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15話目

「サーターいるか!?」


「・・・目の前にいるじゃないですか・・・。」


私はその臭いだけで吐き気をもよおしそうになっていた・・・


何でここまで臭いんでしょうか?


というか、恥じらいなんてものはこいつにはないのでしょうかね?


怖いからって・・・


人前で大をするのに躊躇しないのですか?


しかも・・・私が逃げないようにズボンを掴んでいる始末・・・


私はここから離れることすらできないのであった・・・



「サーターいるか!?」


「・・・ここにいます・・・。」


何度も尋ねてくる領主。


あなたの掴んでいるズボンは一体なんだと思ってるんですかね?



「あ!?」


「ど、どうしたサーター!?」


私は、自分がこの領主あほに意識を持って行かれていたことに気づく!


それはゴブリン達の気配を察知するのが遅れたということで!!!


すでにゴブリン達が私達の周りにいるのであった!?


しまったなぁ~・・・・


そう思いながら、どうしようかと考えていると、



「な、なあ!?サーター!どうしたのだ!?何があった?教えてくれ!?」


必要以上に怯えている領主。


というか、周りにゴブリン達がいると伝えたらどうなるんでしょうね?


・・・恐慌状態になる?逃げる?それとも剣を抜いて立ち上がる?


さぁ~ってどれでしょうか!!


な~んて暢気に考えている時間はないようです!


すでに囲んでいたゴブリン達に動きがみられる!!


まずい!こいつら襲ってくる気ですね!!



「領主様、ゴブリン達に囲まれました!!」


私が端的に伝えると・・・



「な、なぁんだだだってぇええ!?」


・・・言葉でない言葉を発して、立ち上がり逃げようとする領主!


ただ、その足には下げたズボンがあり、

思ったように足が動かずに、逆にからまってしまうのであった!!


し・か・も!!


出した足に対して、残っていた足を動かして、踏ん張ろうとしたのでしょうけど、

後ろに残っていた足が、そのまま横に動いてしまって・・・


自分の脱糞を踏みつけてしまうのであった!!


そして見事に脱糞に足を取られる領主!!


それはそれは見事に顔面から転倒していき、

そのまま地面へと伏すのであった・・・


ゴン!!!


・・・どうやら転んだ先にあった木の根に頭をぶつけて・・・


その後ピクリとも動かなくなった領主・・・



「領主様?」


そう言いながら、肩を叩いてみるのだが、起きる気配はいっこうにない・・・


・・・これはある意味ラッキーだったな・・・


気絶させる手間が省けたって事ですね!!


ラッキー♪


そんなことを思っていた矢先であった!!


近くの木陰から、ゴブリン達が四方から私達に襲い掛かってくるのである!!



「はぁ~・・・メンドクサイ・・・・。」


私はそう言いながら、両手を伸ばして、一番先に襲い掛かってくるゴブリンの・・・


頭を掴む!!


そして、そのまま自分の周りを一周させて、近づいてきたゴブリン達を薙ぎ払うのであった!!



「グェェー!!」


そんな声が聞こえてくるのだが、別段気にするつもりもなく・・・

ゴブリンを武器代わりにして、近づいてきていたゴブリンを倒していると、



「あ!?」


そんな声が漏れてしまう!!


自分の手元を見ると、ゴブリンの血で汚れていた!?


理由は一つ!!


掴んでいたゴブリンの頭を潰してしまった・・・



「本体は?」


そう思いながら、辺りを見回すが、周りは森のため視界が悪く、

どこに行ったのかが分からない・・・


というか、ゴブリンに囲まれてしまって、よくわからないというのが実情でしょうね・・・


周りを囲んでいたゴブリンは先ほどの風車のような攻撃をしたせいか、

私達に向かって襲ってくることを躊躇していた。


そんな光景をどこかで見ていたのだろう・・・



「グォォオオオ!!!」


雄たけびの声が聞こえて来たと思ったら、

周りを囲んでいたゴブリン達がおびえだしたのである!



「・・・親玉の登場ですかね?」


私は、とある気配のする方へと視線を向ける。

そこから、徐々にこちらに近づいてくる大きな気配があったのだ!!


ズン・・・ズン・・・


こちらに近づくにつれて大きな足音を立てるその何か!


森の暗闇で何が近づいてきているのかは分からないですが、

周りにいるゴブリン達を怯えさせていることだけで十分理解できた。


ボスのお出ましですか・・・


そう思いながら、その奥の方を見ているとついにその全貌が見えてきた・・・・



「ホブゴブリンだったかな?」


ゴブリン達が人間の子供くらいの身長に対して、

目の前のゴブリンはゆうに2メートルを超える体長である。


確か、ゴブリンの上位種になるんだったかな?


こちらを睨みつけてくるホブゴブリン・・・



「・・・仲間にして欲しそうに見てる・・・わけじゃないですよね?」


そんなことを言っていた次の瞬間、

こちらに向かって手に持っていた棍棒を振り下ろしてきたのであった!!



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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