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189話目

「・・・本当にとんでもない魔法を使いますね。」


やれやれと言いながら、闇竜の吐息を止めるサーター様。


ここで力量の差を痛感してしまう。


私は今では立っていることすら辛い状況だというのに

サーター様は先ほどまでと全く変わらない様子。



「化け物ですわね・・・。」


思わず私の口から洩れてしまうのだが、



「それを言うのは私の方です。

 その年でこれほどの魔法を使うとは・・・

 それも・・・


 マリ様の本当の属性ではない火属性で。」


「え!?」


サーター様の言葉に驚いてしまう!

だって、私の真の属性を見抜かれているかのような発言である!



「そんなに驚きことですか?

 私を前にして属性を隠すなんて無理ですよ。」


「・・・そ、そんな・・・ど、どうして・・・。」


「特に・・・



 “闇属性”


 を隠すなんて私には無意味ですよ。」


そう言いながら私のほうへと歩み寄ってくるサーター様。



「ど、どうしてわかるのですか?」


「愚問ですね。」


笑みを浮かべているサーター様であるが、

その笑みに私は恐怖を感じているのは言うまでもない。



・・・恐ろしい・・・


今まで感じたことがない恐怖に私はその場でヘナヘナとなってしまい、

へたり込んでしまうのであった。



「ふふふ、先ほどまでの威勢はどこに消えたのですか?」


そう言いながら私の頬に手をのばそうとしてきたので

私は何とか自分の体を奮い立たせて

その手に手を出そうとしたのだが・・・



「え!?」


気がつけば・・・これは闇の手?

無数の影の手が私の手足を掴んでいたのであった!?



「い、いつの間に!?」


魔法を使ったの様子なんてなかった!!


詠唱も唱えていない!!


魔力の流れなんて感じなかったから

指輪に魔力を通してなんていない!!


なのに魔法が発動されている!?


どういうこと!?


そんなことを考えいてる間にも

スッと私の頬をサーター様の手がやさしくなでてくれる・・・



・・・サーター様・・・


って!違う!!


今は貞操のピンチじゃない!!


・・・いや、サーター様なら・・・


違う違う!!


いや、捧げるのは嫌ではないのですが、

こんな路上で、しかも人の目もある中で捧げるなんて!!!


・・・いいかもしれない・・・


そ、想像しただけで羞恥心と共に・・・


なぜか喜びが沸き上がってくのだけど!?


えぇ!?私って・・・私って・・・


そういう方向の性癖を持っているの!?


自分の意外な一面を見つけられてちょっと頭がクラっとしてしま・・・


いや・・・もしかして・・・


私は自分の状況を再度確認する。


今の私は、手を動かすことはできない。

当然脚も動かすことはできない。

あたりまえだけど体を動かすこともできない・・・


闇の手によって身動きが取れない状況であるし、

地面に縛り付けられているのだから当然だ。


・・・そう縛り付けられている・・・


もしかしてだけど・・・


私は縛り付けられていることに興奮している!?


そういえば・・・


この縛り付けられている部分が食い込んでいく感じが

気がつけば痛みよりも快楽に襲われている気がする・・・


ちょっと動いた際に、さらに食い込んでくる・・・

それがまた気持ちがいい・・・


また動いていみると、また食い込みを感じて快楽が襲ってくる・・・


・・・


気がつけば体が快楽を求めてうごめいていた・・・


痛いはずなのに・・・


痛いはずなのに・・・


どうしてこんなに快感なの!!!



「・・・マリ・・・様?」


戸惑ったような視線をこちらを見てくるサーター様・・・


私はすでに快楽の虜になっており


ハァー・・・はぁ・・・・はああん・・・はぁ・・・


肩で息をしていた・・・

そんな私をまた冷たい目で見てくるサーター様に

さらに興奮してしまうのであった・・・。


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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