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第一話 実験

なかなか、話が思うようにすすみません。

余り長くない話にしようと思っていますが、気長にお付き合いください。

実験を繰り返していると、クラクラしてきた。

精神力とかが減っているのか?


気がつくと、日も沈みきっていた。

夕食をとりつつ休憩にする。


夕食時、先ほどの実験結果や過程を記録しておこうとしたが、字がうまく書けない。

考えもまとまらないので、あきらめて大人しく夕食を食べた。


食後のお茶をゆっくり飲んでいると、幾分、楽になってきた。


社会人として2年目、給料がいい会社だと思って入ったら、まっ黒な会社だった。

いつまでも、不景気と言われ、就活は超氷河期。拾ってくれる会社があるだけましだった。

休日出勤なんて当たり前、残業代や、休日手当てなんて出る訳もない。

そんな状況で、久々に仕事のない休日を、

俺、沢渡建さわたりたけるは満喫していた。

まあ、満喫し過ぎて、超能力者になってしまったが、、、


食後のお茶を楽しんだ後、何とか実験の記録、というかメモを残すことができた。

走り書きに近いが。

また、時間のある時にまとめようと思う。

その日は、翌日の仕事に備えてそのまま就寝した。



しばらくして、次の休日。


うう、、3週間ぶりの休日だ、、、今日はこのまま寝ていたい。

いや、布団から出れない。zzz、、、


ハっ、、、 外が暗い。 スマホを見ると、すでに夜の8時を過ぎていた。

寝て過ごす休日は、なんというかもったいない。せっかくの休みなのに、なにもせずに終わってしまう。若干の後悔の念がおきつつ、夕食をとって、部屋の掃除とかして寝た。


仕事の合間に、先日の実験のメモをスマホに移している。

会社は様々な雑貨を扱う輸入業者だが、俺は若いというのと、少し詳しいのもあり、会社内のシステム管理者的な仕事をしている。

今時、どんな仕事にもパソコンが必要だが、それを適切に管理していくとなると少し専門の知識がいる。発注や、在庫管理はベテランの社員が行っているが、いざ、故障だなんだとなると途端にお呼びがかかる。休日など無視で呼び出されるが、大抵、機械的エラーでリセットかけて終了とかが多い。この間はコンセントが外れていた。データが無事だったのにはほっとしたが、、、

もう少し、自分たちでも覚えてほしい、、、コンセントとか基本だろ、、、と思っても口に出せない。


さて、次の休みは1週間とちょっとで訪れた。

大きなイベントが終了し、一区切りついたのもあり、急に代休を認められた(というか取らされた)


たまっていた洗濯をすまし、スマホからメモを呼び出す。


とりあえず、前の実験を復習をする。

今回も木の置物を使っての実験。

、、、だが、何も起きなかった。


あれ?

メモを再度読みながら、走り書きの紙のメモも探す。

やはり、走り書きだけあって、肝心なところが抜けていたりするが、大まかなところは記録に残っている。が、そう思っているだけで何か重要な見落としがあるのかも知れない。

再度、実験の流れを思い出しながら、メモを読み返す。


う~ん、やはり何が原因かわからない。が、実験はいっこうに成功する気配がない。

あれは、夢だったのかと思いながらも、今回は実験過程もつぶさに記録していく。


今回は、特にクラクラしてこない。これは先日の実験との大きな違いだ。

成功すると、何か気力とか精神みたいな疲れが出てくる。


最初は簡単に感じたが、やはり、相応の精神を使うようだ。


そこまで考えて、集中力の問題かと当たりをつける。

ここが難しいところだが、単に集中するといっても、意識を対象物に向けるのではない。

「素粒子」の性質だと、意識を外すことで流動する。

なので、意識しつつ、意識を外す。という訳のわからんことをする。

頭の中だけで行うと、さすがに混乱を極めるが、木の置物のすぐ横に別の置物(プラスチック製)を用意する。そして、そのプラ製の置物に集中しつつ、木の置物のある一点だけを動くように念ずる。それをプラ製の置物に意識をずらす。その意識をまた、木の方に。とかを交互に何回か行う。


前回は、この実験で木の置物が動き出した。

のだが、今回はまったくうまくいかない。


ふと、気分を変えて、別の実験を考えた。

ロウソク(お墓参りの際に買った小さなもの)に火をつけ、コップに水を入れる。

火と水で同じような実験をしてみた。


すると、ロウソクから火が浮かんだ。

ロウソク自体から火が離れ、ロウソクの上、10センチくらいまで火が浮かぶ。

もう少し動かそうとして、フッと消えてしまう。

とりあえず成功だ。


その後も、何回かこの実験をしたが、少し火を浮かす程度は難なく成功した。

但し、木の置物の方は全然動かない。

何がいけないんだろう?

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