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177話目

「マリ・・・疲れていますか?」


「だ、大丈夫です!すぐに紅茶を淹れさせていただきますね。」


そういっていそいそと調理場に行き、沸かされているお湯を掬い

茶葉を淹れた容器にお湯を注いでいく。


ホッピングをしながら、先ほど言われたサーター様からの言葉を

またワシは思い出しながら・・・



「マリ・・・結婚しよう。」



・・・ああ、ついに夢にまで見たプロポーズの言葉を・・・


感動で胸からジーンと熱いもの沸き起こってくるのを

実感して、目から嬉しさのために涙がこぼれだす。


そして思わず口元を両手で隠してしまい、

そしてすすり泣いてしまうワシ・・・


何とか返事をしようとするのだが、

どうしてもうれしさで出てきた涙で返事ができないでいる・・・


するとそんなワシを心配そうにのぞき込んできたサーター様が、



「大丈夫ですか?マリ?」


そうそう、こんな感じでワシを気づかって・・・!?


思わず目を見開いてしまう!!


目の前にサーター様の顔があるのである!?



「ど、どうして!?」


「いえ、先ほどから何度も声をかけているのですが、

 一向に返事がないものですから・・・。」


「だ、大丈夫です!

 な、何かご、御用でしょうか!?」


「いえ・・・クッキーも焼いていているので

 そこにジャムをのせようと思うのですが、

 そのジャムはどれがいいですか?と聞いていたんです。」


「あ、さ、サーター様と一緒でお願いします。」


「わかりました・・・

 それでは・・・


 ニンニクの芽のジャムにしますね。」


・・・それって美味しいの?


初めてニンニクの芽のジャムがあるのを知りましたけど・・・


あ、いや、サーター様が選んでいただけたのなら

決して否定することはありません!


喜んで食べます!!


絶対に食べます!!


・・・サーター様に食べさせていただけると尚良しですが・・・


チラリとサーター様を見ると

ワシの視線に気づいたようで小首を傾けて?としてくれる。


それにワシは慌てて、



「な、なんでもありません。」


そんなお願いできるわけがありません!!!


淑女としてそんなこと・・・はしたない!!


・・・ちょっと憧れますけど・・・


とりあえず・・・紅茶を淹れますか・・・


ホッピングを終えた紅茶をカップにうつして、

サーター様の前に差し出す。



「マリの分はないのですか?」


「あ、いえ、ワシは別に・・・。」


そう言いかけたところで、



「一緒に飲みましょう。さあ座って。」


「え!?で、ですが・・・。」


「せっかく二人しかいないのですから

 一緒に紅茶を楽しみましょう。」


「は、はい!」


ワシは自分の分の紅茶を持ってきて、

サーター様の正面に座ろうとするのだが・・・



「・・・あれ?椅子は?」


あたりを見回すのだが、そこにあるべき椅子がない。


じゃあ、仕方がない、向こうから持ってきて・・・と思ったところで、



「こっちにありますよ。」


そういってサーター様が自分の横にある椅子を指さす。


と・・・


隣ですか!?


その言葉を聞いて心臓がバクバクとなる!!


・・・あ、鼻血がでそうです・・・


だけど、こんなチャンスを鼻血でなんてつぶしたくない!


なので、必死な思いで鼻血を抑えてから

ワシはしおらしい態度をしながら隣の椅子へと座る・・・


内心は・・・


つ、ついに・・・


ラブラブするんですね!!


あんなことや・・・こんなこと・・・


ああ、だけどワシの理想は部屋で静かな夜にベッドの上で



「愛してるよ・・・マリ・・・。」


「ワシもです・・・サーター。」


って言って、キスしてから

ゆっくりと服を脱がせてもらってが理想なんですけど・・・


初めてが炊事場なんて!!!


ちょっと・・・残念な気がしますが、

だけど、それよりもこんなところでやろうというサーター様の

その欲望に負けてしまう思いもまたいいかもしれません!


早朝でそんな気持ちというのは、

昨日からそんな思いに駆られているんじゃないですかね!!


そんなに・・・ワシのことを・・・


ああぁ~・・・もうワシをめちゃくちゃにしてください!!!


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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