付けられた俺だったが、



「違うわ!!そんな連中と一緒にするな!!」


そう言うと、そこにいた暴漢3人をボコボコにするのであった!!


・・・この状況を見れば・・・



「仲間割れですか!?

 そんな・・・仲間をボコボコにするなんて信じられません!!」


「そうそう、仲間割れ・・・って、そっちに理解かよ!?」


思わず妻の言葉にツッコミを入れてしまう!



「いやいや、違うだろう!!

 これはお前を襲っていた暴漢を追い払っているだけだ!!」


そんな俺の言葉にキョトンとする妻・・・


・・・なんで?


どうやら妻は何事かを理解していないようで呆然として、

次に自分の頭に指をあててうつむいて悩みだす。


そしてやっと理解したのか、



「あ!!」


声を上げたので、俺はちょっとホッとしたのだが、



「次の暴漢ですか!!なるほど!!」


「違うわ!!!人の面を見るなり暴漢扱いしてんじゃねえよ!!」


・・・俺ってそんなに極悪面してるか?


・・・夜道であったわけでもないんだぜ?


夜道であったら、気絶してもしかたがないが、

今はお天道様が真ん中で照らす昼間だぜ?


それなら俺の極悪面もだいぶ和らぐと思うのだが・・・



「・・・じゃあ・・・人さらいですか?」


「・・・なんで犯罪者から離れないんだ・・・。」


「ですが、私を攫っても仕方がないですよ?

 私・・・孤児なんで両親はおりませんし、

 身代金を払ってもらえるような方はおりません。」


「だから、違うと・・・。」


「それに私の出ている孤児院は相当貧しいですからね?

 どんなにかき集めても雀の涙のような金額しか集まりませんよ。

 だから、私を人さらいしても・・・。」


「いいから、俺の話を聞け!!!」


そういって、妻の両肩を掴みながら、



「俺は人さらいでも暴漢でもない!

 まっとうな一市民だ!」


「いやいや、その顔で・・・。」


笑いながらそう指摘する妻・・・


こいつもまたひどい奴だと思うのは気のせいだろうか・・・



「人のコンプレックスを笑うなと教わらなかったか?」


「・・・本気ですか?」


「何がだ?」


「いや、顔がコンプレックスって・・・。」


「本気だ。何か文句でもあるのかよ?」


「・・・マジ?」


「だから、そう言ってるだろうが!!

 何べん言えばわかるんだよ!!」

 

「あ、いえ、それよりも・・・臭い体臭のほうがコンプレックスではないんですか?」


「新たなコンプレックス発見!?」


「私・・・自分がこんな臭いだったら

 自殺してますね・・・うん、これ本気で。」


マジマジという妻に、



「・・・自殺レベルって・・・。」


「ええ・・・。こんな臭いを放つなんて・・・臭いだけでネズミも逃げ出しますね!」


・・・俺のハートはこの妻の発言で切り裂かれるような思いなんだが・・・


なんでケガをしないように人助けをしようとして、

逆に俺が傷つけられなきゃいけないんだよ!!!


しかも新たなコンプレックス発見で

俺は今まで受けたことがない心のダメージを

受けるハメにまでなるとは・・・


屈託のない笑顔で言われるのだから・・・


悪気は妻にはないんだろうがな・・・



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ない。

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