182話目
結局、
「先生方のおかげです。」
それをひたすら連呼して何とか今日の授業からも逃れることができた・・・
そう言っているのに、
「私でしょう!!」
「いいえ、僕だ!!」
「そんなことはない!!私目のおかげよね!!」
「・・・バック・ラット・すぷれ・・・ちょっと!離さないか!!
え?変質者!?
ち、違う!!!
私はここの立派な教師だ!!
ええい!!放せ!!!
俺は教師だと言っているだろぉにぃ~~~!!!
い・や・だぁ~!!!
俺をこの場から・・・
こんな視姦される場所から連れて行かないでくれ!!
俺はもっと!もっと視線を感じたいんだぁーーー!!!
そう!そうだ!!
こんな風にみんなからの・・・特に俺が教えている教え子たちから
見られている・・・すさまじく嫌悪な目で見られている・・・
・・・・あ♪・・・。」
・・・
最後の“あ♪”は・・・なに?
触れちゃダメな奴っぽいので触れないようにしよう・・・
「はぁ~、ひどい目にあった・・・。」
そう言いながら私は学園内にあるちょっと人目につかない場所へと向かう。
次の授業は・・・さっき捕まった筋肉だるまの授業か・・・
よし!サボろう!
というか、捕まっているんだから授業も自習になるだろうし。
私は気兼ねなく自分のいつも隠れる場所へと向かう。
そこは学園の中で外れにある場所であるため
さらにはベンチが少しあるだけであるため
ほかの生徒たちもなかなか来ることはない。
だから私はいつも来るのだけど・・・
今日は学園で唯一の友達も
晩餐会があるから欠席している。
・・・晩餐会って夜だよね?
今はまだ午前中なんだけど・・・
しかもその理由で学園を休むのがOKってどういうこと?
この学園は休むことは結構厳しくて、
学園から確認のために先生が自宅まで来る。
その先生も友達と会ってOKとなったなんて・・・
元気なはずなのに・・・
いや、まあわかりますよ。
夜に向けて肌のお手入れをして、
さらには殿方に気に入ってもらえるように
というか、周りの敵だらけの中で、
少しでも印象に残るようにと勤しまなければならないのはわかるけど・・・
まあ、貴族だしね・・・
だけど、10代の私たちにそんな肌のお手入れいる?
いるような肌であれば、
いつもの生活がどんなものなのかが気になるんだけど・・・
私だって貴族・・・五女だけど・・・の端くれですから
晩餐会にはいくつか出席したことはあるけど・・・
化粧をこれでもかってされて鏡を見て思わず、
「・・・誰?」
って、つぶやいてしまったけどさ・・・
いや、晩餐会に参加した時には、
みんなお互いのことをそう思っていたわよ。
あまりの化粧のため、
「はじめまして。」
「初めまして。」
そうにこやかに挨拶して名前を言うと
お互いが同級生であったことが判明したわよ!!
いや~・・・
化粧の力ってすごい!!
まさに盛ることができる!!
いつも開いているか開いていないかわからない目が、
くっきりと開いているものだから
まったくわからなかったわ。
ちょっと、テープのようなものが見えていたのは・・・
ご愛敬かもしれないけどね。
ちなみにこの日の晩、
晩餐会を終えた友達が夜だというのに
私の屋敷を尋ねてきたのだけど、
「マリぃ~~~!!」
扉を開けて飛びついてきたのだけど・・・
思わず避けちゃったわよ!!
だって・・・クジャク!?
って、間違えちゃったのよ!!
っていうか、どんな風に着飾っているのよ!?
3次元的すぎない!?
思わず、男性が女装をして歌っている歌手のミ〇ワケンイチかい!!
ってツッコミをいれちゃったじゃない!!!
そしたら泣き出すし・・・
泣きたいのはこっちの方よ!!
お願いだからその格好で私に抱き着か・・・イタ!!
そのクジャクの羽当たってる!・・・イタ!?
だから、イタ!?イタ!!痛いってぇ~!!!!
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




