平和って
「よく、『平和が〜』とか、『争いを無くせ〜』とかいうじゃない」
「うん」
「それっていいことなのかな」
「いいことじゃない?平和になるんだし」
「でもさ、争いがなくなったらどうなると思う?」
「え?」
「確かに、戦争とかはなくなるけどさ・・・。争いがなくなるんだよ?」
「うん?だから?」
「つまりさ、勝ち負けがなくなるの。戦いが。ほら、ゲームあるじゃない?極端な話、それのバトルとかがなくなっちゃうんだよ?それってつまんなくない?モンスターとかとも戦わない、ただただ日常を謳歌する、みたいな」
「あー。ちょっとつまんないかも」
「他にも、スポーツとかもなくなるよ?」
「私テニス好きだから、それは嫌かも」
「それにさ。人間って、争うことで今まで成長してきたじゃない?」
「そうかな?」
「そうだよ。だって、争いがなかったら人間のレベルって縄文レベルだったかもしれないんだよ?攻めるために武器を作り、守るために盾を作る。そうやって、どんどん進化していったじゃない」
「そっか。もし、争わなかったら・・・」
「武器も、盾も、その他もろもろが何も無い」
「やだね」
「やだね。まあ、極端な話だけどね」
「まあね。あ、授業始まるよ」
「りょーかい」
今回は、短編を書いてみました。
平和はいいのかな?争いがなくなるのはいいのかな?
というのを、自分なりに書いてみました。