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104話目

「・・・オルアシ?」



・・・返事がない、ただの屍のようだ・・・


じゃない!!



「どうしてそんなに燃え尽きているんだよ!?」


昨晩は俺とポテトは執事から情報を入手することに成功した。


ただ・・・気がつけば女性の一人といなくなっていたオルアシなのだが、

気がついたら、宿の俺たちの部屋にいて・・・


さきほどからずっと部屋の片隅にある椅子の上で・・・


真っ白に燃え尽きていたのであった・・・



「オルアシの身に何が・・・。」


いや、まあ、わかるのだけどな。


女性と夜の街に消えていったのなら、することはただ一つだ!

そこから察するに燃え尽きたということだろう・・・


どれだけハッスルしたんだ?


ここまで燃え尽きるまで頑張るなんて・・・


まあ、オルアシは使い物にならないのだから、

今いる俺とポテトで情報を洗い直しをしていこうじゃないか!



「それじゃあ、ポテト始めようか・・・。」


そんな俺に対して無邪気な顔でポテトは、



「何を?」


・・・・いったいなぜ、こんなむさくるしい男3人が

同じ部屋にいると思っているのだろうか?


それも昨日、みんなで情報収集をした後でだ!!



「・・・頑張れよ。」


思わずポテトの方に片手を載せて、ポテトを励ましてしまう。



「おう!俺頑張るよ!兄ちゃん、!俺頑張るよ!!」


そういって、こぶしをグゥにして、俺に対して応えるようなしぐさをする。


・・・絶対に俺の期待には応えてくれないんだろうな・・・


その行為を俺は生暖かい目で見守るのであった・・・



「それで兄ちゃん、なにを頑張ればいんだ?」


「・・・。」


想定通りの回答に・・・正直自分の読みに“あっぱれ”をあげたいと思う!



「・・・俺たちにターゲットの話だ。」


「ターゲット?」


忘れてる!?っと思わず突っ込もうとしたのだが、グッとこらえる。

ここでツッコミを入れても話が進まない・・・



「・・・バリティッシュ男爵だ。」


「・・・ハ!?そうだった!

 俺たち、その・・・そいつを殺すために来たんだな!兄ちゃん。」


「・・・ああ・・・。」


「で、その・・・そいつはどこにいるんだ?」


「ここだよ。」


「なるほど!それで俺たちこの村に来たんだな!!」


「・・・ああ・・・。」


・・・おかしい・・・


俺は説明したはずだし、そもそも飲みに行く前にも

ここの村の領主であるバリティッシュ男爵の情報を入手すると

伝えていたはずなのに・・・


っていうか、さっきからターゲットの名前を思い出そうとして

出てこないから“そいつ”って言葉で通してるな!?


・・・ポテトよ・・・さすがにそれは覚えておけよ・・・・


その直前にも俺がバリティッシュ男爵の名前を出しているのに・・・


たぶん、こいつは興味がないんだろうな・・・


わかる・・・


わかるぞ!ポテト!


俺も興味のあるターゲットやリストに載っている対象の名前や賞金は記憶できるのに

どうでもいいような冒険者の名前やいつもいく居酒屋で

いつも話すはずなのにそいつの名前は全く覚えてない・・・


その男の妻のほうはしっかりと名前を憶えているというのに・・・


・・・なんで妻のほうまで知っているかって?


・・・・


証言を拒否します!!


まあ、この話は置いておいて、まずはバリティッシュ男爵についての情報の整理だ!



「俺たちが、あの執事から聞いた情報では、



 ・毎週火曜日と金曜日の夜中には屋敷を抜け出して

  修道女の湯浴を覗きに行くらしい


 ・毎週水曜日と土曜日は、朝から領内の見回りをするのだが、

  全身甲冑を着こんでいるから襲うのは難しい。

  さらには護衛もついていると・・・


 ・毎日夜、一人では寝つけないため、執事にいろんな話を

  聞かせてもらっていて、それが10分で済むときもあれば、

  2時間話をしているときもあるらしい


 ・最近、貴族が数人昼間に訪れており、

  人がいるので襲撃するのは難しい


 ・屋敷の中には、有能な執事がいるため

  襲撃は避けたほうがいい・・・


  と・・・うん?」



「どうした兄ちゃん?」


「いや・・・ここにメモしている情報だと・・・


 なんで襲撃することが前提で情報が記載されているんだ?」


よくよく見ると俺の字ではなくて、

ものすごくきれいな字でメモに記入されていた・・・



「兄ちゃんの懐に入れていたんだよ?兄ちゃん以外触れないよ~。」


「・・・まあ、そうだよな・・・。」


腑に落ちない点もあるけど、俺以外触れるなんて考えられない・・・


もしかして・・・俺の隠れた才能が開花したのか!?


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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