184話目
「・・・はぁ~・・・サーター様・・・。」
あの時、サーター様を逃してしまったせいか
恋焦がれるようになってしまっていた。
もちろん学園での授業に支障などありません!
まずは学生の本分をするのは当然であり、
どこそこの女学生たちとは違います!
ただ、それ以外の時間にサーター様のことを
考える時間が増えたのは事実・・・
なら、正体もわかっているのだから
バリティッシュ男爵様を尋ねればいいのでは?
・・・そんな簡単にはいきません・・・
うちは伯爵家の人間・・・
それが格下の男爵家に声をかける・・・
ましてや、嫁ぐともなれば、
さすがに5女とは言え許されるわけがない。
相手は使用人でもありますし・・・
・・・は!?
いやいや、そんな嫁ぐなんて!!!
そんなまだ出会ってほんの半刻程度しかないのに!!
というか、まだまだ私は学生の身!!
そんな私が結婚なんて・・・
・・・
・・・いいかも♪
学生結婚・・・ああ・・・憧れる・・・
実際に貴族の間では普通にあることだしね。
この学園に来たのも女生徒たちの狙いは
有力な子息を捕まえることも含まれている。
だから、捕まえたら離すわけもなく
すぐに親同士に連絡したうえで、
絶対に逃がさないようにすぐに婚約をして
すぐに拿捕・・・違う!
すぐに結婚へと移る。
そして学園を去っていく・・・というのが、日常茶飯事ですわ。
ですから、私がしたとしても・・・
ち、違う!!
まだ私がサーター様を好きと決まったわけではありません!!
み、認めるべき点があるのは理解していますわ。
確かに私好みの顔をしているのは・・・認めましょう。
性格は?
そう!内面ですわ!大事なのは!!!
・・・わかりませんわね・・・
今日会ったばかりで会話らしい会話すらしていませんでしたし・・・
どうして・・・私は会話をしなかったのでしょう・・・バカバカ!私のバカ!!
・・・ち、違う!!!
私は学園の規則に従って正しい行動をとったのです!
だから、あの場で捕まえようとした行動は正しいはずです!!
そう・・・正しいのですが・・・
はぁ~・・・
まあ・・・内面はいいでしょう!
そうですわね!
内面なんて外見が良ければOKですわ!
そもそも
イケメン = 正義
イケメン = オールオーケー
イケメン = すべてが正しい
・・・うん、なんの問題もないですわね。
はぁ~・・・それならあそこで拿捕できなかったのが
本当に悔やまれますわ・・・
次のチャンスがあるのか・・・
いいえ!あの美貌です!!
私のような人間もいるかもしれませんが、
ハイエナのような女狐どもが近寄ってくるに違いないですわ!!
お優しいサーター様では
あんな腹黒女どの相手に四苦八苦するに決まっていますわ!!
相手が使用人とはいえ、
今を時めくバリティッシュ男爵家の使用人!!
そこを狙う低貴族の連中がいるかも・・・いいや!きっといますわ!!
こうなれば・・・
仕方がないですわ・・・
変な虫がつく前に私の愛玩具にして差し上げないと
サーター様のためにもならない!
・・・ふふふ・・・
私の魔法の前にはどんな男でも屈しますわ・・・
今まで抵抗できた男はいなかったですし・・・
簡単にサーター様も拿捕してみせます・・・・
私は決意を決めた!
決意を決めた私の行動は早い!!
次の日の朝にはバリティッシュ男爵家が
滞在されている屋敷を家の者に確認させておいて、
日も上る前に私はバリティッシュ男爵家を訪ねた。
すぐに済みますし、
学園の授業にも間に合うようにしないと
淑女としていけませんからね。
そう思っていたのだけど・・・
現実は・・・異なった・・・
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




