176話目
令和を迎えて・・・一層励んでいきたいと思います!
最近、入社した新人さんの教育に悪戦苦闘中・・・
こちらも小説になるのでは?と悪い顔して対応してます。
今日も朝起きてから、身支度を整える。
昨日よりも少し早く起きているためか、まだ少し眠気が残っているが、
ワシの仕事はメイドとして、今日こそは仕事をしなくては意気込んだのだが・・・
ワシが炊事場に着いた頃には、
「おはようございます。」
笑顔でパンを焼いているサーター様がおられたのであった。
「・・・おはようございます。」
しかもワシが挨拶をする前にワシに気づいて
炊事場にワシが入ろうとした瞬間にこちらに挨拶をしてくれる・・・
最初は驚かされましたが、
今となっては慣れているため挨拶を
驚くことなく挨拶を返せるけど・・・
「ところでマリ、今日はいつもより30分ほど早いかと思いますが・・・
寝れなかったのですか?」
「あ、いえ、寝てたのですが・・・。」
「ふふふ、意地悪でしたね。
ですが、大丈夫ですよ。
私はパンを焼くのが趣味ですから、
早く起きて焼くのなんて苦にしておりません。」
「・・・はい。」
本来はメイドの仕事だというのに
率先してサーター様がこなしてくれるため
ワシの仕事は本当に少ない・・・
洗濯物は別のランドリーメイドがこなしてくれるし、
屋敷内の掃除も・・・別のメイドがこなしてくれる。
・・・というか、気がつけば屋敷も大きくなっているし、
気がつけば使用人の数が増えているし・・・
まあ、ひとえにサーター様のご助力によるところだろうと思い、
そのことを口にだすことはない・・・
・・・いや、本当に1か月ぐらいで屋敷って建つんだろうか?
というか、家々がこんなにも建つものなのだろうか?
・・・ワシの知らない建築法があるのかもしれないわ・・・
一瞬そんなことを考えていたため
意識が飛んでいたようで、気がつけばサーター様が目の前にいて、
ピタ
ワシの額に手を当ててくださったのだ!?
「さ、さーたぁー様!?」
思わず声が上ずってしまう。
「大丈夫ですか?顔も赤いようですが?」
「大丈夫です!」
顔が赤いのはサーター様が近くにいるせいですから!
・・・・とは、口にだすことはできないけど・・・
「まだまだ領主様は起きてこられないのですから、
先にお茶でもいただきましょうか?」
そう提案してくれたサーター様にワシは、
「かしこまりました。すぐに紅茶を用意します。」
そういって調理場へと行こうとするワシに、
「お願いしますね。
私は・・・
マリが淹れてくれる紅茶が好きですから。」
そんな言葉を掛けてくれるのです!!
その言葉がワシの頭の中で反芻する・・・
“マリが・・・好きですから。”
“マリが・・・好きですから。”
“マリが好きですから。”
“マリが好きですから。”
マリが好きですから・・・!?
いやいや、いけませんわ!!サーター様!!
メイドと執事がなんて・・・
いや、別にメイドと執事が結婚しても問題ない・・・ですね・・・。
というか、サーター様に告白された!?
え!?
ワシのことが好きなのですか!?
え?え?え?
どうしましょう!!
こんな大胆な告白なんてありなんですか!?
・・・ありですわね・・・
人気のないこの空間で
いつもの日常の中での告白・・・
グッときます!!
っていうか、そもそもサーター様に
ワシはグッと来てます!以前から!!
ワシの希望としては、どこかの景色がいい場所で
指は差し出しながら
「マリ・・・結婚しよう。」
そういわれるシチュエーションに憧れがありましたけど・・・
そしてそのままワシが頬を赤くしながらモジモジとしながら
「・・・はい・・・。」
そう答えると力強くワシの両腕を掴んで、
そしていよいよ迫ってくるサーター様にワシは小さく震えて
「さ、サーター様?」
「・・・マリ・・・。」
囁くようにつぶやかれた声にこたえるように目を閉じて・・・
唇を差し出す・・・
「・・・リ?マリ?大丈夫ですか?」
その声にハッと意識を取り戻す!
ど、どうやらちょっと違う世界に飛んでいたようですね・・・
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




