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101話目

「バリティッシュ村へようこそ!!」


俺たち3人を満面の笑みで迎え入れてくれる門兵。


確かに今の俺たちは旅人風な様相をしているけど・・・


それでも俺たちから発する気配に

何かを感じたりしないものではないだろうか?


少なくともここまでくる間にあった小さな村でも

俺たちが村に近づいたら、ある程度門兵から警戒されていたのに・・・


まあ、警戒されないのが一番いいのだから

この態度をとられたことはいいことだ。


だから、俺は旅人として接しようと考えて、



「門兵さん、この村に宿はあるか?」


そう俺は満面の笑みの門兵さんに話しかける。

俺が話しかけたことで、また満面の笑みになって・・・



「バリティッシュ村へようこそ!!」


・・・


あれ?


俺の言葉が届いてなかったのかな?


もしかしてこの門兵が着ている鎧のせいで耳が遠いいのかな?


一応、笑顔を見せるために顔の部分は上げて、

素顔が見えるようにしているけど・・・


聞こえていないと判断してもう一度俺は、



「門兵さん、この村に宿はあるか?」


また同じ質問をするのだが・・・



「バリティッシュ村へようこそ!!」


・・・


どうやら俺の質問は聞こえているのだけど、

ほかの言葉はしゃべれないようだ・・・


俺はちょっと兄弟の誰かさんに似ている空気を察して

これ以上の問いかけはやめようと思ったのだが、



「てめえ!!スカイ兄ちゃんが聞いているんだぞ!!!

 しっかり答えねえか!!」


そう言って門兵さんに詰め寄っていくのだ!


・・・その詰め寄っていく姿・・・


完全にチンピラのようにしか見えないんだけど・・・


一応、俺たち泣く子も黙る暗殺者だぞ?


なんで街にいるチンピラ風で、格下げされているんだ?


いや、まあ、そう見えるだけなんだけど・・・


そんなチンピラ風なポテトが門兵さんに詰め寄っているのだが、

そのポテトに対して発した言葉は、



「バリティッシュ村へようこそ!!」


・・・ああ・・・・やっぱり・・・


満面の笑みは崩れることはない。

チンピラに詰め寄られたにも関わらず全く動じることはない。


むしろ・・・



「お、お前!?ど、どうなんだよ!!兄ちゃんのし、質問に答えろよな!!」


・・・なんで逆にビビってんだよ・・・


威圧しても満面の笑みで返ってきたことに驚いてるんじゃない!!


っていうか、オルアシ!!


なんで俺の後ろに隠れてるんだよ!!


お前もポテトも暗殺者だぞ!


しかも駆け出しの暗殺者じゃないぜ!!


俺たちは通り名まで持っている暗殺者だぞ!!


言えばベテランだからな!!


そんなベテランたちが、一人は、その笑みにビビってるんじゃない!

そしてもう一人はその対応に怖がって人の後ろに隠れてるんじゃない!!


なんなんだお前たち!!


あきれて2人を見ていると次にポテトが取った行動は・・・



「お前・・・俺たちが・・・


 “黒い3つの連なる星たち”


 って異名を持っている暗殺者だって知っていて

 そんな態度をとっているのかよ!!」


・・・


こいつ・・・


何言っちゃってるんだよ!?


え!?俺たちの職業をばらしてどうするんだ!?


しかもその恥ずかしい通り名をだすな!!


普通は、通り名は“紅蓮”とか、“白狼”とか短名で

かっこいい感じになるはずなのに、俺達には・・・


なんでそんないくつも単語がつながっているの?


しかも、“3つの連なる”ってどういうこと?


しかも“黒い星たち”って?


あれ?星って輝いてないか?暗かったら認識できないのでは?


・・・ハッキリと言って矛盾を感じてしまうのだけど・・・


・・・は!?

そんなことを今考えるべきではないだろう!!


それよりも俺たちが暗殺者だとポテト(ばか)が、バラしてしまったのだ!

門兵を始末する必要が!?っと思って門兵さんのほうを見ると・・・



「バリティッシュ村へようこそ!!」


まだ満面の笑みで俺たちに返すのであった・・・


・・・これは・・・


ほっといても大丈夫なやつだな・・・


俺は一つ胸をなでおろしていたのだが、その横で、



「俺が考えた通り名が通じないなんて・・。」


そういいながらショックを受けていたポテト(センスなし)がいたのであった・・・


お前かよ!!


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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