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11話目

「サーター!!絶対に大丈夫なのか!?我々2人しか行かないって!?」


「大丈夫でございます。領主様にはソウルイーターがあります。

 その剣がある限り、かすり傷でも負わせれば、どんな魔物でも一撃ですよ。」


「そうなのか!?そ、そんな強力な剣だっとは・・・」


・・・そんなの・・・


ウソに決まってるじゃないですか!!


ちなみに今、領主が剣を鞘から抜いてマジマジと見て、



「やはり・・・剣の輝きが違うな・・・この間の猪の魔物を倒したせいか、

 以前よりも一段と輝いている気がするな・・・。

 やはり・・・魔物の血を吸うと違うのだな・・・。」


そんなことをおっしゃられておりますが・・・


すでにその剣は2代目ですからね!!


その前の剣は、ちょっと力を込めて投げすぎたせいか、

魔物に刺さるには刺さりましたが、その衝撃で曲がってしまって

使い物にならなくなってしまいましたよ!!


とりあえず剣を魔物から抜いて鞘に納めないとと思ったのですが、

思いっきり曲がっていたため断念せざる追えなかったのです・・・


っていうか、剣ってあんなに曲がるものでしたっけ?


・・・手抜きか?


もしくは表面だけ鉄で、中には竹でも仕込んでるんじゃないんでしょうかね?


いや、そっちの方がめんどくさいか・・・



なので、急遽、村の鍛冶屋の所にいって、、

剣を打ってもらったのですが、鍛冶作業2回目という鍛冶師の息子が作った物が

ちょうど出来上がっていたので、それを買ってきたのです!!


なので・・・


魔物の血なんてこれっぽちも吸ってないですよ!!


・・・とういうか、よく見てください!領主!!


刃の部分・・・


間引きしているの気がつきませんか?


そのままじゃ何も切れませんからね!!


まあ、意図して間引きしているわけじゃないんですけどね・・・


何で、鍛冶屋の息子が刃を研ぐということを知らないんでしょうかね?



「え?これで完成品!?」


っと思わず驚きのあまり声が漏れてしまいましたよ。


というか、研ぐということをしっかり教えてください父親さん!!


なに息子が鍛冶師の真似事をしていることだけで、

感動してるんですかね!!


感動しすぎて研ぐことを忘れていたって・・・


・・・これから村の農作業用の鎌とか鍬とか不安でしかたないのですか・・・


研ぎ忘れているなんて・・・


バカって・・・伝染病でしたかね?


私にバカがうつったらどうしましょうか・・・


って、そんなバカがうつるわけないでしょう!!


領主が領主ばかなら、そこに住む村人もバカなんですね・・・


・・・教育・・・絶対にしよう・・・学校をまず建てるところから始めなければ・・・




領主どんかんはマジマジと剣に見惚れているので、

こちらは、これから戦うであろうゴブリンの情報を聞きだすことに。



「それでレイ殿、ゴブリンはどの程度の数がいるんですか?」


「え?ゴブリンですか・・・。

 足跡を確認した限りでは5匹分ほどを村の近くで確認しております。」


「・・・なるほど。」


私がレイ殿の言葉を聞いて、あることを気づいたのですが・・・


バカは順調にバカだった・・・



「たった5匹か!?な~んだ!それじゃあ、このソウルイーターを使えば一瞬だな♪」


嬉しそうに言う領主なのだが、残念ながらそんな単純な話ではない・・・


当然レイの方も気づいているようなのですが・・・


ああ・・・そんな残念そうな目でうちの領主ざんねんを見ないで欲しいのですが・・・


最悪、本人が気づいたら気分を悪くしてしまうので・・・


まあ、別に気分を害しても魔法の言葉を私が知っているからいいですけど、

それを聞かせるまでがめんどくさいんですからね!



「領主様、その5匹は間違いなく偵察でしょう。

 本体はほかの場所にいると思われます。」


「な、なんだと!?」


本気で驚いている領主に私は本気で驚く・・・・


あ、こいつ本気だ・・・



「それに偵察を出すだけの知能を持ったゴブリンもいるということでしょう。」


「は、話が違うじゃないか!?」


急に慌てだす領主であったが、

そんな話をした記憶がこれっぽちもないのは私だけだろうか?


・・・うん、ないや!


さて、勝手にねつ造したこのバカに現状を説明するとしますか・・・



「現状で推測できるのは、本体には5体以上、たぶん2、30体はいるかと思います。

 そこの中に知能を持った個体がいるかと思います。」


「2、30体だと!?」


「はい、ですが大丈夫です。群れならば、その頭を倒せば、烏合の衆とかして

 霧散していくのは間違いないかと思います。」


「・・・じゃあ、俺がするのは?」


「その頭を倒すだけでいいのです。

 ゴブリン1体を倒すことはできませんか?」


「1体くらいなら余裕だ!!なるほど分かった!任せろ!俺とこのソウルイーターに!!

 ソウルイーターの餌食にしてやるぞ・・・ふ、ふ、ふ・・・。」


先ほどまでの不安な顔から一変して、余裕を持つ領主。


・・・こいつがここまで単純で良かった・・・


よく言うが・・・



“リーダーは少しバカがいい”


まさにその通りだな!!

先人の知恵はさすがだと俺は思わずうなるのであった。


何で、この領主まぬけはボスに到着するまでに

2、30体のゴブリンを倒さなきゃいけないって思わないんだろうか?


・・・ボスを倒せばいいと言いましたけど・・・


自分の思った通りに進むのもちょっと引いてしまいますね・・・


私と領主のやり取りを不安そうに見ていたレイに、



「大丈夫ですよ。領主は先日、猪の魔物を討伐したばかりですから。

 ゴブリンなどは比較にならない3メートル級の魔物をです。」


「え!?ほ、本当ですか!?」


そう言いながら、私と領主を交互に見るレイ・・・


いや・・・


その気持ちは分かるよ・・・


この領主まぬけを見て、そんな光景を想像しろというのが

無理がありますからねぇ~!

それに、本当は私が倒しましたし・・


そういえば、今回はどうやって倒しましょうか?


さすがにあの剣では1,2体のゴブリンを倒すだけで剣がダメになるでしょうし・・・


とういうか、間引きした剣でゴブリンをどうやって切るんでしょうかね?


・・・まあ、どうせ領主は気絶させるだけだから、いいか・・・


私達はそれぞれの思いを持ってレイの村へと向かうのであった。


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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