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151話目

「・・・ああ、急いでこられたのですね。」


ティーカップを傾けてこちらに軽く挨拶をしてくるサーターに、

俺はなんとも言えない顔をしてしまう。


いやだって、ここ戦場だし・・・


っていうか、バリティッシュ男爵様が戦って(?)いるんだし・・・


そんな俺に対して、マリはススっと動いたかと思えば、

サーターの横に行って、



「お茶のお代わりはいかがですか?」


「うん?いや、私は構わないです。

 マリ、あなたもここに座って、一緒に紅茶でもいかがですか?」


「そ、そんな!?私のようなものが・・・。

 それにサーター様にお使いできるだけで私は幸せです・・・。」


そう言って、頬を赤くしてうつむいてしまうマリ・・・


そう言って、頬を赤くしてうつむいてしまうマリ・・・


大事なことなので二度言った!!


さっきまで嬉々として戦闘をしていた女が、

完全に恋する乙女になっている!!


っていうか、さっき男の大事な一物を握りつぶした女が、

完全に恋する乙女になっている!!


・・・俺は・・・マリは無理だな・・・


何か悪いことをしようものなら握りつぶされる・・・


思わず内股になってしまう・・・想像しただけで・・・


い、いや、当然悪いことはしないぞ!


そんな、浮気なんて!するわけがない!!



「・・・こんな昼間からお持ち帰りですか?

 しかも、こんな戦場で気絶している女性を・・・

 というか、この王国の王女をお持ち帰りとは・・・

 なかなか肝っ玉が据わっておられますね。

 私にはまったくそんなことが出来ません。」


そんなことを言いながら、紅茶をすすっているサーター・・・


いや、俺もこの状況下で落ち着いて紅茶を飲めるお前にはなれないと思う・・・一生・・・


・・・は!?



「ち、違うぞ!サーター!この方は・・・。」


あわてて背中に背負っていたカンナ殿を説明しようとするのだが、

そんな俺に対して、スッと指をある方向を指した。


そこには・・・



「ち、父上・・・。」


・・・俺の背中で気絶していたはずのカンナ殿の声が聞こえてきたのである。



「か、カンナ・・な・・・のか?」


「グンテ様、おろしていただけますか?」


「あ、ああ。」


背中にいたカンナ殿を下すと、立ち上がろうとするものの

フラフラとしてなかなか歩き出すことが出来ないカンナ殿の傍に

父上と呼ばれた人物と共に複数の騎士たちが駆け寄ってくるのであった。


目の前に広がるのは感動の光景・・・


よかった・・・ここまで連れてきて・・・


そして、父上を殺される前にたどり着けて・・・


俺はほっとした心になっていたのだが、

そんな俺に対して・・・容赦のない言葉をかけてくる・・・連中がいた・・・



「既婚者のグンテ殿、やはり親子の再会は感動しますね。」


にっこりとほほ笑みながら俺に言ってくるサーター・・・



「自分がかどわかす・・・おおっと違いました、

 既婚者でありながら誑し込んだ女性・・・おおっと間違えました、

 手籠めにした女性を無事に父上のところに連れてこれてよかったですね。」


・・・悪意しか感じない言葉をかけてくるマリ・・・



「ほ、本当なのか!?カンナ!?」


マリの言葉を聞いてわなわなと震えながらカンナ殿に尋ねる父上に、



「・・・そんな・・・、ですが・・・私の心は・・・。」


そう言って頬を赤くするカンナ殿。


ちょっと待て!!


いろんな誤解を生じているのだから、まずはその誤解を解く言葉を!!


・・・ああ・・・


すでに時遅しでしたね・・・


痛いまでの視線が俺に降り注がれています。


あ、人間って本当に血の涙をながすんですね・・・


ま、まあ、皆さんに慕われているようで何よりだ!


こんなに血の涙まで流して心配してくれるみんながいるんだなんて・・・


とりあえず・・・逃げたい・・・


感動の場面ににつかわしくない殺気が充満しているこの状況から・・・


そして、さらに火に油を注ごうとしているマリとサーターがいる状況から・・・


神様!!


仏様!!


頼むこの状況を何とかしてください!!!


そんな俺の祈りが通じたのか、



「ふ、ふざけるな下等な人間ども!!!

 俺がいる前で・・・貴様ら全員皆殺しだ!!!」


魔人が叫び魔力を放出させてきた!!


その殺気染みた魔力を受けて皆が・・・一部は冷静だけど・・・

先ほどまでの空気を一変させていた!!


・・・魔人様ありがとうございます・・・俺、今日から魔人教に入ります・・・


ただ、この殺気を浴びているにもかかわらず冷静に、



「バリティッシュ男爵様!今です!とどめを!!」


そうサーターが声をかけると、



「お、おう!」


・・・何とか声色を変えて、バリティッシュ男爵様の真似をして返事をするマリ・・・


いや、無理があるだろうに・・・



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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