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181話目

ちょっと話がそれすぎていたので

・・・いや、まだ言いたいことはたくさんありますが、

ここは本編にそうように話をさせていただきます。


その日も私は授業に参加して、



「火弾!!!」


その掛け声と共に3つの火の塊が発射されて

目標とするカカシを焼きつくした。



「「「「「・・・・。」」」」」


唖然とした顔でこの成り行きを見ていた先生たちと

私の同級生たちは、ただただ茫然とするのであった。


しばらく経つとやっと意識を取り戻したようで

先生が、ハッとした顔をしたかと思えば、



「す、素晴らしいわ!!こんな魔法今まで見たことがないわ!!

 あなたは本学園が生んだ天才児よ!!」


そういって諸手を挙げて絶賛する先生たち!!



「私たちの・・・いいえ、私の教え方がよかったのよ!!」


「何を言われますか!!私の教えです!!」


「何ですって!?私に決まっているじゃないですか!!!」


・・・


そこにいた先生方が自分が私を指導したことで

こんなに素晴らしい才能が生まれたんだと

言い合うのを横目にしながら私は・・・


もともとできたんだけど・・・


っていうか、あなた方は私から教わることはあっても

私に教えることなんてなかったじゃない・・・


そう思うと思わずため息が漏れてしまう。


このまま先生方の言い争いを見ていてもいいのだが、

この言い合いを放置したままにしておくと・・・



「あなたはどう思いますか!!!」


「もちろん僕に教わったからだよな!!」


「いいえ、私に教わったからよね!マリさん!」


「あ!?下の名前で呼ぶほど仲が良くないくせに!!

 俺はだからな教えたのは!!だよな!マリ!!」


「はぁ~!?なんであんたが下の名前で、しかも呼び捨てで呼んでんのよ!?

 ありえないんだけど!?

 そもそもあんたは体育教師であって、

 魔法に関して何も携わってないじゃない!?」


「ああぁ~ん!?

 体育教師として魔法について教えたんだよ!!」


「そもそも魔法も使えないのに魔法を教えることなんてできるわけないでしょう!!」


「この筋肉だるま黙っておけ!!」


「何だと!!!

 俺の・・・俺の・・・筋肉を甘く見てるんじゃね!!

 見ろ!!この俺の・・・


 サイド・チェスト!!」


「「「「「・・・。」」」」」


うわぁ~ある意味“沈黙サイレント”の魔法が使えてるよ・・・


みんなが黙ったと同時にスルーして私のほうへと向き直る。



「さあ、誰のおかげだ!?もちろん僕だよね?」


「いいえ、マリさん、私ですよね?」


「そんなことはありえません!

 私ですよねマリさん?」


・・・


一人の少女に対して今にも飛び掛かってきそうな気配を漂わせながら

私に詰め寄ってくる先生たち。


・・・


恐怖を感じるのは感じるのだけど・・・



「バック・ダブル・バイセップス!!!」


・・・



「モスト・マスキュラー!!!」


・・・ねえ・・・



「アブドミナル・アンド・サイ!!!」


・・・誰かあの筋肉だるまを止めて・・・


すでに当初の目的を忘れてしまったように

ポーズを叫びながら取っている。


・・・私に名前を呼んでほしかったのではないの?


っていうか・・・


生徒たちの視線が注がれていることに

興奮しているため次々とポーズを決めて

決め顔をするのはいいけど、

そのたびに“キャー”とか、“うわぁー”とか言われているのは、


決してあなたのポーズに興奮しているからじゃないの!!


生徒たちが声を上げいているのは、


あなたの下半身の隆起がパンパンになっているからよ!!


何、生徒に見られて興奮しているのよ!!


露出狂か!!!


悦に浸った顔でポージングをするな!!


先生方・・・


私に何とかして取り入ろうとする前に

あなた方の同僚であるあの筋肉だるまを止めたほうがいいですよぉ~。


じゃないとあの露出狂は、すぐにでも捕まっちゃいますよ~。


・・・ていうか、いつ服を脱いだ!?


今も目を離してなかったはずなのに

気がつけばブーメランパンツになっているじゃない!?


いや、マジであの下半身の隆起やばいでしょう!?


・・・あ!?


警備の兵士に見つかって連行された・・・


明日の新聞の一面に載らなきゃいいけど・・・



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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