初めての講義
そろそろ始めるぞ!みんな席つけよ。
先生と呼ばれたひとは高校生……?
ま、まさかね。でも、先生には申し訳ないけど高校生にしか見えない。
言っとくけど高校生じゃねぇからな?先生。健ちゃんは忠告するように私に言ってきた。
図星だった私は黙りこんでしまった。
俺も最初、高校生かと思った。でも、アイツの話を聴いて、高校生はこんなこと言えねぇと思ったんだ。少なくとも、俺には絶対無理だよ……。アイツとは比べものにならないな。まあ、講義を聴けば分かる。
健ちゃんが先生をとても尊敬していることがとても良く分かった。
だって、先生のことを話す健ちゃんの姿はイキイキとしていたから……。
これから、いいことあるぞ‼︎絶対に。
その一言で先生の話は始まった……
人生は長いよな。俺だって長いと思うさ。まるで未来のように。みんな長いと思うだろう。今はもういない人も、交通事故で亡くなった人も、病気で亡くなった人も。みんな。最初は、誰だって交通事故で亡くなるとか、病気で亡くなるなんて、分からない。
今、勉強に詰まっているヤツ、学校に行けないヤツ、みんな幸せになれる。なれる理由があるんだ。
そして、人生を曲に例えるんだ。君は、一人の作曲家。自分の奏でるメロディーで誰かが幸せになったら、うれしいだろう?君のメロディーを手本にしたいって言われたら、きっとうれしいさ。そして、曲を完成させるには、たくさんの経験が必要だ。うれしいこと、楽しいことや悲しいこと。自分の経験を入れることで味のある、深い音楽になっていく。深い音楽にすることで、自分が素晴らしい人間だということをほかのひとに知ってもらえる。そして、私も一人の素晴らしい人間だということを自覚できる。
曲には盛り上がる所と少し暗くなる所がある。少し暗くなるところっていうのは、落ち込んだり、なにもかもイヤになったとき。でも、悪いことばかりじゃない。暗いだけの曲なんてない。そこで盛り上がるところがくる。あっ、これいいじゃんって思ってみたり、褒められたり。
先生の話が終わった……
更新はすっごくすっごく遅れちゃいました。
すいません(−_−;)
これからはかんばります!(。-_-。)