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三点リーダなしの叫び

 前話では「句点なし」のデメリットとかについて語った。気がする。

 今回では、「三点リーダ」について語る。



 ずばり、三点リーダとは何か?

 「…」←これである。



 単純にドット(・)を三つ、一文字分のサイズに縮めたものである。

 非常にわかりやすいだろう?


 用途としては、もちろん「沈黙」とか「間」を示すものだ。

 小説は何も語ればいいってもんじゃあ、ない。

 文学らしく、和の心らしく。「侘び寂び」というのも、重要な要素だ。



 さて、じゃあ逆に考えよう。「これがないとどうなる」?


 端的に述べると、「間」や「沈黙」を読者が補完しなければならなくなる。



 まァ、なんというかそういう社是…じゃなかった、「作風」を推奨しているのなら別にこの回はブっとばしてくれてかまわん。毒吐きと題名つけちゃったし、「お前の中ならそうなんだろうな」と返しておく。

 そうでないなら、ちょっと一考してくれ。


 少し話はとんでしまうが、筆者は小説を「ひとつの世界観の発露」と考えている。

 そうだろう? 主人公がいる、ストーリーがある、それらが動く舞台(せかい)がある。


 魔法を使う主人公なら、マナだとかオドだとか、はたまた術式だとか。


 剣を使う主人公なら、流派だとか気だとか、はたまた技だとか。


 そういう設定もさながら、また「設定が現れた理由の設定」だとかもあるはずだ。

 トマトがリコピンを多く含むから現実世界では赤く酸っぱ甘いのであって、異世界でそうでないなら「そうなる異世界の法則」があるはずだ。

 国家があるならば、それが発足した理由があり、民が集まり、やがて王が継がれ、もしかしたら腐敗するかもしれない「歴史」があるはずだ。

 ――まこと、完成された小説とは世界であり、世界観の発露ではないかい?


 こういった世界を見たくて、魅せてもらいたくて、筆者は割とラノベやら小説やらを読んでいるケがある。



 さて、話は元に戻るが、「間」と「沈黙」。

 これらは人の感情、強いては日本人の感情に訴えかけるためには、非常に重要な要素である。


 そもそも間や沈黙は(筆者的な考えを述べると)「情報を受け入れるための休み時間」だったり、「考えを整理するための休み時間」である。

 いうなれば、間や沈黙は「意味なく発生することはない、小説の一部」である。



 これを勝手に読者に補完させる?

 …うーん、すまないが未完成の話を上げないで頂きたい。

 私が読みたいのは世界であり、チラシの裏の日記帳ではないのだ。


 読者は作者の奴隷ではない。逆も然りだがね。




 なお、よく読者の中には「三点リーダは2つセットで使うのが常識だ」とのたまうヤツもいるが、筆者としてはそれはNoである。

 どっちかっつーと「丁度いいサイズである」だとか「有名どころが2つセットで使ってた」とかだし。これは「作風」によって大きく変わるものだ。気にしないでいい。







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 さて、三点リーダのない作品について語ったが、次は少し変わって「三点リーダを使用しない」作品について語る。


 見たことあるだろう? 「だけど・・・でも・・・」みたいな文章。

 要するに、「ドットをそのまま3連打している」ヤツ。


 これのデメリットについては、極論すると句点と同じ(=文章のしまりをなくす)ものだ。

 なお副次効果として、全角ドットに耐性のない理数系読者を敵に回す効果もある。

 だが、あえて口汚く言わせてもらうと、「全角ドットを使ってるやつは間に気を使ってないのがバレバレ」なことが多い。

 つーか、脳死して3回打ってることが多いんだよ。勘弁してくれー。






 基本的に、字数は多く、漢字は多用したほうが「かたそう」「しまってそう」に見える。

 その中で三点リーダは「間」や「沈黙」をしっかりと(≒しまってそうに)表現することが出来る。

 これを覚えておいてほしい。


 ただ過多の使用はやめろよ!それはただの中二病だからな!お兄さんとの約束だッ!

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