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可愛

今日はぽかぽか。あー縁側でお茶でも飲んで光合成したい

「こんにちは臨時委員新井エリカですっ。よ、よろっしくおねがいします!」


 緊張のあまり声が裏返る。勢いよく深くお辞儀をすると会議室の空気が静まりかえりエリカに注目があつまった。


「じゃあ、さっそくだけど新井さんは会計の仕事手伝ってもらうわね」


 委員長に連れられて会計がいる奥のテーブルまで案内された。その道中周りの委員からじろじろとみられ会議室がざわめき始めた。


「やっべぇ、めっちゃ美人じゃん」


「読モとかやってるのかな」


「話しかけてみれば」


「無理無理なんか話しかけづらい。高嶺の花的な」


「あーなんかわかるわー」


 パソコンにかじりついている二人の前に着いた。すると二人は顔を上げてこちらを向いた。


「右の子は中三で武田理沙」


 ポニーテールの彼女はにっこりと笑って手を伸ばしてきて握手した。


「左の子は中二で児玉あかり」


 おかっぱで静かそうな彼女は軽くおじぎをしてこちらも返す。


「わからないことがあったら彼女たちに聞いてね。私は仕事に戻るから」


 委員長の後ろ姿を見送っていると後ろからギュッと手を握られた。


「ぎゃおぅっ」


 思いのほか変な声が会議室に響いてしまい周りの委員に注目されてしまった。我ながら恥ずかしい。そんな中、武田さんはぷぷぷぷぷと笑っていた。


「武田さん?!」


「まさかそんなかわいい顔からへんちくりんな声が出てくるとは思わなくてつい笑っちたよ。同学年だしタメでいいよ。あたいの事は理沙って呼んで」


 理沙は興奮して握っている両手をぶんぶん上下に振っている。なんでこんなにも興奮しているのかわからずエリカが戸惑っていると児玉さんが軽くため息をついて、理沙からエリカを引き離すと説明してくれた。


「武田先輩はかわいいもの見ると無性に触りたくなる癖があるんです。さぁ先輩新井先輩に抱きつこうとしないでください!」


 理沙に抱きつかれたりなんとか引き離されたり理沙と児玉さんの攻防が続く。さすがに女の子が三人抱き合っている形ははたから見れば異常なはずなのにだれも気にせず作業を続けている。みんなのスルースキル半端ないな!


「児玉さん、なんでみんな冷静でいられるんですか」


「ああ、それは慣れているからですよ」


 なんかその理由もすごいんですケド。


「武田先輩はこんなひとなんです。まぁ我慢してください」


 児玉さんはついに引きはがすのは無理だと感じあきらめて作業に戻った。え、助けてくれないの?

それからエリカは五分くらいバカ力の抱擁にされるがままになっていた。


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