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162話目

“コンコン”


俺たちが意識を戻したバリティッシュ男爵様と話をしていると

部屋の扉がノックされた。

そして・・・



「バリティッシュ男爵様が意識を戻されたと聞いて・・・。」


そういって、一人の女性が入ってくるのであった。

その姿を一目見たバリティッシュ男爵様は・・・



「・・・あ・・・・が・・・。」


言葉にならない言葉を吐かれるのであった。

まあ、無理もないな・・・


部屋に入ってきたのは、ドレス姿の・・・カンナ殿であるのだから・・・



「・・・・こ・・・あ・・・え・・・。」


言葉にならない言葉を綴るバリティッシュ男爵様に、

カンナ殿は、笑顔を浮かべて、



「ご無事でなによりです・・・。

 本来であれば父・・・王が先立ててご挨拶とお礼の言葉を掛けねばなりませんが、

 先の戦いで負傷しており、現在もまだ治療にあたっておりますゆえ、

 代わりに第二王女である私、カンナが父に代わってご挨拶をさせていただきます。

 この度はまことにありがとうございました。

 あの魔人を・・・世界の破滅といわれる魔人を二匹まで討伐していただき、

 大変ありがたく思っております。」


そう言いながら頭を下げるカンナ殿。

それに対して、



「・・・え・・・あ・・・うん・・・。」


・・・うんって何?

いや、友達との会話ではないんだけど・・・


ちょっと自分の使えるご主人を間違えた感があるのだが、



「まだ先の戦いで疲労などがある状態ですので、

 主人に代わり私が返答をさせていただきます。」


そういって、一歩前サーターが進んで、バリティッシュ男爵様に代わって、

挨拶の返事をする。

それを後ろでバリティッシュ男爵様がうなづいて、時には相槌を打つのであった。


・・・どっちが主人なんだろうか・・・


そんな疑問がわくが、まああのバリティッシュ男爵様に挨拶を任せるのは・・・

サーターが代わりに返事をしたのでいいだろう。


恙なく挨拶を終えたところで、サーターの方から、



「ところで、先ほど一点気になることがあるのですが。」


「なんでしょうか?」


「二匹目までの魔人と称されていたのですが・・・

 もしかしてまだ魔人はいるのですか?」


そのサーターの顔に驚いた顔をするカンナ殿、

そして暗い顔をする・・・。


・・・いるのか・・・


決意した顔をして、こちらを向くカンナ殿に、



「言葉は不要です・・・。

 あなたが第二王女であることからもわかりますよ。」


そうだな・・・・挨拶の時に“第二”王女と言っていたな。


王女であることは知っていたが、第二王女となり、

さらに魔人がいるとなれば・・・



「討伐しますとも・・・。」


「で、ですが!!相手はあの魔人なのです!!」


「バリティッシュ男爵様が。」


「ええ!?」


先立てて魔人を討伐する姿を見たカンナ殿は

見る見るうちに希望の瞳へと変貌していく!


あのバリティッシュ男爵様が討伐してくれる!

その言葉は、魔人が討伐されるということを示唆しているのだから!


ただそれとは反対に・・・



「え、ええ~!!!」


絶望を帯だ声で驚きの声を上げる・・・バリティッシュ男爵様!!


そりゃ~そうだろうな・・・


自分は全く賛成していないのに気が付けば勝手に

命がけの討伐をさせられるのであるから・・・・



「・・・大丈夫です。

 バリティッシュ男爵様も喜んで討伐しようとおっしゃってます。」


・・・どこが?


俺のそんな小さな疑問は口に出すことはなかったが、

サーターの言葉を聞いたバリティッシュ男爵様の顔は、

まさに絶句の顔となり、口だけが開かれていて、固まってしまっていた。



「ああ・・・こんな最良の日が来るなんて・・・。」


そういって満面の笑みを浮かべるカンナ殿。


・・・一向にバリティッシュ男爵様の顔へと視線は向かない・・・


やはり・・・この女性も・・・


女性の怖さを思わず思い出されてしまう現場であり、

正直に言って俺は・・・一気にカンナ殿への思いが

氷解していくのを自分の中で感じた。


だけど・・・・


男って単純なんだよな・・・



「・・・バリティッシュ男爵様、未来の王妃のために

 その命を懸けて討伐しましょう。」


「・・・王妃?」


その言葉にバリティッシュ男爵様は食いつき、

サーターの顔へと視線を向けた!


・・・悪い男だ・・・



「魔人に囚われているのですよね?第一王女は?」


そうサーターがカンナ殿に尋ねると、



「は、はい・・・。」


返事をしながら辛い顔を浮かべるカンナ殿。


・・・さっきまで満面の笑みであったのに・・・


女とはこんなに表情をコロコロと返れるものなのだろうか?



「・・・ここで魔人の魔の手から王女を救い出せば?」


そう悪魔のささやきをサーターがしているのはもちろんだった・・・


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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