191話目
「・・・ステキな出会いでした・・・。」
思わず目がトロンとなってしまう。
私をいろんな意味で開発してくれた初めての出会い・・・
あれほどの快楽は今まで味わったことなかった・・・
「・・・私は若干トラウマになってしまいましたけど・・・。」
そう苦笑しながら言うサーター様。
「何がですか?」
「いえ・・・自覚がないようですし、
これ以上の明言はさけますよ。」
そう言いながら私が淹れた紅茶を啜るサーター様。
その優雅な姿勢に私は思わず見とれてしまう。
朝からサーター様を見られるなんて・・・
というか・・・
サーター様の視線を浴びることができるなんて!!!
「・・・また不審なことを考えていませんか?」
「そ、そんなことは・・・。」
向けられたジト目に思わず耐えきれず
また下を向いてしまう。
あの目にさらされ続けるなんて・・・
できない!!
またお着替えが必要になってしまう!!
いや、お着替えだけではなく、湯浴が必要かも!!
ダメよ!マリ!!
私はサーター様に仕える侍女・・・
そう侍女になったのだから、
ちゃんと仕事はこなさなければ!!
そこら辺の獣尾は違う!
私は理知的な人間だもの!!
「マリ?大丈夫ですか!?」
「は、はいぃいい!?」
思わず声が裏返ってしまう!
だって、気がつけばサーター様の手が私の頬に触れていたのである!!
そ・・・
そんなことをされてしまうと!!!
・・・
・・・遅かった・・・
あとで着替えないと・・・
その前に湯浴で体を洗わないとダメみたい・・・
「その後ですが・・・。」
「・・・はい?」
サーター様の声に返事をしながら小首を傾ける。
何のことだろうか・・・
「いえ、体は異変がないですか?」
異変だらけです!!
とは、口が裂けても言えない・・・
私も一応は乙女だ!
そんな乙女が、サーター様の手によって毎日・・・されているなんて言えない・・・
「・・・また何か勘違いをしていませんか?」
そうやって・・・
またジト目で見てくるし!!!
それだけで私の体は・・・ああ・・・
グッタリとしてしまった私に対して、
ため息をつきながら、
「あなたに施したことについてなのですが・・・。
なにぶん初めての試みなので体に変調をきたしていないのかを
確認したいだけなんですけどね・・・。」
「え!?わ、ワシが初めてなんですか!?」
「・・・マリ、あなたは自分のことを“ワシ”というのを
直したほうがいいですよ。
あなたは見た目が可愛らしいのですから。」
「ええぇ!?」
サーター様の言葉が・・・
私のことカワイイって・・・
私のことカワイイって・・・
私のこと・・・結婚したいって・・・
私と結婚したいって・・・
私と一生を添い遂げたいって・・・
死ぬときは一緒のお墓に入りたいって・・・
・・・
・・・またマリは自分の世界に入ってしまたようですね・・・
思わずため息がもれてしまうが、
今のマリを見ていても特に体に変調があるわけではないことが
確認できるのでホッとする。
なにせ人種に施したのは初めてだ・・・
施したことでマリの闇属性は
さらに強化されていることはわかる。
その反動は今のところ出ていないようで安心しました。
これで・・・
ますます眷属を増やすことができますね。
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




