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183話目

「・・・はぁ~、疲れた・・・。」


一人ベンチに座ってゆっくりと空を見ていると、



「お嬢さん、どうしたのですか?

 こんなところで座ってため息をつかれるなんて?」


その声にビクリと反応して、とっさに立ち上がり構えてしまう!


さっきまでここには誰もいなかった!!


なのにここにいる!?


といか、私に気配すら諭させずにここにいるって何者よ!?



「怪しい者ではないですよ。」


そういってニッコリとほほ笑む出来る。



「・・・こんなところで声を掛けてくる人が怪しくないですって?」


私は声をかけてきた男をくまなく見渡す。


その男は執事の服装していて、

年齢は・・・若め?

20代・・・かな・・・


顔は・・・うぅ~ん、恐ろしいほどのイケメンだ・・・


いや、私にタイプがある取れすれば

まさにこの人がタイプだといえるほどに!


まさにそこには理想がいた!!


・・・ハ!?い、いけないわ!!


これでも貴族令嬢の端くれ!!


そんな男に簡単に懐柔されるなんて許されるはずもない!!


一瞬身構えていたのが解けそうになったが、

再度気を引き締めて警戒をする。


そして・・・・



「あなたの・・・名前は?」


・・・なんで私は名前を聞いてんのよ!?


いやいや、ここは違うでしょうに!?


そんな私の心の中でのツッコミを悟ったかのように、



「これは・・・申し遅れました。

 わたくしはサーターと申します。

 バリティッシュ男爵様に仕える使用人でございます。」


「・・・バリティッシュ・・・男爵・・・。」


その名前に聞き覚えがあった・・・


一体誰だったかしら・・・


・・・あ!?


そこで思いだした!


今王都で話題の人物である!!



“ドラゴンスレイヤー”



“デーモンスレイヤー”


そんな二つ名を持つ人物である!!


・・・さすがは時代をときめく人物ね・・・


使用人すらこのレベルのイケメンとは・・・


思わず見とれてしまったが、イカンイカン!


見とれているわけにはいかないわ!


そもそもここは学園であるため

たとえ時代をときめく人物であっても

この学園に許可なく入ることは許されないわ!


だから・・・



「そう・・・ありがとうございます。

 ご丁寧な自己紹介していただき・・・。」


ぺこりと頭を下げて返礼をすると、



「ですが・・・ここは学園関係者以外の立ち入りは禁止されておりますわ!!」


私は魔法を使うための杖を構える!


今取り出した杖には詠唱が刻み込まれており

魔力を込めただけで魔法が発動する!!


たとえ相手が騎士であれとも私のもとにたどり着く前に魔法が炸裂する!!


学園の才媛をなめてもらっては困る!!!


・・・


とりあえず・・・


狙うは脚で機動力を奪えさえすれば

サーター様を無力化できるはず!!


・・・いやいや!“様”はいらなかった!!


サーター・・・いや、やっぱり“様”ですね。


イケメンはそれだけで正義ですし、

むむむ・・・それを考えると足を攻撃するのは・・・


いや・・・


多少のケガくらいは治療魔法がありますし、

傷一つなく回復させることはできますわ!


我が家は裕福ですからね。


それくらいの医療費なんて余裕でお支払いできますわ。


おとなしく・・・


私の愛玩具になりなさい!!


私が心の中でそう叫びながら

対峙しているサーター様との距離を詰めようとすると、



「それをいただくわけにはいきませんので、

 私はここで失礼させていただきます。」


「逃がすわけはないですわ!!」


私が魔力を杖に込めようとした瞬間に、

サーター様が発動したのであろう風が舞い上がった!!


いつ!?


どうやって!?


魔力の予兆なんてまったくわからなかった!?


驚愕しながら、目の前にいたはずのサーター様の姿が

なくなったことに呆然としていたのであった・・・


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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