表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
156/266

155話目

「バリティッシュ~~~親愛なる民を守るための~~~

 捨て身の攻撃~~~民のためなら命をも捨てるのを惜しまない~~~

 バリティッシュ男爵様の~~~ハリケーン~~~台風~~~暴風!!」


長いし!!


全然なんの攻撃なのかがわからないし!!


最後なんか同じような言葉が3つも並んでるし!!!


マリの語彙力のなさが出ているな・・・


ただ、マリの言葉が終わったと同時にサーターは

手を放して・・・バリティッシュ男爵様を飛ばした!!


見事な放物線を描くバリティッシュ男爵様!!


角度、方向、距離共にばっちりだ!


・・・清々しいほどの達成感に満ちているサーターのドヤ顔が

ちょっと鼻につくけど・・・


ただ、その向かってくるバリティッシュ男爵様に

何も反応をしないわけがない魔人は、

飛んでくるバリティッシュ男爵様を見て、

ハッと我に返ったかと思うと、



「我が闇の盾よ!ここに立て!!」


その言葉ととともに今度は魔法が発動したようで、

闇が目の前に集まってきたのである。

その光景に安堵の顔を浮かべている魔人。


そして、先ほどまで呆けていた顔から一変して

やる気に満ちてくるのである!!


ただ・・・


そんな光景は長くは続かずに、


パリーン!!


その音ともに目の前にあった闇が霧散していくのである!!


そしてそのタイミングでバリティッシュ男爵様の剣がその闇に当たっているのである!!


まるで剣によって闇の盾が壊されたかのように!!


・・・やはり・・・ソウルイーターを発動させると、

魔法をも食らいつくすのであろう・・・


ちょっと・・・


奥で窓ガラスを割って、“パリーン”という音と

まったくかぶるタイミングで窓割の行為をしているマリが

目の片隅に入っているのは・・・気にしない・・・


きっとあそこの廃墟の中に何か気になるモノでもあったんじゃないかな?


もう!


ダメだぞマリ!


いくら人がいないとはいえ、盗みをするようなことは!


・・・あとで注意をしておかないとな・・・


・・・おっほん!話を戻そう!


今まさに闇の盾を壊したバリティッシュ男爵様が

魔人へと剣を突き立てようとしているのだから!


闇の盾を破られた魔人は驚愕な顔を浮かべて、

その向かってくるバリティッシュ男爵様に対して

完全に無防備な姿をさらしている。


確かに自慢の闇の盾を破られたのならそうなるのはわかるけど・・・


そしてそこからはスローモーション・・・では、なかった!?


いや途中まではスローモーションに見えていたのだ!!


ゆっくりと闇の盾を壊して飛びながら近寄っていくバリティッシュ男爵様であったが、

急にバリティッシュ男爵様の周りの闇が加速させるのである!?


何が起きているだろうか?


・・・いや、わかるけど・・・


間違いなくサーターが魔法で何かをしているのだろうけど。


そして加速したバリティッシュ男爵様は一瞬で距離を詰めたかと思うと、



「・・・ぐふぅ!」


見事なくらいに魔人に剣を突き立てたのである!


ただ魔人の方は、



「この程度で私が死ぬなどと思わ・・・。」


・・・なんで見事に体を貫かれているのに魔人は平気そうな顔をして

セリフを吐いているんだろうと思ったところ、



「ぐおぉぉおお!!熱いいぃいぃ!!ぐわわぁぁあああ!!」


いきなり叫びだしたのであった!!


体をくねらせて、すぐそばにいたバリティッシュ男爵様を振り張ろうとするが

いっこうに振り払えない!!



「くそぉおおお!!」


そう言って今度はバリティッシュ男爵様を殴りつける魔人!!


だが!!それでも離れることはない!!



「な、なぜだ!!」


そう言って、また重い一撃を加える魔人だが、

それでも離れることはない!


むしろその一撃に耐えきっているように

一歩も下がることも動くこともないのだ!!



「す・・・すごい・・・。」


驚きの声を上げるシンガー王国の面々だが・・・


あれは・・・


サーターの魔法で無理やりあそこにいるだけだから!!


足元には闇が完全に抑えている様子!


さらには殴られた反対方向にも闇が支えているのがこちらからなら見える!!


・・・まったくダメージが逃げないような状況てまずいんじゃないんだろうか?


普通は体をいなしたり、曲げたりして少しでもダメージを減らしたりするのだけど、

まったくそんなことはさせる様子はない・・・


・・・というか・・・


腹を抱えて笑っているサーターが俺の目の片隅に入ってくるのだけど・・・


うんうん、日ごろのストレスを発散させるのは大事なことだよな。


もう、現実を心配するのは止めよう・・・そう心に決めるのであった。




気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ