俺の先輩は可愛い。《BL》
僕の後輩は可愛い。の後輩視点。
おはようございます。
こんにちは、こんばんは。
初めまして、俺は『蓮見蓮』といいます。
今回は俺の可愛い先輩をご紹介します。
ソウさんと再会したのは入学式でのこと。
当然、入学式なんてサボって裏庭で一人、
微睡んでいると真上から声が聞こえました。
『ねぇー!そこの新入生くーん!
降りれなくなった!助けて!!』
…そこには木登りをして思ったより高くて
怖くなって降りれなくなった先輩がいました…。
「……なにやってんだ、あんた…」
放置して去ろうと思ったけど、
気づいたら助けていた。
『にゃー』
先輩の腕の中には可愛い猫がいた。
頬が緩むのがわかった。
『猫、好きなの?
僕も好きなんだ!可愛いよね猫!』
そうやって笑う先輩が初恋のあの子に重なった。
『ぼく、ソウ。よろしくねレンくん。』
『僕、二年の青井蒼太朗。君は?』
ぁ、そうか。先輩があの子だったんだ。
『俺は、一年の蓮見蓮です。
よろしくお願いします先輩。』
昔と変わらない可愛い先輩がそこにいた。
それ以降、俺は先輩の牽制に勤しんだ。
先輩は…ソウさんは昔から
人タラシで気づくと男女関係なく好かれている。
人気者の先輩と不良の俺なんて
珍しい組み合わせだけどそのおかげで
先輩に近づく輩が減った。
その分、先輩は俺といてくれる。
正直、学校に通うのも
ソウさんに会うためと言っても過言じゃない。
毎日、ソウさんと自分の分の弁当を作る。
組のもんが作ると言ったがこれだけは譲れない。
俺自身を食べて欲しくて、
ソウさんの細胞の一つになりたくて、
髪の毛とかその他諸々仕込むが
バレて食べてもらえない…
腕を切って血液を入れたハンバーグを
美味しそうに食べてくれたからいいとしよう。
腕を自傷したのかと心配された。
ソウさんの俺を心配する
その表情はなんとも唆るものだった。
ソウさん好みにブレンドした紅茶を渡せば
『レンくんってさ、
よく出来たお嫁さんになりそうだね』
なんて冗談を言って笑う先輩。
…?何を言ってるのでしょうか?
先輩が俺のお嫁さんになるのに。
子供の頃に約束したのに
忘れちゃうなんてあんまりですよ。
薬が効いて眠るソウさん。
……本当に無防備で可愛いなぁ…
衣服が乱れてても、俺が一言
「寝相が悪かった」と言えば信じちゃうんですもん
本当に将来、悪い奴に騙されそうで心配です。
嗚呼、早く先輩を俺のものにしたいな…
とある財閥の社長と
とある組の組長は幼馴染みでした。
ある日、二人の子供を合わせる時、
面白いこと大好きな社長は悪戯心の湧いた。
(自分の息子を
女装させて婚約者として会わせようw)
悲劇的なことに組長は
彼の子供の性別を知りませんでした。
自分の子供が本気で
社長の子供を好きになってしまったのです。
それを社長に話し、
本当に婚約者にしようと持ちかける。
しかし、彼は断ります。
何故かと尋ねると、
彼の子供が男だと言うのです。
組長は驚きました。
彼の子供はどう見ても可愛らしい
女の子にしか見えなかったからです。
そうなると息子が不憫で仕方なかった。
正直にあの子が男の子だったことを
息子に話すと息子は
「…?なにが問題なの?」と本気で言いました。
((これはヤバイ。))と両家の親は思いました。
組長は自分の息子がサイコパスなことに、
社長は実は組長にも話していなかったが
自分の息子は娘でもあることを言っていなかった
彼の子供は複雑で息子として育てているが
男であり女であり、どちらでもない性を持つ。
それが吉とでるか、凶とでるか、
彼らはまだ知らない。