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リリーの誕生日

これもガチ百合なので、

本編には載せず、削除された話です。


ここでは妖精のフワリが仲間になっていて、

小さな村 ウィールのお話の次に書いていた作品です。

今日はなんと私の誕生日なんです!

21歳になりますね、これでまた少しは大人になれるかしら?

初雪が降る中、私達はケーキ屋に向かっています。

外は寒いのでレギンスを履いたり、マフラーを巻いています。


本当はスフィアと仲良く、一つのマフラーを2人で使い

たかったのですが、恥ずかしいという事で拒否されました。

フワリは私が編んだマフラーを巻いています。


『どうかなフワリ、暖かい? 』

『うん!暖かいの!』

『ふふっ、喜んでくれて良かったわ』


『リリーはマフラーも編む事が出来るんだね、凄いな』

スフィアに尊敬の眼差しで見ていたのでちょっと嬉しいです。


『まぁね!服に比べたら簡単よ?』

『私には出来ないなー・・・おっ!ケーキ屋があったね』

『やっと着いたの!早く入ろう!』

『フワリ、慌てなくてもケーキは無くならないよー』


スフィアの誕生日を祝った時は、まだフワリがいなかった

ので、私以上にケーキを食べるのを楽しみにしています。

子供っぽくて可愛いですね。

お店に入ると、沢山のケーキが並んでいました。


さすがはこの町で1番大きなケーキ屋ですね。

ガラスケース越しにあるのは、デコレーションが4つ、

カットケーキが20種類以上あります。

これは迷いますね・・・今回は誕生日だからって、

無理にデコレーションを買わなくてもいい気がしますね。


みんなで相談をした結果、今回は

カットケーキを買う事に決まりました。


色んな種類を食べてみたいので、6つとも種類が別々のケーキを選んで買いました、宿屋に戻って早く食べたいですね。

再び数十分歩き、泊まっている部屋に戻って箱を開けました。


『おー!やっぱりどれも美味しそうだねー!』

『今回はカットケーキを選んで正解だったね』


テーブルに6つのケーキを並べました、とても色鮮やかです。

何々を買ったかと言いますと、苺ケーキ、チョコケーキ、

フルーツケーキ、それから、マロンにミルフィーユに

クマさんの形をしたケーキを買いました。


クマさんのケーキを選んだのは、フワリです。

前にクマのぬいぐるみを気に入ってから、

最近のマイブームみたいです。


『いただきます!・・・んっ、この苺ケーキ美味しい!』


スフィアはマロンを初めに食べて、

フワリはクマさんを食べていました。


『リリー、一口いるかい?』

『いいの?食べるー!!』

『はい、口を開けて』

『えっ!?』


スフィアが私の口元にスプーンを持ってきて、

食べさせてくれるようです。


これって間接キスになっちゃう?

少しだけドキドキしながら食べました。


『どう?』

『うん、マロンも美味しいね!』


それを見ていたフワリも、スフィアの真似をして

私にクマさんのケーキを食べさせてくれました。


あー幸せだわ、クマさんも美味しいですね。

次に私達は2個目のケーキを手に取り、

2個目もあっという間に無くなりました。

フワリが一つのケーキでお腹いっぱいになったので、

最後に余ったミルフィーユを半分個にして食べました。


『美味しかったね、満足だわ』

『色んな種類を食べれるから、カットケーキも良いね』

『そうだねー、フワリもどうだった?

・・・あら、いつの間にか寝ているわ』


それはぐっすりと寝ていました。

フワリを見ている時に、スフィアが私の口元に

クリームが付いているよと教えてくれて、

取ろうとした時、スフィアが近づいて来て、

口元を舐めてクリームを取ってくれました。


『ス・・・スフィア!?』

『ちょっと悪戯すぎたかな?』


ほとんど唇との距離が有りませんでしたので、

恥ずかしくなり顔が真っ赤になってしまいました。


『リリーは直ぐに顔にでるね、可愛い』

『もうスフィアったら・・・』


最近はスフィアにドキドキしてしまう事が多い気がする、

凄く恥ずかしいけど言ってみよう・・・。


『スフィア、誕生日プレゼントにもう一つ

欲しい物が有るんだけど、いいかな?』

『なんだい?』


『その、キスしてほしいの・・・ちゃんと唇に』

『リリー、いいのかい』

『うん、お願い』


私の真剣な表情を見たスフィアは、そっと私の頬に

手を触れて唇にキスをしてくれました。


『スフィアの唇、ミルフィーユの味がする』

『さっき食べたからね、それを言うならリリーも』

『やだ、なんだが恥ずかしいわ・・・』


スフィアも顔が赤くなっていました。


このままだと本当にいい雰囲気すぎて、

大変な事になりそうなので、

私は誤魔化すためにお片づけをしましょうか!と立ち上がりました。

私はお皿を洗いテーブルを拭いて、片付けをしました。


スフィアはフワリを起こさない様にと、

そっと手で持ち上げて、枕元に置いていました。


その後は、私が先にシャワーを浴びて、

着替えてから先にベッドに入りました。

いつもは一緒に寝ますが、

今夜は恥ずかしくて、お先におやすみします。


『あれ?もう寝ちゃったのか・・・』


私はベッドに座り、リリーの寝顔を見守る様に見て、

前髪が片目に掛かっていたので、手でそっとずらしてあげた。


『可愛い寝顔ね・・・』


もう一度キスをしたくなったが、無防備な所を

するのは流石にまずいと思い辞めた。


『おやすみ、リリー』



朝になって目を覚ましたら、スフィアの顔が

いつも以上に近くて驚いてしまった。

朝からこれは刺激がありすぎますね、

それにしても良く寝ています。


『んー、そろそろ起きるかー』


ベッドから起き上がるとフワリは既に起きて

いたようで、部屋の中を飛んでいました。


『おはよう、今日は早起きなのね』

『おはよう!うん、昨日は早く寝ちゃったからね、

1時間ほど前には起きていたかな?それにしても、

スフィアは本当にお寝坊さんなの!』


『何時もの事ね。まぁ、急ぐ旅ではないから

ゆっくり起きるまで待ちましょう』


フワリを見ると、顔がにやけていて

何か言いたそうな表情をしていました。

どうしたの?と尋ねると、フワリが驚くことを言った。


『リリーがスフィアに、おはようの

キスをしたら起きるんじゃないの?』

『えっ!?おはようのキス!?』


焦ってしまいました。しかし、キスをしたらあのお寝坊さんのスフィアも、ちゃんと起きてくれるかもしれないと思い、

試しにやって見る事にしました。


隣でフワリが応援をしてくれています。


『そうそう、そのままちゅっとやっての!』

『うん、頑張ってみるね・・・』


しかしこれは本当に恥ずかし過ぎる・・・

スフィアに跨って顔を近づけています。


無防備なスフィアにキスをするのは、

いけない事だと思うしけど、

これでスフィアが起きてくれたら・・・、

するとその時に、スフィアが目を開けてしまったのです。


『お・・・おはようリリー・・・えと、この状況は?』


私は驚いて、ガバッと起き上がりました、

とても気まずい状況です。


『おはようスフィア・・・その、これはね、

フワリが提案してお寝坊さんのスフィアでも、

キスをしたら起きるんじゃないかな、

というのを試しにやってみようと思って・・・』


凄いスフィアの視線が痛いです。

フワリは知らないふりをして、

フラフラと飛んでいました。

助けてーと心の中で叫びました。


すると、スフィアが起きがりました。


『無防備な所を狙うなんて、リリーにはお仕置きが必要だな』


そう言った瞬間に、スフィアが私の頬に

両手を触れ、唇にキスをされました。


『これで反省しなさい』


スフィアは何事もなかったかのように、

洗面台の所へ向かっていった。


私とフワリはまさかの展開に固まっていました。

物凄く恥ずかしい・・・スフィアの方が一枚上手でした。


最近のスフィアは本当に大胆だわ・・・、

今年の誕生日は物凄い日になってしまいました。

リリーとスフィアよ。

本当にイチャイチャしすぎです。


そして、フワリはこういうキャラでした。


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