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領主(クズ) の結末 ・・・ そんなのバッドエンドに決まってるだろうがー!!!  作者: Taさん
間章Ⅲ ~王国一の鍛冶職人アレックス・ロドリゴの栄光への道?~
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194話目

「・・・で、その悪い笑みはなんだ?」


直球で聞くグンテ殿・・・


どうしよう・・・その男気に喜んでついていきたいです!



「悪い笑みなんてひどいですね・・・。

 ただ、冒険者たちが来ることで少々問題も発生しておりまして。」


「何だ?問題とは?」


「鍛冶屋がいないということです。

 冒険者たちが集まるのはいいことなのですが、

 魔物を狩るには大変な労力と道具の消費、そして武器の消耗がありますからね。」


「・・・鍛冶屋ならいるだろう?

 確かに親子でやっている鍛冶屋が一軒はあったはずだが。」


グンテ殿言葉に私もうなづく。

昔から村の時代から一家族の鍛冶屋はいた。


ほかにもいたけど・・・


不誠実がバレてしまって取り壊しになったのだが・・・・


それは、またのお話ということで。



「あそこの息子さんは・・・腕がひどいですからね。

 まだ父親の方はいいですけど・・・それでも並程度です。

 そもそもグンテ殿はここの鍛冶屋を使ってますか?」


「・・・いいや。」


「この間のシンガー王国での遠征の時から整備してますか?

 すぐにでも出しに行きましょうか?」


「・・・自分でしているからいい。」


「どうして自分でするんですか?

 それこそプロにお任せしたほうがいいでしょう。

 素人が見てかじった程度では、いざという時に危険ですよ?

 ですから、是非とも。」


「・・・どうしても言わせたいらしいな・・・。」


そういってグンテ殿がサーター様を睨むのだが、

そんな睨みもサーター様には一切効かずに、

逆に笑みを浮かべているのであった。



「・・・はぁ~、わかった。

 あそこの鍛冶屋は見に行ったが、腕も悪かったから

 自分でやったほうがましだと思ったから自分でやったんだ。」


その言葉を待ってましたとばかりに破顔の笑みを浮かべて、



「ですよね。私だけではなく、王国一の騎士もそう思われるのですから

 これは緊急事態ですよね!

 それなら背に腹は代えられないですね。」


・・・どうしてだろうか・・・


サーター様の言葉にものすごい裏があるように感じる・・・



「ですよね、グンテ殿?」


「まあ・・・そうだが・・・。」


訝しい目でサーター様を見るグンテ殿。

きっとグンテ殿もそう思っているのだろう。

言葉を選びながら、サーター様の様子をうかがっている。



「至急探さなければなりませんね。」


「・・・お前、何を企んでいる?」


サーター様の態度と発言を不審に思っていたのが

ついに口に出たのであろう。



「企んでいるなんて人聞きが悪い。」


苦笑しながら否定するサーター様であるが、

私の中での判定は・・・



ダウト!


絶対に何かを企んでいる!!



「それでですね、たまたまなのですが、

 救助願いがこちらに届いてるのですよ。」


そういってすでにテーブルの上に置かれていた手紙を私たちの前へと差し出す。


・・・これ・・・完全に企んでますよね?


というか、タイミング良すぎですよね?


鍛冶屋が少ない我が街に助けてほしいという・・・多分鍛冶屋なだんろうな・・・

人がいるなんて、そんな偶然あるのだろうか?


グンテ殿がまずは手紙を受け取って目を通して、



「・・・はぁ・・・これでも企んでいないと?」


そう言いながら私のほうへと手紙を渡してきたので

私は手紙を受け取って中を読んでいく。


そこには一人の男から救命の願いが書かれており、

この者が鍛冶屋なのだろうか?


書かれている内容は、どうやら貴族や・・・王族!?に

命を狙われてしまっているらしい・・・。


いったい何をしたら一般の鍛冶屋が

王族や貴族に狙わなければならないのだろうか・・・


というか、まずは接点を持つことすら難しいのでは?

・・・もし持つとすれば腕がいいというところだろうか?


そう考えると我が街に来てくることになれば万々歳だが・・・


どう考えてもこのタイミングで来る手紙ではない!


・・・いや・・・


もしかして、これは救助願いが来たからこそ

この話題を我々に振ってきたとも考えられる!


それならわかる・・・


そうなると犯罪者と思われる者を匿うことになる

それはこの国では犯罪であり、許されることではない。


だから、そのことを認識したうえで不備が生じないように

対処せよとのことなのでしょうか・・・


それなら当然、私はサーター様のためなら受け入れるつもりですから

この申し出も私の権限が及ぶ範囲ですが対応させていただきます。



「・・・いつから仕込んでいたんだ?」


「え?数か月前から・・・おおっと、失礼・・・。

 私は何も仕込んでおりませんよ。」


グンテ殿から呆れたような質問に回答するサーター様・・・


私は何も聞いていない・・・何も聞いていない・・・


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ない。

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