145話目
何とかパソコンのご機嫌が直りましたが・・・
いつ不機嫌になるか心配です・・・
ああぁ~いっそ修理に出すか・・・
「マリ!!」
俺の叫び声に反応してくれるマリであったが、
今度は魔人の方が先に仕掛けてきた!!
「なめるなぁ!!!火弾!!」
すでに詠唱を終えていたようで、先に魔法が発動した!
ただ、その詠唱を聞く前にすでに備えている者がいた・・・
「水の精霊たちよ・・・私たちを守って!!!」
俺の懐にいたカンナ殿が詠唱を唱えると、
目の前に水の精霊たちが数匹出現したかと思ったら、
ふわぁ~と水の壁を形成していくのである!
「水精霊!?精霊魔法が使えるのか!?」
俺はその光景に思わず目を見開いて驚くのだが、
そんな驚きも束の間で、
バシィイイイ!!!
火弾と水壁があたり、激しい音と共に、
ものすごい水蒸気が立ち込めてくるのであった!!
「くぅう!!」
思わず顔をそむけてしまう、そのあまりの水蒸気量に!
ただ、すぐに気づいてしまった。
確かに水壁によって火弾が防がれたのだが、
魔力のレベルの差が大きいためすぐに熱量が水壁を越えて伝わってくるのである。
「も、もち・・・ま・・・せん・・・。」
そう言って震えながら必死に魔力を供給するカンナ殿であるが、
その必死さとは裏腹にどんどん水壁が薄くなっているのであろう。
熱が伝わってくるのである・・・
逃げなければ!!
すぐにその場から離れようと顔を上げて行動に移ろうとした時には、
すでに時は遅かったようだ!!
目の前の水壁はすでに薄皮一枚の状態!
場所によっては水壁は破られていて、すでに火の一部が漏れだしているのである!?
ダメだ!?
そう思った瞬間に、俺の視界は下がっていく!?
というか・・・
そのまま自分の足元を見ると・・・
影に自分の体が沈んでいるのである!?
これは!?
・・・
次に光が目に差し込んだ時には、
肩で息をしているマリが目の前にいた。
「・・・マリ?」
「惚けてる暇はありませんよ!!すぐに次の攻撃が来ます!!」
そう叫ぶマリの視線は前を向いたままであった。
そして、その視線の先を見ると・・・そこには魔人がいたのである!!
どういうことだ?
自分に起きたことを反芻していって、すぐに現状を思い出した!
俺は、さっきの火弾から逃れるためにマリの魔法で
逃げれたのを思い出して、先ほどまでいたところが
赤々と燃えていることに気づいた。
・・・というか、
「さっきのは移動魔法だろう?
島まで移動できるほどの魔法をどうしてこんな短距離にしたんだ?」
てっきりこの島から離れてしまうと思っていた。
ハッキリと言って、現状では魔人を倒せる手が・・・
いや、ある!
マリの魔法は効いていた!
もう一度シャドウフレアを使えば・・・
「マリ!」
そう思ってマリに声をかけるのだが、
「・・・ご期待の込めた声で察するのですが、
さすがにシャドウフレアをもう一度というほどの魔力はありませんよ。」
マリは俺の考えを簡単に読んだのだろう、
苦笑しながら俺にそう告げてきたのである。
ど、どうすれば・・・
マリの一言は重かった。
俺の剣であの魔人を・・・たどり着く前に
奴の魔法の餌食になるのが関の山だな・・・
いや!さっきの転移魔法で奴の目の前に!?
「マリ!俺にもう一度転移魔法を!!」
「させると思うかね?」
その声は魔人の方から聞こえてきたと思ったら、
魔人は自分の周りに火で覆うのであった。
「・・・やりますか?」
そんな光景を見て俺に尋ねてくるマリ。
「え?」
「グンテさんの丸焼きの出来上がりですが・・・
ちょっとまずくて食べれないので、
食すのは魔人にやってもらいますけど。」
「・・・俺だってそんな男の丸焼きなど食する気はない!」
・・・こんな時に息がぴったりですねマリと魔人サイさん・・・
っていうか、こんな時でもそんな強がりを言えるとは・・・
「・・・あ!?」
「どうした!?」
「バリティッシュ男爵様をとりあえず焼いときます?
魔人による不可抗力ってことになるでしょうし!」
「・・・そこまで運んだのはお前だよな?
それに俺が知っているんだから、魔人のせいにはならないが・・・・。」
「・・・じゃあ、ついでにグンテさんも・・・。」
「断る!!!」
・・・どうやらまだまだ大丈夫のようだ・・・
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




